政治と経済に思うこと: 2012年2月アーカイブ
日本のお家芸の危機?
最初に気になったのは、1月の末に発表されたNEC。今期▲1,000億で、国内外人員削減のニュースだった。
続いて先週末、まずシャープの▲2,800億が出て、ソニーの▲2,300億(5期連続赤字/ハワードストリンガー退任)の発表が続いた。
ひどいことになっているな~と思ってみていたら、ついに真打登場。パナソニックが▲7,800億と発表した。
「タイの洪水」と「円高」だけでは説明しきれない。これはもう、日本のお家芸だった「加工品輸出」の利益構造が、完全崩壊したというリアルなレポートなのだろう。
シャープとパナソニックは、国内の(自慢の)工場に、それぞれ800億~2,000億規模の追加投資をして、TVの生産を止め、スマートフォンなどの生産に切り替えるという。
昨年末のUSのクリスマス商戦では、40型の液晶TVが199$だったというから、それも頷ける。(はて?メーカーはどこなのだろうか?サムスンではないだろう、ハイアールとかの中国製だろうか?)
精巧で、便利で、高付加価値で、(少々高くても)カッコよかった「日本製の家電」が、TVを筆頭に軒並み全敗だ。
だが、新興の競合メーカーが単に安売りを仕掛けてきているだけではない。海外に出る機会の多い方はご存知と思うが、世界中のほとんどの小売りの現場で、今やSAMSUNGはSONYよりも元気なばかりか、上位のBrandとして扱われている。現代自動車の地位向上も目覚ましい。
ニッポンは、コストで負け、性能で負け、Brandでも負けたと言うことで、これはかつてのGEなどが、日本のソニーやナショナルに駆逐されていったストーリーそのものだ。GMやフォードの衰退とも重なる。
グ~ンと引いた、超客観的、類型的な結論を急げば「盛者必滅」でしかないが、それを招いたのは何だったのか?(そういえば、先般の米コダック社の連邦破産法申請も思い出すが)、成功体験は往々にして、変化への対応の判断を妨げるということで、つまりは、経営の責任に尽きる。大きな潮の流れを見誤っての結果だ。
今や、日本では、ゲンキ!な企業を探す方が難しい。基幹系の産業は総じて苦境にあえぎ、利益を出しているのはあざとい商社や一部のエネルギー系?はたまたNet系や通信系と、しょうもない(失礼)GAME系の企業などでしかなく、国を支え、世界を変えて行く本物の産業とはずいぶん隔たりが感じられる。
まじめに一番大切なところ担うと・・・・正直者は馬鹿を見る、というふうに見えなくもない。
でもそれは違うだろう。やはり賢こければ、正直者でも馬鹿は見ないようだ。
そう言えば、GMは超短期で再建・再上場し収益構造も立て直した(もちろんその裏には、雇用と労働条件の大幅なカットがあったが)し、コダックは破産したが我が富士フィルムは、医薬や化粧品の世界に展開していまだ健在だ。
過去と決別すれば、企業は生き残り、立ち直る(こともできる)。
それはきっと、政治の世界でも同じなのではないか?国の勢いも、潮の流れで大きく変わる。時代の構造にあった生活意識で、次代につなぐ覚悟を、国民一人一人が持って、それが政治に反映されれば転機は生まれる・・・・が、それを怠るとやはり、行き着くところまで行き着かなければ気づかず、気が付いた時にはすでに反発の国力も残っていないと言う先例は、歴史が多くを物語っている。
TVの国会中継を見ると・・・・・ちょっと寒気がしてきてしまう。


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