マーケティングの話: 2009年2月アーカイブ

ネット広告費が10%を突破。

昨日電通が発表した2008年の広告費で、テレビ新聞などの既存4ます媒体が軒並み減少する中で、ネット広告費だけが114%の伸張で、7000億円に迫り、全広告費の10%を超えたという。

特にモバイル分野の伸びが著しく、116%を超えるいという。

まあ~、実感にたがわない数字だと感じる。いや、もっとあってもいいのでは?とさえ感じる。

僕らが実際に現場の仕事をしていても、雑誌よりも、新聞よりも、TVよりも、先ずはネットをどう使うのかから組み立てて考えるのは、もう当たり前の時代だ。

HPはブランドの根拠地だ!!と、声を大きくしていっていたのはもう昔の事かもしれない。今では・・・そんな事は、言われなくても判っているという時代だ。

応募抽選の懸賞の仕組みも、ネット限定募集で実施して、どこからもクレームは来ない。

ネット関連の予算の伸びは、マーケティングのあり方を変えていく。

TVや新聞などのマス広告でのコミュニケーションは、一過性のもので消えて行くが、ネットは積み上がり、残るコミュニケーションだからだ。

マーケティング自体が、一過性の刺激の繰り返しではなく、責任あるメッセージの積み上げになって行く。

JTの広告。

ここ数年来、JTの広告、特にプリント媒体/雑誌とか/中吊りとかが・・・悔しいけど、好きだな。

悔しいけどと言うのは他意はなくて、言わばマイナーマーケッターの僻みと言うか・・・潤沢な予算上がっていいですね!!お宅は!!と言うくらいの意味だ。

タバコの広告がまだ自由で、JTが、売るための広告を作っていた頃は・・・逆に、大嫌いだったかも知れない。

何故って・・・輸入ブランドのひたすらカッコイイ広告と比べて、余りにもブランドの品位が薄く感じたから。

時代は移って、拡販につながるタバコブランドの広告は全てNGとなった。果たしてここまではどうか?とも思うが、タバコ会社のホームページには、成人認証して登録しないとアクセスもできないと言う縛られようだ。

そんな中、JTの一連のマナー広告は・・・なかなかいい。TVでもやっているけれど、紙媒体が図抜けていい。

演技の範囲を限られると、芸人は力を出すのかもね。能とかの世界に通じる??

そういえば、昔元気だった輸入ブランドの広告はすっかり影を潜めたな~。そりゃそうだ、やっちゃいけないんだもの。

マルボロは、清く当の島国で、マナー広告に巨費を投じている暇は無いものね。

 

バレンタインデーのプロモーション。

今年はみなさんたくさんもらえただろか?バレンタインのチョコレート。

事前の調査によれば、今年は「無駄な義理チョコは考え直す」という声が多かったようだから、存外数が減ってあれ?という方も多いのでは? 

減っただなんてとんでもない!もてもてで・・・という方ももちろん多いとは思うけれど・・・。100年に一度のこの機会に、見直される無駄な風習は数多いことだろう。 ・・・個人間でも、企業でも・・・。(本当は、ぜひぜひお役所にそこのところをお願いしたいのだけれど)

さてこの、バレンタインデーの風習。ローマ帝国時代の恋のお祭りを、チョコプレゼントの日にすり替えるとは、考えれば考えるほど上手なチョコレート屋の陰謀(いや、失礼、最高のプロモーション)。

僕が、この(チョコの)風習は日本独自のものと知ったのはずいぶん大人になってからで、それまではてっきり、日本でもこうなんだから欧米ではさぞかしもっともっとすご~いチョコをプレゼントしているんだろうなと、思いこんで疑わなかった。

プロモーション恐るべしだ。

ただ、1930年代のモロゾフの仕掛けや、50年代のメリーの仕掛けはあまり利かなかったそうで、本格的に浸透しだしたのは60年代に入って、森永が新聞キャンペーンを張ってからだと言うから、当時のマス広告の効果が窺い知れる。

そう言えば、僕も駆け出しの時分の80年代、さんざんバレンタインデーのプロモーションを考えたな~。世の中がまだまだ”純”で”うぶ”だったのだと思う。 義理チョコも、立派な社内文化だったし、広告やプロモーションから発信される刺激が、受け手側から、望まれ、待たれていたという実感もある。

サントリーウイスキーの広告、白いクラウンの広告、資生堂とカネボウのメークアップトレンドキャンペーン(君の瞳は一万ボルト)・・・どれも一時の文化を築いてきたコミュニケーションだ。

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

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