マーケティングの話: 2008年3月アーカイブ
CSRブームに思うこと。
CSR(Corporate Social Responsibility)論議がかまびすしい。直訳すれば「企業の社会的責任」となるこの言葉が急に注目度上昇中だ。地球温暖化やECO意識の高まりとも相まって、日本(世界)の生活者の意識がそちらに向き始めているのは確かな事実だ。企業は敏感にその潮流を感じ取っている。
昨今はCSR的企業活動のアピールや、CSRを訴求するキャンペーンが相次ぐ。かく言う僕ら(VMLab)も、この夏にスタートする、あるコモディティー商品ブランドのUnicef支援プロジェクトの立ち上げ準備に忙しい。
いたずらに購買を動機付ける為の「オマケ合戦」や、売り場争奪の為の「値引き合戦」に比べれば、遥かに良い傾向と思う。
ただ、似非CSRキャンペーンは許せない。
CSRとは何も、植林や環境保護の”慈善的”活動を意味する訳ではない。
僕の根本的な考えでは、企業の存在と事業自体が、CSR(≒社会善)に通じているのが最も正しい姿だと思う。つまり、企業の存在自体が社会にとって価値のあることであることが原点だ。その理念が問われる。
その上で、製造や販売と言う経済活動で果たせる社会貢献(=社会善に繋がる価値の提供)は事業において果たし、そこで果たしきれない企業の理念を、非営利のCSR(≒コーズ)的活動で補って、企業全体として社会に貢献すると言うバランス?と言うか、趣旨の一貫性が何より大事だと思う。
ブランドとは何か?
ブランドって・・・・・何?
辻井の勝手な理論では、ブランドの原点は「生産地」だ。 日高の昆布、最上の紅花、関のサバ・・・。 有田焼、バカラのクリスタル、灘の酒、シャンパーニュのシャンパン。いずれも、間違いの無い品質への信頼根拠だ。
その次に、ブランドになったのは、「流通」と「小売」業だろう。 高田屋嘉平の船が運ぶ俵物、三越の正札掛け値なし。いずれも、正しい価値を正しく届ける姿勢への信頼の獲得だ。
後年、それがメーカー(製造会社)のブランドとなり、ブランドは自らの信念を市場に評価されて育っていった。
ここまでは何の不思議も無かった。
マスマーケティングの時代、広告代理店が(テレビ・新聞を売りつける方便で)”ブランディング”を言い出してからおかしくなった。言い出した広告代理店も厚顔だが、それに乗ったメーカーも(今にして思えば)余りにも安易だ。
好感度上位のタレントの、ニッコリCMを沢山流すだけで、ブランドが構築できるならそんなに簡単な事業は無い。そもそも、代理店のブランディング論に乗って、マーケティングシナリオを書いた殆どの商品は、”ブランド”などではなく、単なる”商材”でしかなった。
広告が上手かろうが下手だろうが、ブランドとして育つはずも無い商材に、ブランディングコストを掛けた時代があった。


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