マーケティングの話: 2009年7月アーカイブ

CSRの階段。

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昨年の7月にスタートさせたネピア千のトイレプロジェクトが2年目を迎える。

今年は9月~12月の4ヶ月間のキャンペーン期間を設定して、東ティモールの支援を続ける。

8月初めのプレスリリースと、Webサイトのリニューアルに向けて今はちょっと大忙し・・・いや、忙しいのは僕よりも五十嵐くんや並河さんなのだけれど・・・僕もやっぱりちょびっと忙しい。

プロジェクトサイトでの、説明の組み立て方や内容、範囲などを考えながら、自ずと、昨年来の僕らj自身の、CSRに関する理解の変化を振り返ってしまった。

CSR:企業の社会的責任と言う言葉が独り歩きを始めてまだ間もないが、この言葉はこの言葉で、やはり相当に奥が深い。

ただ、実際にその前線に踏み込んで動いてみてつくづく思うのは、CSRには”企業の志のレベル”によって、明らかに段階があるな~と言うことだ。

まず、お付き合いの奉加帳型と言う段階がある。お祭りの寄付のような感覚だ。さまざまなNPOなどの活動の趣旨に賛同して、協賛や寄付をする。実施には踏み込まないが、それでも寄付は活動に生かされるので、しないよりははるかにいい。

CM制作費とTVの表情。

一時は最低でも1500万、大手代理店なら一本@2~3000万円が標準か?と言われたTVCM制作費。

今は、一本800万は当たり前。500万でも作るという。ラジオCMに至っては、一本10万円でプランニングからナレーションまでも、当たり前だと言う。

広告代理店の売上が、軒並み前年比70%だ80%だと言われだして久しい。TVのスポットがパチンコ関係のCMだらけになって久しい。局の番宣だらけになって久しい。

久しいうちに、波代はもちろんのこと、制作費の価格の常識破壊も、激しく進んでいる

原価削減の幅が小さいはずの弁当が@500円→@298円の時代だから、原価なんて怪しい限りのTVCM制作費が、半値の五割引で出来ちゃっても、何の不思議も無いはずだ。

CM制作費の原価を下げるのは簡単だ。

①プランナー、プロデューサー、スタイリストから、スタジオから、編集から、ロケ弁までの外注費や経費を極限までを絞る・・・これは、需給の関係で簡単に下がる。

②次に、勢いで使ってしまっていたムダを削る・・・例えば、ロケをしない。高コストのシナリオを使わない。→簡単な話、白ホリで、一画面で取るような作りにする。

③さらに、タレントもケチると言う方向と、タレントだけはケチらないと言う両極に分かれる。

TVCMを、じっと一日見ていると解かる。大物タレントの注目度に頼って、他には一切お金を掛けない、スタジオ撮りのCMがナント多いことか。

Ex.日清のカップヌードルのCM=キムタク起用/画面固定/バックはうぞむぞ/歌に乗せたナレーション。≒タレントは大物、言いたいことは真っ直ぐメッセージ。1シーンのスタジオ撮りなので、タレント拘束料もロケ費も、背景の創りこみコストもかからない。つまり、体のよいチラシ広告の考え方だ。

この(日清の)CMなどは、それでもまだ良質な方だ。

一日見ていてもらいたい。HISの香港3日間2人で2万円のHISのCM≒地方テレビ局の深夜枠のテロップ広告の有様だ。

TVで、数千万の制作費を掛けた上質CMで、ブランディングを夢見ていた時代が、はるか昔になってしまった。

今は・・・TVは、動く&音が出る”チラシ広告”媒体だ。

コンテンツは、これも低コストでそこそこの視聴率が稼げるバラエティーばかり。

タコが、自分の足を食って生き延びているように見えて仕方が無い。

 

キリンとサントリーが経営統合!!!!!

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朝一番のNewsで、自民党の惨敗がどう書かれているのだろうと見ようとして、いきなりの見出しに愕然。

先日、ビール部門一位奪回が報じられたばかりのキリン。それに先駆けて、苦節40余年?のビール部門黒字化が報じられたばかりのサントリー。

方や、三菱系大企業の代表選手。方やオーナー系企業の代名詞。

国内の基盤を固めて、今後の海外戦略などに臨むと言う。

何だか、あまりのことで・・・・頭の中が混乱していて・・・・書くに書けない。

これを一番驚いているのは誰だろう?

①それぞれの会社の社員達。

②広告代理店

③流通側

④取引先企業

⑤・・・日本中。

この統合の是非や、成否は別として、

やはり、ひとつの時代の境目がきていることを感じる。

狭い市場内での、差別性の薄い競合関係は(知れが、日本の市場の特徴だったのだけれど)、無意味なのだ。

マーケティングの世界にも、新しい尺度が根ざしつつある。

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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