政治と経済に思うことの最近のブログ記事
日本のお家芸の危機?
最初に気になったのは、1月の末に発表されたNEC。今期▲1,000億で、国内外人員削減のニュースだった。
続いて先週末、まずシャープの▲2,800億が出て、ソニーの▲2,300億(5期連続赤字/ハワードストリンガー退任)の発表が続いた。
ひどいことになっているな~と思ってみていたら、ついに真打登場。パナソニックが▲7,800億と発表した。
「タイの洪水」と「円高」だけでは説明しきれない。これはもう、日本のお家芸だった「加工品輸出」の利益構造が、完全崩壊したというリアルなレポートなのだろう。
シャープとパナソニックは、国内の(自慢の)工場に、それぞれ800億~2,000億規模の追加投資をして、TVの生産を止め、スマートフォンなどの生産に切り替えるという。
昨年末のUSのクリスマス商戦では、40型の液晶TVが199$だったというから、それも頷ける。(はて?メーカーはどこなのだろうか?サムスンではないだろう、ハイアールとかの中国製だろうか?)
精巧で、便利で、高付加価値で、(少々高くても)カッコよかった「日本製の家電」が、TVを筆頭に軒並み全敗だ。
だが、新興の競合メーカーが単に安売りを仕掛けてきているだけではない。海外に出る機会の多い方はご存知と思うが、世界中のほとんどの小売りの現場で、今やSAMSUNGはSONYよりも元気なばかりか、上位のBrandとして扱われている。現代自動車の地位向上も目覚ましい。
ニッポンは、コストで負け、性能で負け、Brandでも負けたと言うことで、これはかつてのGEなどが、日本のソニーやナショナルに駆逐されていったストーリーそのものだ。GMやフォードの衰退とも重なる。
グ~ンと引いた、超客観的、類型的な結論を急げば「盛者必滅」でしかないが、それを招いたのは何だったのか?(そういえば、先般の米コダック社の連邦破産法申請も思い出すが)、成功体験は往々にして、変化への対応の判断を妨げるということで、つまりは、経営の責任に尽きる。大きな潮の流れを見誤っての結果だ。
今や、日本では、ゲンキ!な企業を探す方が難しい。基幹系の産業は総じて苦境にあえぎ、利益を出しているのはあざとい商社や一部のエネルギー系?はたまたNet系や通信系と、しょうもない(失礼)GAME系の企業などでしかなく、国を支え、世界を変えて行く本物の産業とはずいぶん隔たりが感じられる。
まじめに一番大切なところ担うと・・・・正直者は馬鹿を見る、というふうに見えなくもない。
でもそれは違うだろう。やはり賢こければ、正直者でも馬鹿は見ないようだ。
そう言えば、GMは超短期で再建・再上場し収益構造も立て直した(もちろんその裏には、雇用と労働条件の大幅なカットがあったが)し、コダックは破産したが我が富士フィルムは、医薬や化粧品の世界に展開していまだ健在だ。
過去と決別すれば、企業は生き残り、立ち直る(こともできる)。
それはきっと、政治の世界でも同じなのではないか?国の勢いも、潮の流れで大きく変わる。時代の構造にあった生活意識で、次代につなぐ覚悟を、国民一人一人が持って、それが政治に反映されれば転機は生まれる・・・・が、それを怠るとやはり、行き着くところまで行き着かなければ気づかず、気が付いた時にはすでに反発の国力も残っていないと言う先例は、歴史が多くを物語っている。
TVの国会中継を見ると・・・・・ちょっと寒気がしてきてしまう。
人事の季節。
人事のニュースで驚いた昨日今日だった。
不祥事続発で存亡の危機のさなか「この際理事長代行を立てて、自分はしばらく休養したい」などと、世間音痴な発言でひんしゅくを買い、どたばたの中で退任した昭和の大横綱/北の海閣下が、今回の理事選に再出馬。何と理事長に返り咲いた。
角界は、さほどに人がいないか?
今回定年で引く放駒理事長(元大関魁傑)は・・・頑張ったと思う。この動乱の中、よく耐えてここまでつないだ。大切なのはここからだ。文科省や、したり顔の識者が言うような「民主化」だけでは、大相撲の未来は危ういと言う気もする。
これはマーケティングにも似ている。いわばブランドのサスティナビリティーの問題だ。「大相撲」と言うブランドの本当の価値は何なのかを見極めて、時代や市場に適合させながらも、自己のアイデンティティーを守り抜き、磨き上げて行く知恵とチカラがいる。 TOPの覚悟と見識と、何よりもリーダーシップが問われる。
再登場の北の海理事長の顔がTVで大写しになっていた・・・・直観だけど・・・・「人相」が良さそうには見えない。信念と、知恵と、勇気の塊には見えない。・・・・往々にして、顔相はすべてを語りはしないか?
もう一つ驚いた!!!
キャノンで大御所の御手洗会長が社長に復帰した。2006年から二期、経団連会長を勤めて日本の経済界の顔だった人だが・・・御年76歳でいらっしゃる。
ってことは?松下幸之助張りの”危機対応”か???と思ったら、キャノンの決算は円高で苦しいとはいえ、さほどの危機ではない(営業利益2.4%減/3781億円の黒字)。
現社長・内田氏の辞意が固かった。世代交代には時期が悪い。と言うが・・・・つまりは、「人がいない」と言うことだ。
日本では、この、「経営に人がいない」現象が顕著だ。大小の企業、押しなべてそうだ。
「次を託す経営の人材が育っていない」・・・・・はて?本当はどうなのか?
考えられるのは二つ。 ①先輩達の目が曇っていて、次の世代のポテンシャルを見抜けない(あるいは、本当に必要なことを観ようとしない) ②これまでのやり方が悪過ぎて本当に人材が育っていない。・・・・いずれにしても・・・・悪いのは先輩たちではないか?
先日、あるコンサル仲間との話。現在の日本企業を診断分析すると、ほとんどのケースで、「現場はそれなりに堅固だが、経営陣の、意思決定のスキルがあまりにも低い」と出ると。
かって経験してきた(今まで通りのことを、少し上手にやるという)範囲の意思決定とは、まるで違うスキルが必要とされている時代だ。サラリーマンTOPでは特に、自己の理念を持たず、いたずらに判断を先延ばしするケースがあまりにも多いと感じる。 判断の先延ばしは機会損失だけではない。負け戦の連鎖を招き、地盤を危うくして行く。
国の内外を問わず、市場構造が音を立てて変わろうとしている時代に、現実や未来を観ずに、過去や親会社を見ている。その親会社の役員はまた、目先の株価と今期の決算だけを見ている?
英雄よ出でよ!だ。(政治に英雄は危険だが、経済界にはウェルカムだ)
そんな中、旧知の友人が(本人の早期退職・のんびり人生願望とは裏腹に)来期社長と、日経新聞に大きく報じられていて、これにもちょっぴり驚いた。
類は友を・・・の言葉通り、僕には大物の知り合いの少ない中で、人臣位を極める知己がいるとは、素直に喜ばしく、晴れがましい思いだ。(早速、冷やかし半分のメールを送ったけれど、今日はメールの洪水だろうなと思うと少し気の毒)
社長と副社長は(報酬の差とは裏腹に?)、責任は100倍違うという。この御仁、まだ50代の実にユニークな発想の傑物だ。日本の企業を、業界を、市場を、すこ~しだけでもブルブルっとゆすぶって、その揺れの収まらないうちを、次につないで欲しいと切に願う。
皇帝プーチンの36年構想。
今、世界一政権が安定している大国はどこだろうか?と考えたら、これはもう、考える余地もなく、ロシアだろう。
中国共産党政権も、江沢民以来は落ち着いて、胡錦濤後もシステマチックな世代交代の図式で、次の書記長は既に決まっているけれど、一皮むけば、裏側の権力闘争は相当にすさまじいとも聞く。
そこへ行くと、皇帝プーチンのロシア帝国は安泰だ。
ソビエト連邦の幕引きを演じたゴルバチョフから、エリツィンへのバトンタッチは1992年。KGB出身のプーチンがウォッカ漬けのアル中オヤジを脅して?すかして?大統領に就任したのが2000年。剛腕のもとに、強いロシアを標榜して2期8年。連続3期を禁止する憲法には逆らえず、腹心で首相のメドベージェフに大統領を譲り、自らは首相につくという離れ業をやってのけたのが2008年。
それから4年後の来年/2012年には、再び自らが大統領になり、メドベージェフを首相に据えるという。
「このことは、何年も前に二人で決めていた」と、世界のメディアに公表して憚らないのがすごい。
しかも何と!この間に、ロシアの大統領任期は6年×2期までと憲法が改正されているから、プーチンは2024年まではその座に居座るつもりだろう。皇帝閣下は現在58歳であらせられるはずなので、その時には70歳。
一方のメドベージェフ殿下の方は、まだまだ52歳くらい?12年後でも64歳だから、再度大統領になって2036年まで!も可能?・・・しかしそれも、プーチン皇帝閣下の覚えめでたいままであり続けられればの話だが・・・・。
2036年の大統領選に、メドベージェフが立つか否かは全くもってわからないけれど、その年の大統領をだれにするかは(今の勢いのままなら)プーチンの腹三寸であることは明らかだ。
これはすごい!!!都合36年間の政権支配だ。
5年間で7人の首相を輩出したアジアの国とは訳が違う! 4年の任期とは言え、予備選から数えると3年目で既にお尻が落ち着かなくなるアメリカの大統領ともまるで違う、超安定政権だ。・・・・この超安定が、莫大な利権を生む。
中国の新興富裕層が、世界中のブランドショップで買い漁る勢いもすごいが、実はロシアのそれの方がもっとすごい。
南ヨーロッパの高級リゾートは、今やロシアのリッチマン達に占拠されようとしている。中国人が買い漁るのは、せいぜい金ぴかの腕時計くらいだけれど、ロシアのリッチマンは桁が違う。007の映画に出てくるような高級クルーザー(クルーザーじゃなくてヘリポート着きの超豪華船、これは本当に凄い!!)を港に停泊させて、ピンクのドンペリを浴びるように飲んでいる。特に南イタリア、シチリア当たりの高級リゾートと別荘地は、次々にロシア人に買い占められている。・・・・多くは政権と繋がった、石油の利権だと聞く。
石油といえば、アラブの王子様もすごい! モナコのカジノを貸し切って・・・・と、すごい話ばかりを探しているときりがないし、何だかTVの安物番組レポーターみたいになってしまうから、やめよう。
1945年に第二次世界大戦が終わって、冷戦構造のもとアメリカの世紀が始まって65年。1990年にベルリンの壁が崩壊して、アメリカの一極支配が未来永劫に続くかと思われたあのころから20年。 9.11・・・ビンラディンの挑発に乗ったアメリカが、対テロ世界戦争と言う泥沼に足を踏み込んで10年・・・$の価値は半分になってしまった。
永遠に続くかに思われる事象も、わずか十年で様子は激変する。今やアメリカの覇権の凋落を疑う人はいない。
BRICSの台頭著しい今だけれど、10年後30年後は、はて?どうなっているのか? 著名な経済学者の予想ほど当たらないものはないのは、みなが経験済みだ。
真っ暗闇の日本の未来も、予想が外れてくれること祈ろう。
NHKの誤報。
29日の民主代表選LIVEは、なかなか見ごたえのある出し物だった。
勝手な推測で、浮動票を集めて前原選手が二着かな?と思っていたら、さに非ず、野田選手が102票と伸してきた。
決選投票までの短い時間で、各TV局が、各陣営の票の動きを予想する中、NHKは早々と「馬淵陣営の25票は、海江田さん以外に投票との申し合わせがあった」と、報じたから、ざっと計算しても野田票は240に迫る勢いかと。
決選投票、開票集計・・・177対215と意外に伸びず。
昨夜遅くになって、馬淵陣営は「反増税の筋を通して海江田に回った」とのことで、NHKは全く反対の報道で、予想を混乱させた結果になった。
それよりなにより、もっと肝をつぶしたのは、馬淵選手自身? 政治家の一世一代の決断を、真逆に報道されたのでは、心中穏やかでなかったろうと、ご推察申し上げる。
誤報(誤測?)と言えば、ちょっと滑稽だったのが、今日(30日)の、週刊現代の中吊り広告。
小沢一派の勝利を予測しての編集だったと見えて、「新総理小沢一郎の計略」とTOP見出しの脇に小さく「さようなら財務省のポチ君・・・政治家生命を無くした野田佳彦」とある。
本日只今現在、地下鉄でも視認可能、週刊現代の中吊り集でも確認可能だ。こうなると、興味本位で誤測に基づいた本誌の記事も読んでみたくなるから、広告効果は絶大だったかもしれない(笑)
世界中のメディアが、Who is NODA?と慌てている。日本でも、大同小異かもしれない。実際のところ、僕も全くよく知らない。知らないけれど、昨日の演説では5人中でも出色の出来。決選投票前の海江田選手とでは比較にもならない差があった。
支持率は低くSTARTして、実績で、雪だるまのように人気が上がって行くような内閣を期待する/オプティミストの僕。
ムバラク政権の崩壊。
一度は行ってみたいな~と思っていたチュニジアが、何やら騒々しいな~と思っていたら、あっさり大統領の国外脱出。へぇ~と思っていたら、今度はエジプトだ。
カイロに行った人なら誰でもが訪れる国立博物館前のあの広場が毎日映し出されて、国民のうっ憤のエネルギーの大きさが感じられたけれど~~まさか、こうあっさり、アラブの大国の強力な政権が崩壊するとは・・・。
ついこの間(と言うような言い方をするといつも笑われてしまうのだけれど・・・)1989年11月のベルリンの壁崩壊から、ソ連邦崩壊の前後の東欧諸国の革命連鎖を思い出してみる。ベルリンの壁から一月もたたない12月にルーマニアでチャウセスク大統領夫妻が、あっという間に銃殺されたのはまだまだ、僕の中では記憶に新しいところだ。
考えてみると、中国の天安門事件は89年の6月4日だから、世界中にそうした気運が渦巻いていた時期なのだろう。今になって振り返れば、あの時、中国共産党は危機一髪だったのかもしれない。・・・・が、この話はまた別の機会に譲ろう。
騒ぎの直後に広場に展開したエジプトの軍部の動きは、今回の結末を予想させた。治安警察が強圧的に市民を押さえつけたのに対して、。軍部の行動は穏やかだった。戦車と部隊の存在感で、騒乱のエスカレートを抑制しながらも、市民に対しての発砲などはなされなかった。最後のカギは手中にあることを知っていた軍部首脳の作戦勝ちだ。
それにしても何か違う。
89年~90年の革命は同じように短期間に連鎖したけれど、今回に比べると、明らかに「政治的」だが、今回の連鎖はいかにも「人間的」だ。明らかに、民意が先行して、政治がそれについてくるという順序だ。それも皆、情報の解放手段となったフェイスブックやツイッター(&Google)の威力だと言う解釈を否定しようがない。
インターネットの草創期~そしてGoogleを筆頭にWeb2.0の理想が高々と唱えられた2000年台。「情報民主主義」の理念はあまりも高邁で、どこか現実離れしているとも感じていたのだけれど、こうまざまざと威力を実証されてしまうと、なんだか逆に恐ろしくも感じてしまう。
一切の情報の支配(隠匿)を許さない情報民主主義の時代。情報の主権は為政治者から民衆に移管し、政治の主権までもがこうも簡単に覆される。
力は民にあり!だ。
さて難問。大難問が待ち受ける。
民は賢いか? 民主主義が本当に最善かと言う大問題だ。
あらゆる情報が共有され、言論の自由と民主主義が100%徹底している(はず)のこの国が・・・・この低迷だ。
力は民にあり!=責任もまた民にあり! なわけだ。
菅vs小沢?/民主党の内紛なんぞを、面白がってみている場合じゃないな!!
鳩山邦夫/こんな奴を生かしておけない?????
あ~!おどろいたオドロイタ。
鳩山発言に、またまたまたまた驚いた。
こともあろうに、一国の法相に任じた人が、公のメディアに向かって「こんな奴を生かしておけない」と思って・・・とは・・・。
あんたのご機嫌と、乏しい知識と、感情で、死ぬ”ヤツ”が選ばれるのか?!
これは、殺人鬼ミヤザキの問題ではない。日本の良識の問題だ。
執行したこと自体は、間違いではないだろう。 問題は、その底にある、アナタの認識のレベルの問題だ。
生かしておきたくないのは・・・どっちだ? ただの勘違いの町のおじさんなら、笑って許せるけれど、政治家としてのあなたは・・・正直××××だ。
死刑の判決を下す裁判官が、どれほどの重さを持ってそれを決していると思う?おりしも裁判員制度の重さが論じられている時だ。人道の極限の論点として、世界で論じられていて・・・答えは未だ見つかっていないかもしれない・・・「死刑」の是非の問題だ。
人が、「死」を以って、人を裁いていいのかという問題に、あなたは、週刊誌よりも安っぽい論点で臨んで、大臣の権限を行使した。・・・これが、日本の民主主義の現実か~~~正直、やるせなくなってしまう。
(僕は反対派だけれど)死刑是認論者はいてもいい。
いてもいいが、もう少し深いところで論じ合いたい。死刑(を決する責任)から逃げるよりも、死刑を是とする考えが背負う責任の方が重いとか・・・せめてそのレベルで。
死刑囚は、結審後6か月以内に刑を執行されると定められている中で、歴代法務大臣のもとで、執行までに平均6年の時間が費やされてきていたのは、日本という国の法制が、人道の問題の深さの中で葛藤している現状の表れだ。人間の苦悩の一つの証だ。
あああ~~もういやだ。 こんな話(≒鳩山邦夫批判)に、時間を使っていること自体がやるせない。
朝日新聞が「死神」と書いたけれど、僕は正義の人だ?と、のたまわった。
「死神」は甘い。あんたは「××××」だと・・・・ああ~これ以上書いていると、僕が人格破綻者になってしまいそうなので、やめる。
塩野七生の組閣案。
大著、ローマ人の物語全15巻を書き下した塩野七生女史のエッセイ集「日本人へ~国家と歴史編~」を、拾い拾い読んでいたら、彼女は2009年の春の時点で、日本の民主政権の誕生と、その後の連立のドタバタを見事に予言していて面白かった。
件のローマ人の物語は読まれた方も多いと思うが、彼女はどこからどう見てもユリアス・カエサルにぞっこん惚れ込んでいて、その惚れ具合が筆に出ているな~と思っていたら、そのことは自身堂々と公言しているのを後で知った。カエサルほどの仕事師なら、何人彼女がいようといいのだそうだ。個人と国家、清と濁、渾然一体の中から、最も現実的で有効な政治が生まれると、これも断言している。
それどころか「私はオトコ好きだ!」とまで言っていて、歴史上の人物を書くには「ほれ込まないと書けない」と言い、「私の男たち」と言う言い回しもしているから相当な確信犯で、返す刀で、女はどうも好きになれないといっている。
その塩野女史が、夢の内閣を書いていた。
曰く、総務(内務)大臣:アウグストゥスくん(=カエサルの養子で、アントニオとクレオパトラを破り、ローマ帝国の礎を築いた合理派の男だ)。続いて外務大臣:ネロくん(そう、ローマを灰にした芸術好きの青年、あの悪名高き皇帝ネロだが、ペルシャとの和平を樹立した外政の能力は卓越していたと)。
次ぎ、防衛大臣:ハドリアヌスくん、そして、行政改革大臣:カエサルくん(出た!!)、国土交通大臣:トライアヌスくん・・・と、彼女は惜しみも無く「自分の男たち」を要職につけて、最強の内閣の組閣を楽しんでいる。
なかなか総理大臣が出てこないので、???と思ったら、有能な内閣が組めていれば、総理大臣は誰でもいいのだ!と・・・まあ、正論か。
さて、ローマの興亡から2000年を経た2010年9月の日本。カエサルもいなければネロもいない。
TVが連日、菅vs小沢の選挙戦を報道している。週刊誌の見出しも躍る踊る!・・・・そんな中で、気がついたことがある。
菅さんの表情が、急に生き生きとしてきている!水を得た魚のように!とはこのことか。実に楽しそうだ!弁舌も爽やか?とまでは言わないが、中傷の切っ先も中々しっかりしていてぶれない。
そう。首相として日本を語る時よりも、党内対決に臨んでいる今の方が、政治家然としている。
ううううん・・・・これが、この人なのかな・・・・と、妙に納得してしまった。
さて、塩野女史は・・・日本の実情を考えると「小沢さんだ」と言っている。そして「大連立しかありえない」と。その代わりと、条件が付いていた。両党は、真に日本の建て直しだけを考えることを、国民に約束し、数年間は選挙無し、政局一切無しで臨めと。
反感(反菅)嫌悪(嫌小)な僕。
小沢さんが出馬表明した直後に、日経新聞が実施したアンケート「どちらが首相にふさわしいか?」の結果が発表されている。菅氏73%・小沢氏17%だそうだ。
うううん苦しい二択だ。この数字を見て、菅氏に圧倒的支持と取る国民は少なかろう。ただ、嫌・小沢が多いことの証だ。
思えばこの春、鳩山さんが、存外見事な引き際を演じて見せて、菅新総理誕生!民主はここから!と思いきや、とたんの失言失態続きで急降下。参院過半数割れで万事休すの民主党。自民に追撃の覇気なく、泡沫の諸党に存在感皆無。
これはもう、民主党の危機ではない。日本の政治の危機だと思う。
そんな中、件の小沢氏、足元に他他の問題を抱え、自身、国民の支持の低いことも知りながら、出るぞ出るぞと脅しておいて、本当はいったいどうするつもり?と、面白半分(失礼!)に見ていたら、今回ばかりは本当に出るとおっしゃる。
かと思いきや、党内では今「党分裂回避」のギリギリの調整だとおっしゃる。
おいおい!民主党!・・・日経平均9000円、1$84円の今時、いったいどの面下げて「党分裂の危機」騒ぎだ??
野党時代散々批判した、自民党の密室政治、派閥政治。それでも自民の派閥には戦後以来の保守の重みが一抹残っていたものだ。今の民主にそれは感じない。
こんなドタバタの中で、日本を託す首相が決まってしまって、我々はそれを受け入れるしかないのか・・・日本の民主政治のシステムは、もう完全に崩壊してしまっているのではないか?
この際いっそ、一旦、政治は”官僚さまたち”にお預けして、政治家は全員議員ゼロからやり直してはどうかとさえ思ってしまう。その方が、よほどぶれないのでは?と。
反菅・嫌小沢の僕は、面白がってニュースを追う以外に、この国のためになす術が無い。
参院選で、本当に気になる数字。
参院選の投票日が近づいている。
民主VS自民&第三極。得票数と候補の当落ももちろん気になるところだが、僕にはもっと気になる数字がある。
「投票率」だ。つまり、国民の参政意識だ。
中国が今年の成長率を上方修正して、GDP世界第2位の地位を、かの国に明け渡す日がいよいよ近づいた。
「戦後」~と言う大きな区切りで語られてきた日本が、今、明らかに、その軌道を変えて、新たな50年100年に向かっての歩みを求められている。
成長路線まっしぐらの軌道から、いやおう無く外れてゆくこの国のこれからには、思いもよらない厳しい現実が待つのか、あるいは、思いがけず穏やかな充実の時が待っているのか?
それを決めるのは・・・他でもない、我々自身だ。
日本人は、今こそそれを考えるべきだ。
消費税論争がかまびすしい。5%を10%に!
暮らしが変わる。経済が変わる。
この消費税、ヨーロッパ諸国では、15%~20%~~25%も多いと聞く。
消費税25%の日々は??? 正直言って、ちょっと今すぐには想像がつかない。
加えて、北欧の諸国などでは、所得税が50%を超える国もざらだ。
汗して働いた給与から、所得税が50%。残りの手持ちからの支出のたびに、消費税が仮に25%だとしたら・・・え~と、実質税率は・・・62.5%か?? 他に、固定資産税やら自動車税やら???
税率が高い=苦しいではないのだと思う。税金が高くても、豊かで穏やかな国は多い。
我々は、今こそ、この国の将来を考えるべきだ。自分たちの実感覚で考えるべきだ。
幕末の開国~明治以来、日本は、諸外国との関係の上でだけ自国のことを考え続けてきたのではないか?自分たちの未来、家族や子孫や、民族の未来を、自分自身の感覚で真剣に考えて見るんべき時が来ている。
何しろ・・・世界からは、無視されようとしていると言うのだから。
鳩山退陣の理念。
鳩山首相が、小沢幹事長道連れの”無理心中”で、平成の22年間で18人目?(19人目?)の新総理には、菅さんが有力と報じられている。
現民主党の生みの親だった鳩山さんにしてみれば、今回の代表=首相の座は、自分のライフワークの仕上げのつもりだったのだろう。総論良しだったが、各論で悪しきところが多く出た。いや、総論各論と言うよりは、理念は良しとして、進め方に難が多すぎた。人柄と言うべきか、技術論というべきか・・・。
彼の退陣の挨拶は、そこを客観的に捕らえていて、評価できる。
あの挨拶・・・「国民に、聞く耳を持ってもらえなくしたのは、私のせい」は、よくできたシナリオだ。加えて、説明不能の”しこり”だった小沢選手を、道連れに引いたことで、「クリーンな民主党政治」に、もう一度のチャンスをきちんと残せたことになる。
こう言う歯切れのいい仕事のスタイルを・・・どうして?現役の時に取れなかったの?と、ザンネンの声が多い。
日経でおかしな談話を読んだ。かの人「細川元首相」の談話だ。曰く、「首相は孤独」「私の首相時代の”日記”を鳩山さんに送ったが、届いたのは辞任表明の日の朝だった。遅すぎた」早かったら、参考になっただろうと、堂々と言っている。
???だ。
確かに・・・細川さんも、鳩山さんも、小沢に担がれ、小沢に躓いた。そこは同じだが、今回の鳩山さんのやめ方は細川流投げ出しとはちと違う。かなり違う。いや全く違うだろう。
細川さんは逃げ出したが、鳩山さんは”辞めること”で、最後の”大仕事”をなした感がある。
もう一度、民主の理想に託してみてもいいか?と言う期待感を、きちんと作って辞めた。
彼が開いたパンドラの小箱?(或いは、彼が踏みつけたトラの尾?)の問題は、これからの日本の政治が向き合わざるを得ない事実だ。自民政権が、半世紀以上にわたって、棚上げにしてきた問題が、今、有権者の前に晒されている。
対米関係の見直し=日本の独自外交路線の構築は、避けては通れない現実の課題だ。鳩山さんの普天間問題は、現実的な進め方としてはオソマツに過ぎたが、この問題にスポットを当てた勇気は買いたい。
小沢を道連れに、創業者の鳩山が去り、菅さんが若手の指示を背景に首相を務めるなら、それは明らかに民主政権の第二ステージだろう。本当のステージは、さらにその先を待たなければいけないのだろうが・・・。
今日、4日はまたまたNewsから目が離せない日だ。


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