マーケティングの話: 2008年2月アーカイブ

広告代理店はどこへ行くのか?

| | トラックバック(0)

4大マスメディア、とりわけ新聞とテレビが完璧に機能した一時期を過ぎて、今は混沌。

いわくコミュニケーション360° メディアニュートラルシンキング。 つまり、目的に応じて「ゼロベース」でコミュニケーションを考えようということだろうが、言うは易く行うは難い。

結果が、天才クリエーターの起用ばやりだ。 ???それでいいのか? 天才マーケッターじゃなくて、天才メディアプランナーじゃなくて・・・天才クリエーターだよ!! 何故?

僕が思うに、現状ではそれは「ほぼ正解」だ。 つまり、今この混沌のメディア環境で大切なのは、媒体配分計画や、CGMの活用テクニックなどではなくて、コミュニケーションされる「中身」=「コンテンツ」の強さの問題ということだ。

だが、これは過渡期の現象だと思う。

やがて、天才クリエーターの出る幕は少くなくなるはずだ。 広告主(=ブランドや企業)は、CRやコミュニケーションの工夫で、欲望を創出するのではなく、支持を集めるマーケティングに変わってゆかざるを得ないからだ。

企業やブランドが、社会に支持される存在か否かが問われる時が来る。 どんな姿勢で、何をやっている会社か? それ自体の価値が問われる時が迫っている。

 その時、広告代理店は、一体どんな存在になっているのだろうか?

 

思わず買いたくなる、ジャパネットタカタ。

| | トラックバック(1)

深夜ぼ~っとTVを見ていたら、ジャパネットタカタの通販番組だった。

デジカメ、42インチTV、ハイブッリトビデオカメラなどを、たて続けにやっていたが、どれも思わず欲しくなるのが不思議だ。幸いまだ孫ができないから思いとどまったが、もし孫でもいれば、僕は確実にあの78000円のビデオカメラを注文していたと思う。

一商品のついて3~5分ほどだろうか、微に入り細に渡って商品の優位性を説明し、使い手の心のひだをついた説明が加わる。商品はみな信頼のあるメーカー品だ。最後の決め手が、様々付いてくるセットのサービス品と、相当に割安なタカタ価格だから、これは結構売れるのだろう。

通販番組は、広告×販促の見本のようなものだ。

人が、一つの商品に興味関心を抱き、欲しい気分にいたり、それを買うまでの心理の流れは、通常の世界ではさまざまなメディアによる情報摂取と、店頭などでの購買機会に分かれて形成されるわけだが、TVの通販は、それを連続した3分間で完結させてしまう。

メディアの信頼性について。

|

普段はケイタイとPCでNIKKEIを読んで事足りているが、週末はゆっくりと各紙を読み比べるのが好きだ。

民放TVのショーモナサに比べると、新聞は、まだしも変わらずに頑張っているメディアのように感じる。相変わらず週刊文春も好きだし日経ビジネスもありがたく思う。

Netの勃興で、既存の4大マスメディアの影響力の凋落は否めないが、ここへ来て、逆にいよいよメディアの棲み分け方が二分化して来ているように感じる。

乱暴に区分して言えば、受け手にすり寄る方向と、孤高を極める方向だ。

R社は、雑誌はやがて全てがフリーマガジンになる時が来ると言い切って事業を拡大中だというが、そうではないだろう。そうであっては欲しくない。

そう言えば・・・今さらだが、TVとラジオはただのメディア。新聞と雑誌は有料のメディアだ。

有料のメディアには、それなりのプライドが残るのは当然だ。

TVはどこへ行く?

| | トラックバック(0)

23時台のNewsを見ていたつもりが、ついウトウトとしてしまい、やがてやりきれない雑音に目を覚ました。

深夜のバラエティー番組だ。大声の司会者、内輪ネタの三流芸人、品の無い笑い・・・。気持ちを入れずに眺めていると、これはもう本当に雑音発生装置でしかない。いやいやこれを語り始めるとキリが無いが、深夜に限らず民放のコンテンツの貧弱さは見るに耐えない。

僕は「お笑い」が嫌いなわけではない。TVの編集が嫌いなだけだ。ほぼインチキと言ってしまっていいような視聴率をベースに、高い広告料をとっているこのメディアの役割はもう終わったつくづく思う。

その点、明日は楽しみだ。岡ちゃんジャパンのタイ戦とスーパーチューズデイの速報がある。TVの役割はもうこれに尽きるだろう。NewsとEvent。後は、NHKスペシャルと、世界遺産と、ナショナルジオグラフィックがあればいい。

先日上海に行った時のことをもう一度思い出した。かの国の人はあまりTVを見ない。雑誌もあまり買わない(書店が少ない)。極論すると、ディアに期待しない。メディアを信じない。一党独裁の政権下、メディアから流れてくる情報はそのまま鵜呑みにするわけにはいかなかった経験の成せる技?と言うのはちょっと穿った見方に過ぎるかもしれないけれど、とにかく、メディアとの距離感が日本人とは違う。

その分、彼らは「リアル」を信じる。

自分の身の回りの事実と、自分が信用できる人の言葉だ。

メディアとしては、街角のOOHやイベントに活気があった。これは宣伝の原点だ。同じことは、アメリカでもヨーロッパでも、他の国々でも感じる。・・・そう、日本だけがちょっと変だっただけかもしれない。狭くて、一律で、マスに染めやすい国だったんだな~。

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
このブログについて

VMLabについて

25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

ブログパーツ

 

このアーカイブについて

このページには、2008年2月以降に書かれたブログ記事のうちマーケティングの話カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはマーケティングの話: 2008年1月です。

次のアーカイブはマーケティングの話: 2008年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。