マーケティングの話: 2010年2月アーカイブ

さようなら広告!こんにちわブランドPR!

あるセミナーで4月の講演を依頼されて、「さようなら広告!・・・」と言う上記のタイトルを挙げたら、ご担当者から「うううう、強烈ですね~。広告代理店関係の方もたくさん見えられますし・・・」と、相当に困った感じの返答をいただいた。「ちょっと検討させてください」と預かられたから、結果、タイトルが変わったか、そのまま残ったか、僕はまだ知らない。

タイトルは変わるかもしれないが、事実は変わらない。今日の”アドバタイジング・ニュース”(宣伝会議社配信)のTOP記事はこうだ(以下引用)。

◆酒類全般のテレビCM 10月より放送時間帯を短縮

酒類全般のテレビCMの放送時間帯が、10月より短縮することが明らかになった。各酒類の業界団体(8団体)が加盟する「酒類業中央団体連絡協議会」(酒中連)で、土日祝の昼時間帯(12~18時)のCM放送自粛をこのほど決めた。酒中連加盟のビール酒造組合がビールCMを対象とし、この自粛方針を今秋適用することをすでに表明していた。これに、日本洋酒酒造組合(ウイスキー、チューハイ等)や日本ワイナリー協会(ワイン)など、他団体も追随する形。一部の消費者団体が昨夏、酒類CMの放送自粛を各団体に申し入れていた経緯がある。

先日たまたま眺めていたTVのバラエティー(ビストロSMAP)に、かのゴルバチョフさんが出ていて、米ソの核軍縮を実現させた功績が紹介されていたけれど(脱線)・・・・この記事はまさに、業界の”CM軍縮”だ

酒類といえばそれでもまだまだCMの効く世界。その世界においておや、こうである。

みんなでやめれば怖くない。つまらない商品広告は、今や何一つ機能しないといっていい。某生活消費材大手(外資)が、来期から、広告費を半分以下に圧縮することを、某大手広告代理店に通達したとして、業界が騒いでいる。決して、不況のせいではない。費用対効果の変化への気づきだ。

一方で、意味のあるPRやプロパガンダはまだまだ有効だ。「ウイスキーがお好きでしょ~」の小雪の角瓶ハイボールのCMで、ウイスキー消費が急激に伸びたという。 「こちら」

若者が飲み方を知らなかったウイスキーを、ソーダで割ればこんなに素敵!と、ハイボールブームを生み出したのだ。(もちろん、TVCMにあわせて、飲食店の店頭などでもこまめな仕掛けを行った成果だ)

単なる商品訴求はもう無意味だ。CMでコミュニケーションされる内容が、受けての関心事や生活情報になっているか否かが、効く効かないの分かれ目だ。

比較広告はおもしろい。

近頃ちょっとブログのねたに行き詰まり気味?

政治の話やお通夜の話ばかりでは、VMLの辻井のブログとしてはちょっと??と思って、人様のブログをはしごしてねたを探してみようと思ったら、早速あったあった。

面白いネタ!!題して”けんか腰CM”(@初谷さんBlog)・・・「ここ」

自社のハンバーガーのCMに、競合のマクドナルドのBigMacを名入りで登場させている。

カールスジュニアはカリフォルニアが本拠地の中堅バーガーチェーン。いつもユニークな発想でファーストフードビジネスをリードしてきている。僕も、若かりし頃?(弱冠25歳くらい?)、渥美俊一率いる「アメリカ・チェーンビジネス視察団」とかに、大枚はたいて参加し、かのカールスジュニア他で毎日ハンバーガーを食べ歩き、デニーズに感動し、巨大スパーをはしごして、帰りにディズニーランドによって、そこだけは異常に感動して、ミッキーのお土産をたくさん買い込んで帰ってきた。

話はそれてしまったけれど、比較広告というのは、消費者にとってはいいのではないかと思う。

自社商品のアピールポイントだけを、どんなにメッセージしても、消費者にとっては、有益な「生活情報」になりきらない。なぜなら、他にももっといいものがあるかもしれないと言う点には答えきっていないから、選択の判断材料として完結していない。

でも、比較広告なら、今あなたが選んでいる「アレ」より、「コレ」はこんなに優れている。と、すぐに判断材料として生きる(=生活情報として役立つ)情報になりうる。もちろん、ウソや誇張や、隠蔽は反則だけれど。

日本では、この比較広告がタブーだ。

なんでもありのパチンコのCMあたりからでも、このタブーに挑戦する、面白い比較広告が出てきてくれたりしないだろうか?

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

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