映画と読書: 2007年11月アーカイブ

続・三丁目の夕日

続・三丁目の夕日、やっと見てきました。

感想:実にシンプルで、素直に拍手です(単純のそしりこの際OK )。淳之介くん役の少年が急に大きくなってしまって、声変わりまでしたので監督が苦労したとか・・・でも、充分でした。北の国からで子役だった吉岡くんのような、熱演タイプじゃないけれど、違った味があってすごくよかったと思います。

クラウンに乗ってやってくる悪役の社長も、二度目の今回は最後にいい男になってよかったな。預けられたお嬢役の彼女もGOOD。ぼけた味の医者が三浦友和だと知らずに見てしまっていて、最後にへ~って言うくらい不勉強な観客ですが、彼もGOOD。鈴木オートの社長のオーバーアクションもGOOD。奥さんの薬師丸ひろ子もしっかり、型にはまってGOOD。

実は、小雪の配役には最初ちょっと違和感を覚えたのですが、終わってみればばっちり。映画で見るのはラストサムライ以来でしたが、すっかりファンになってしまいました。もちろん、主役の吉岡くん、今回は前回に増して良かったと感じました。

彼女が三丁目に帰ってくるシーンを、水戸黄門の印籠を待つように待てる安心感が、たまらなく嬉しい映画でした。あの三人家族がこの先不幸になる気がしません。鈴木オートもきっと大会社になることでしょう。

で、結局・・・山崎貴監督の狙い通り、僕は夕日三丁目の住人のファンになってしまったわけですね。

映画が終わった後の字幕と音楽の時間、いつも何とも言えない満足を味わえるステキな時間な訳ですが、今回の作品ではその5分間が最高でした。あそこだけもう一度でも二度でも見たい気持ちです。

山崎監督!ありがとう!! 団塊の世代を代表して礼を言います。

1964年生まれの貴方に、どうしてあんな味が出せるの?いや、でも、往々にしてそんな物かも知れませんね。時代の価値は後世の人が評価する物かも。です。

ロッキーファイナルを見てしまいました。

エリザベス女王の信念と苦悩を描いた力作と言われる「クイーン」を見ようと思って、TSUTAYAに行ったら出払ってしまっていて、なんと!「ロッキーファイナル」を借りて来てしまいました。そして、見てしまいました。その上、あのテーマソングが始まるとついワクワクしてしまい、10ラウンドを戦い終えてリングを去るロッキーに、思わず拍手(実は少し涙)してしまいました。

あ~あ。本当に俺ってなんて単純。こんな見え見えのシナリオにドキドキしちゃいけない。いくら何でも勝ちは無いだろう、きっと引き分けくらいのストーリーに作ってあるかな?これで勝たせちゃ三流のストーリーだ。残念ながらノックアウトかな?と、極力醒めた目で見ようとしていたのですが、気がつけば最後は行け!行け!やれ~!と言う感じになってしまっていました。ふ~、少し爽快。でも、ロッキーは本当にこれで最後にしてください。自分の安っぽさをこれ以上再確認したくないです・・・。

時に、ゴッドファーザーの4はあるのでしょうか?これは、あるなら4でも5でも6でも見たい。でも、デニーロ、アルパシーノの後を継いだのがアンディーガルシアだったのは、どう考えてもちょっと??。あの、コッポラの娘の方は良かったけれど。それとも、それも監督の計算なのでしょうか?一説によれば、帝国は三代60年で終わるのが常なのだそうです。

 

中原の虹「第四巻」待ってました。

浅田次郎の「中原の虹・第四巻」が今日11月8日発売だ。待ち遠しかった。僕は以前、ついうっかり中原の虹・第一巻と第二巻を本屋で何気なく買って、一気に読み進んでしまってからこの小説が二巻で完結してい無く、しかも現在書き下ろし中の作品だ(=続きはお預け)と知って唖然とした。紙芝居の続きを待っているボンズの心境(笑)。

浅田次郎の中国ものはこれが初めてだった(=順番を間違えた)ので、第三巻が出るまでの、お預け期間中に連作のスタートに当たる「蒼穹の昴」を全巻読み終え、賛否ある副編「珍妃の井戸」も一応読んで順序を整えた。今回中原の虹第四巻を読むと、浅田氏の中国シリーズ読破になる。

正直、ズバリはまってしまった。登場するさまざまな人物の中で、特に李鴻章の描き方が好きだ。アヘン戦争後のイギリスとの交渉の中で、香港の割譲を、99年の租借に持って行く彼の外交センスに惚れてしまった。

「外交とは血を流さない戦争であり、戦争とは血を流す外交である」と言う言葉を、僕に教えてくれたのは塩野七生だが、僕は蒼穹の昴の李鴻章にその外交の何たるかを見た気がした。

 

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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