マーケティングの話: 2008年4月アーカイブ

苦節6カ月目の東ティモール。

| | トラックバック(0)

今週末から出張だ。珍しく仕事で、しかも渡航先は東ティモール。内弁慶で(仕事での)海外出張嫌いの僕には、実に新鮮な展開だ。

半年前の秋、僕は「バリューマーケティング研究所」開設のご案内文を一所懸命考えていた。

83年に立ち上げて二十余年。自分の分身と言うか、自分自身の別名と言うような思いでやってきた、公私混同会社「アイベックス」を、2004年にDGグループとM&Aして、現DG&IIbexとしてから3年目の2007年のことだ。

老兵は去るのみと言うか・・・もう、この(元)社長室に居座っていてはいけないなと・・・ひとつは会社の次のステージのために、もうひとつは、実は僕自身のまだまだ長い人生のために。僕は自分の、新しい看板が欲しかった。

アイベックス時代には、セールスプロモーション=いわゆるSPの企画会社からスタートして、僕は途中で「SP」が大嫌いになった。

理由は簡単。メディアを売る為にマーケやCRの理屈を磨いていた(いる?)、大手広告代理店、D社H社の下請けプロダクションとして「売りつける為のアイディア」を出し続ける仕事が空しくなった。

「売りつける」、から一歩進化して、「売れる仕組みづくり」と言ったのは、僕が最初だったかと思う。(実は、相棒のRIMSの高橋の言葉なのだけれど)。

 その「売れる仕組み」と言う言葉の下の鎧にも気付いて、実は僕は去年の秋でこの言葉を卒業した。

「広告」よりも<「コンテンツ」。

|

「広告」と「コンテンツ」の垣根が崩れ始めている。

理由はいくつもあるが、最たるものは、ユーザーイニシアティブによる情報摂取(能動情報)の増加だ。

メーカー側は・・・とにかく売りたい。→買ってもらうためには自社製品の価値を分かってもらわなければいけない。→本当に分かってもらうには大量の情報を伝える必要がある。→大量の情報を摂取してもらうには、ユーザー側から見て摂取する価値のある文脈を伴っっていなければいけない。→クロスメディアコミュニケーションが不可欠となる。

TVに代表される「リーチ系メディア」で、大量の広告をノイジーに投下しても殆ど何も「伝わらない」。商品の価値提案が高度化し、メディアと情報が増えすぎた結果だ。

TVCMを初めさまざまな広告に、ネットでの「検索ワード」を表示するのは、今やもう当たり前の手法になっている。が・・・実はそれだけでは、「マルチメディア手法」ではあっても、本当の「クロスメディア手法」には至っていない。結局のところ、売り手都合の流れでしかないからだ。

「クロスメディア」と言うからには、ユーザー側の目線から考えて、どのタイミングにどんな角度から、どんな情報に接触すれば自社商品の本当の魅力に気付いてもらえるかを考えなければいけない。

広告会社は変われるか?

| | トラックバック(0)

「広告会社は変われるか」と言うタイトルで、D社の利益構造の内幕に通じる部分を書き明かした勇者がいた。藤原氏と言う。僕は面識の一つもないが、近い業界に、曲がりなりにも真剣に生きた人間の一人として、大変興味深く、面白く、三分の二くらいまで読ませていただいた。そこで一旦途絶えて、続きは読むことがなかった。

今夜、広告業界の一線級の方々と、美味しい食事をいただきながら、結構真剣に広告業界とネットの広がりなどに関しての話をさせていただき、ふと、一年前のこの本のことを思い出した。

僕は何故、三分の二から先を読まなかったのだろう。

答えは意外と簡単で、藤原氏の論点が、広告業界の王手会社の「エリートサラリーマン」の視線からの、業界史・業界論の範囲に納まっていたので、途中で読みきれた気分になってしまったのかと思う。

人って、例外なく「井の中の蛙」だ(もちろん、僕を含め)。 つい、自分の生きている世界が「全宇宙」だと感じてしまい、そこから論じてしまう。 

多分、それは間違いだろう。世間のみんなが自分の業界側から論を張ってしまったら世間の話は繋がらない。道を究めた人であればあるほど、自分の専門世界からは、引いた目で話が出来ないといけないのではないか。

・・・あれ?何だか今日はやたら難しい方向に話が向かう(僕もカワズ君だ)。

広告コミュニケーションに関して言えば「広告会社」は、生き残れないと僕は思う。

「マーケティング・コミュニケーション会社」は、必要とされるだろうが、広告会社(特に、広告代理店)は要らない。

情報は、「送り手の時代から、受け手の時代へ」だ。

「広告」と言う言葉自体が、送り手の時代の概念だから「広告会社」は過去の遺物になるだろうと考えている。その一方で、マーケティング・コミュニケーションの重要性は増す。ただし、それは「広告」という概念から語っては間違うだろう。

「コンテンツ」の時代と言われている。広告とコンテンツの垣根が薄れてゆくだろうと。・・・当然だ。

人が、自分の生活情報を選別して取得する道具(ネット)を手にした今、送り手都合の「広告」は、生活の有効情報としては優先順位が極めて低い。

 

今夜の作品。

何とな~く、何か頼まれていたような気はしていたのだけれど・・・・引越しのドタバタで、依頼されていた原稿の締め切りをすっかり忘れてしまっていた。 編集責任者の方から「明後日が締め切りですが・・・」の、丁寧なメールをいただいて「ゥワオッ!!」。

慌てて古いメールを探し出して依頼内容を読んでみたら、業界の新人向けに易しい内容で、昨今の「ウェブキャンペーンの役割の変化について・・・」と言う依頼だった。??「ウェブキャンペーン」って??

販促系の専門誌だからつまりは、「ネットプロモーション」のことかな?だったら、ネット時代のマーケティング・コミュニケーション全体から書かなきゃつながら無いか・・・。でも僕は、ネットSP屋じゃないしな~とかとか・・・でも、それって、ずっと以前に引き受けておいて、締め切り2日前に言うことじゃないし~。

スケジュールを見てみたら、明日も明後日も会食の予定が入っている。

僕は確実に酔っ払う予定だ。これはまじヤバイ!! 病気で休まないのと、約束に遅れないのが僕の人生のポリシーだ。

よーしそれなら! いっそ今夜のうちに書いちゃおうと決心して、僕は夕食時のお酒を(多少?)控えた。結果できあがったのがこの原稿だ。でも、よくよく依頼内容を読み直してみたら、やっぱりちょっとずれたところを書いてしまったみたいだ。やっぱりちょっと飲んじゃったし、書きながらまたまた相当飲んだからな~。でも一応書いちゃったから消すのももったいない。とりあえず、ブログの埋め草にしようか・・・と。

ですので、よほど、無茶苦茶、お暇な方だけ・・・続きをどうぞ。(結構長いです)

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
このブログについて

VMLabについて

25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

ブログパーツ

 

このアーカイブについて

このページには、2008年4月以降に書かれたブログ記事のうちマーケティングの話カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはマーケティングの話: 2008年3月です。

次のアーカイブはマーケティングの話: 2008年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。