マーケティングの話: 2010年3月アーカイブ
ユニクロの勢いが止まらない。
ついに、Brandとしての人気でもTOPを窺うところまで来たUNICLO。
流通側の台頭で、売り場確保=消費者接点の最初の部分で苦しむ「メーカー業」が多い中で、「製造・販売」一体の、ユニクロ型の業態は、自社の創出した価値で、直接消費者と接することが可能と言う”強み”が、圧倒的に違う。
つまり、ゆがめられないコミュニケーションで、消費者との直接的な関係を維持構築できるわけだ。
信念を持って、それを貫き通すことができる。(もちろん努力の連続がベースにあるが)
実際に、ユニクロに買い物に行ってみる。
スタッフの人(=社員)に何かたずねたり、サイズ違いの在庫を探してもらったりした時に、社員の接客態度のよさで、改めてユニクロファンになった人も多いのではないだろうか?
社員が生き生きとしている。誇りを持って仕事を楽しんでいる。
全ては、カリスマ経営者が、社内外に発信している”メッセージ”の力だろう。
それが今や、止まらないBrandの勢いに昇華しつつある。
人は、共感と、実感で動く。
そのUNICLO・柳井さんを、一昔(ふた昔?)前の、SEIBUグループ・堤清二さんと比較した、面白いBlogエントリーを僕の友人・初谷さんがあげていた。
日経新聞Net有料化への果敢な挑戦。
NIKKEINETは、これまでずいぶん便利に、”タダ”で利用させていただいてきた。(ケイタイ版では300円ほど払って読んできたが、PC上ではタダだった。)
PCから読めるNet版は、実紙の朝夕刊セット料金4383円よりも、むしろその便利に浴した頻度は高かったかもしれない。
その”タダ見野郎”どもが、今月末限りで締め出しを食う。
実紙の購読者(朝夕刊セット:4383円/朝刊のみ3568円)の人たちは、Net版を読むなら一律+1,000円/月。実紙を取っていない人(=完全タダ見野郎ども)は、今度からは、Net購読のみで4,000円/月だと言う。→詳細こちら
Net上の何らかのサービスで、個人的に月額4,000円を徴収するサービスを、現在利用している人は少ないのではないか?特定のディープな趣味の世界では、ごくまれにあったとしても、この料金設定は相当なものだ。同様に、既存購読者向けの月額1,000円も・・・感覚的には相当高い。
もちろん、日経側もこの料金設定の壁が相当に高いのはわかっているようだ。無料の”限定サービス”も継続される。来月施行のふたを開けてみないと、無料サービス版の”サービス範囲”はわからないけれど、購読者にまで一律+1000円を徴収しようと言うコンセプトだから、無料版は恐らく相当に限定的な”ちら見せ”で、有料会員化への道具としての役割を期すのだろう。
相当な経営レベルでの判断がなされたのだろう。
情報=タダを常識とするNet化の進行の中で、新聞(&雑誌)各社が直面した悲劇の大きさは甚大だった。
それでも雑誌は、その特性上、新しい生き方を模索して再進化を遂げている部分もあるが、新聞だけは、その再進化の道を閉ざされてしまって、危機に瀕しているのは事実だ。
僕には何だか・・・今回の日経のこの”大英断”にいたる舞台が見えてくるようで滑稽な思いだ。
(僕の想定シナリオ)
重役:なぜわが社のこの優秀なコンテンツが、タダで読まれなければいけないのだ!!こんなものがあるから、実紙の購読者はどんどん減る。購読者が減るから広告も減る。一方で、Netの広告収入は限定的ではないか!!許せん!有料にしろ!!!!!
担当:しかし閣下、Netの世界はタダが常識です。有料にしたとたん、それが仮に100円/月でも、利用者は激減して、Netの広告収入も激減すると思われますし、そもそも、Net購読者を締め出したとしても、他社はまだまだタダですから、いきなり当者の実紙購読者数が増えてくると言うほど単純とは思えません!時代に逆行しています。
重役:そこを工夫するのがお前たちの仕事だろう!だいたい、100円などととんでもない!最低1,000円だ!非購読のタダミ野郎は特に許せない!一万円くらいとってやれ!!
担当:それは、相当に無理です。高い料金設定の為に、Netサービスに掛かるコストが急増する一方、有料利用者は増えず、Net事業は今よりも苦しくなると思われます。
重役:いいやそうする。そうしないと、俺のプライドが許さん!!天下の日経新聞がタダでいい訳がない!!
担当:「・・・・かしこまりました、やってみましょう」(・・・ああ~あ、でもまあ、いくらなんでもこの会社、あと十年は潰れはしないだろうから・・・・言われたとおりやってみるか~~)
GREEDなCSRのこの頃。
先日ある機会がって、H大学T教授の講演をお聞きできた。
「企業競争力とCSRの役割」に関する、大変興味深い講演だった。
要旨はこうだ。
従来企業は、外的な要因を把握して「競争戦略」を練り上げ、内的なリソースを価値化する「資源戦略」と組み合わせて、事業戦略を構築すればよかったのだが、新たな視点が加わった。それが「Social」だ。これからは、Socialの観点が欠けた事業戦略はXcellentと呼べない。Social(≒CSR)の観点を掘り下げて初めて”SSP”(=Sastainable Superior Profitability)=永続的で高度な利益創出力が、企業にもたらされる。加えて、”Only Business make Welth”=本当の社会善は、企業のチカラによってのみ実現される。だから、企業には社会の善を思う責任がある。
理路整然。まさにその通り・・・なのだが、帰る道すがら若干の??を覚えた。
何故か?
僕らは数年以上も前から、CSRを、むしろCRS(=Corporate Responcibility for Society)と言った角度から取り上げて、企業の内発的、自発的、ミッション意識の発露としての社会貢献のあり方に取り組んできた。ネピア千のトイレプロジェクトなどはまさにそれだと信じているし、T教授が挙げた世界的な成功事例の中にも、本当に企業の信念から進められていると確信できるCSRの事例もあった。
だが、反面、T教授の論旨のWhat forは、どこにあるのだろう? その講演に熱心に聞き入っていたXcellentな企業の受講者たちのWhat forは? このセミナーを催したコンサル会社のWhat forは???・・・・それはつまり”SSP”の方にあって”Welth”や”CSR”は、新しいHow toに過ぎないのではないかと・・・・。
これは、紙の裏表であって不可分のことかもしれない。時代がそちらに傾き始めていることは、結果としては歓迎すべきかもしれない。
だけど、あの場に流れていた空気は・・・一昔前に、アメリカ流のパワーマーケティングマネジメント技術に、熱く聞き入っていた事業戦略家たちのそれと何一つ変わっていなかったのではないかと、心配になるのだ。
つまり、あくなき”SSP”追求のGREEDな意思が、今度は格好の道具としてCSRを見つけ出して喜んで理論化しているようにしか見えないのだ。
結局、人間の活動の原点は・・・GREEDなのか? いや、そこが変わらなければ、過ちは繰り返される。


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とね on NewsZERO「ありのままの公立中学」企画に、ちょっと拍手。: 辻井さん 大変遅く
tsujii on バンクーバー五輪が終わる。: 浜の智さん!お久しぶ
tsujii on GREEDなCSRのこの頃。: 初谷さん!お返事遅れ
tsujii on バンクーバー五輪が終わる。: SAEKIさん!オリ
初谷zosojh on GREEDなCSRのこの頃。: こんにちは。僕も今日
浜の智 on バンクーバー五輪が終わる。: やー、オリンピックも
SAEKI on バンクーバー五輪が終わる。: 失礼します。 そ〜で
tsujii on NewsZERO「ありのままの公立中学」企画に、ちょっと拍手。: とねさん!そうですか
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