マーケティングの話の最近のブログ記事

刃は5枚も要らないんですけど・・・。

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世のみなさんはどんなヒゲ剃りでヒゲを剃っていらっしゃるのだろう?

僕はず~~っと、2枚刃を使っていた。

その替え刃、ずいぶん買いためてあったのが無くなったので、久々にドラッグストアーでヒゲソリのコーナーを覗いて見た。

あるわあるわ・・・いろいろいろいろ。

電池入りでバイブレーション? いやそれは結構。別にブルブル言わせなくたって剃れるでしょう。

僕の常用の2枚刃は・・・あるにはあったのだけれど、(CMなどで知ってはいたが)バージョン的には数世代前のものとなってしまっている。

これまでずっと使い慣れているのだから、迷わず、その旧式の2枚刃の替え刃を買うのが”男らしい行為”と言うものだろうとは思いながら・・・そこはそれ、持ち前の好奇心がムズムズしてきてしまって、最新式の5枚刃・ウルトラスムーズナンチャラとかいうのが、無性に気になってしまった。

試してみようか?最新式の切れ味と言うやつを。イヤイヤ、そんな(子供だましな)コマーシャリズムに踊らされるのは大人げない。ここは渋く、旧式を選ぶのがダンディズムだ。・・・いや、でも気になる。もしかして、想像を絶するほど素晴らしい使い心地だったらどうする?

売り場で15分ほども悩んだ挙句・・・なんと! 僕はレジで5000円近くも払う羽目に落ち込んでいた。

以下、おバカの選択。

まず押さえに旧式の2枚刃替え刃8個入りは買った。さらに、最新式の5枚刃のホルダー+サービス替え刃2個付きキャンペーン中と言うのを買った。でもきっと、肌に接する面積が大きすぎて、ろくな使い心地じゃないだろうと想像がついたので、さらに抑えに、ひとバージョン古い3枚刃タイプと言うのも買ってみた。4枚刃もあったけれど、さすがに買わなかった。

翌朝(実は内心少しワクワクしながら)、最新式の5枚刃にチャレンジした。

や~っぱりだ!!!!!首がくるくる動きすぎてまるで変な感じだ。翌朝からは2枚刃に戻した。3枚刃はまだ試していない。

実は、このバカなお話にはオマケがある。

ず~~とずっと以前のことだ。当時Ibexと言う会社でプロモーションのプランニングをしていたころ。シック・ジャパンがクライアントだった。

その頃に、「2枚刃を超える究極の剃り味」と言うふれこみで3枚刃が登場して、僕らはその売り場づくりやパッケージとディスプレイなどのお手伝いをした。

シックだから、競合はジレットだ。双方同時くらいに3枚刃を出していた。クライアントのプロマネと冗談を言い合った。「競合差別化で、いっそ4枚刃とか出しちゃえばいいのに!ハハハ!」「そうだね、そうしたら敵は5枚刃にしてきちゃったりして、ワッハッハ」「いやいや、そんな冗談はさておいて、まじめに仕事しましょう!」・・・これは実話です。

おかげさまで、今回1~2年分は買い込んでしまった訳だ。次に僕が買いに行くころには、きっと店頭には6枚刃が並んでいるのだろう。

金麦のCM

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(最近は壇れいの演技が少し行き過ぎで、そろそろ鼻に付いてきたけれど)僕は、このCMが始まって間もないころから気になっていて、何度かこのブログでもふれた記憶がある。

もっとはっきり記憶があるのは、何かの集まりの際に、気心も知れたある女性に「あのCM・・・何となくいいよね」と気軽に話したところ、ものすごい勢いで反論され、挙句の果てに「あんな女がいいだなんて、辻井さんの底が知れるわ!」とまで、罵倒されて驚いた。

つまり、あからさまに男に媚びているあの様子が、同性として全く持って許し難いのだという。

実は僕、このCMを見た当初から、頭の中では大原麗子のREDのCM「長~く愛して」と、イメージを重ねていたわけで、確かに男にとって心地よいことを、素直に受け止めて喜んでいたことは否めない。

以来・・・深く反省!すべきか??・・・と、ずっと悩んでいたところ(笑)、今日たまたま、このCMの解説(by放送作家/野呂エイシロウ氏)に触れて、また考え込んでしまった。

曰く、それは=①男性の好感vs②女性の反感→③議論・討論・罵り合い→④深い印象&話題の拡散と、そこまで計算づくの、超高等な計略に基づいたものなのだと。

考え込んでしまったPointはこうだ。

①その昔、大原麗子も実に上手に男に媚びて見せてくれたけれど、彼女は女性からも人気が高かったゾ!

②如何にターゲットは男性でも、肝心の女性に嫌われてしまっては、家庭での常備アイテムとして、奥さんに買っておいてもらいづらくなって、マイナス効果ではないか・・・と。

いやいや、そこがアサハカミツケ!現代の社会と買い物行動は、そうはなっていないのだな~~キット。

①まず、今や女性は男になんぞ決して媚びない。旦那選びの基準さえ(3高なんぞは昔話)、ひたすらこのワタシに忠実か否かであったりする。

②次に(ここがもっと重要なのだが)、このビール(発泡酒?)のターゲットである、30代~40代男性は、自分のビールは自分で買って帰る世代なのだ!!・・・既婚未婚を問わず、会社帰りに、コンビニで・・・。

③(これも悲しいCMの限界だが)、こんなに気になるCMだけれど、僕は金麦は飲まない。

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↓(以下、野呂氏の解説を抜粋)

最初にはっきり言っておこう。ボクは美人が大好きである。だから檀れいさんが好きである。檀れいさんがCMをやっているから金麦も飲んでいる。多分、この時点で世の女性の半分は、「バカ!」「アドタイ読む気なくなった!」と大炎上だろう。

そんなことを言わずに最後まで読んでください。ここにはすごい計算とマーケティングテクニックが秘められているので。このCMは、2007年にスタート(プレスリリースはこちらに)。

実はこのCMは計算尽くで作られている。音楽の「Bittersweet Samba」は、オールナイトニッポンのテーマ曲。そう、30代40代の男性にはたまらない音楽である。この曲がかかるだけで、中島みゆきや、とんねるずを思い出し、テレビの画面に釘付けである。

更に、このCMは、女性に嫌悪感があることもきっと計算積みで、後々話題になることを計算しているのだ。男性は褒めまくり、女性は「何あれ?媚びてて嫌い!」と口にすることになる。ボクはこれを「有森也実・裕木奈江の法則」と勝手に名付けた。

古い話なのでわからないと思うが、ドラマ「東京ラブストーリー」の有森也実さん、「ポケベルが鳴らなくて」の裕木奈江さんは、両方共、ドラマの役柄で女性に総スカンを食らった被害者?である。ちなみにボクはどちらの女優さんも大好きである。

そう、このビールのCMにも同じ法則が潜んでいるのである。もう一度言おう「有森也実・裕木奈江の法則」である。檀れいさんも入れてもいい。さて、実は、これが狙いなのだと思う。男性に媚びれるだけ媚びるCM。それは、女性に反作用を生む。

それが話題になり、議論を巻き起こさせるのだ。それこそノンペイパブリシティである。
しかし、これは高度なテクニックである。おっとこの原稿を書いていたら、このCM音楽を担当した中塚武さんからTwitterが。すごい偶然である。

中塚さんには、大阪・梅田のアマランティのオープニングでDJしてもらい最高だった!そっか、中塚さんは檀れいさんとこのCMで共演か、羨ましい。
さて、話を戻そう。こんな風に嫌悪感を演出するのには、テクニックが必要である。
計算を勝算が必要である。うまくいけばPR的にも抜群の効果を生みます。反作用が大きな話題を構築。しかし、失敗したら、ブランディングが総崩れになります。だから、勝算がない限り、なかなかできません。真似しても成功するわけではありません。

このCMクリエイターは、男性が好きで女性が大嫌いな仕草を徹底的に研究して、CMに落とし込んでいるのだ。ほら、単純に「檀れいが好きだ」という話じゃなかったですよね。それにしても一度でいいから檀れいさんと「金麦」を飲んでみたいのはボクだけ???

 

新聞が薄い。

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新聞がすっかり薄くなってしまって久しく経つ。

15段30段の、洗練され、研ぎ澄まされたデザインの、いわゆる”ブランディング系”の広告がすっかりなりを潜めてしまったのはもうずいぶん前のことだけれど、近頃ではとうとう(・・・と言うか、もうずいぶん前から)、折り込みチラシも激減している!・・・・と、これは、統計などを見るまでもなく、一人の生活者として暮らしの中で実感する。

何故か? 広告費とその効果が釣り合わないからだ。

CPA(Cost Per Action)    広告プロモーションの世界でROIが言われ始めたのは、わずか十年ほどのことだが、そんな中でこの、CPAのメジャーだけが真っ先に根づいてしまって、でかい顔で居座っている。

確かに、「その広告で、その販促で・・・売れるのか?」と言う問いは、一見、全能の様に聞こえる。

僕は、”広告”支持派ではない。ましてや、新聞広告や過激なチラシ投入で、売りが取れるとは思っていない。むしろ「広告では売れない時代!」を、真っ先に唱え始めた急先鋒と自認している。

それにしても・・・昨今のCPA至上主義には閉口する。 時には、議論がかみ合わず、馬鹿馬鹿しくさえなってしまう。

Cost Per Actionだから、新聞広告やチラシ、或いはDMはコストに見合わないからやらない。その一方で、一件当たりのコストが限りなくタダに近い「メール広告」は、湯水のように垂れ流す。100回に一回、1000人に一人のRe-Actionでも、CPAと言う物差し一本なら、迷惑メールは、送り手にとっては算盤が合うという寸法だ。

マーケティングにおけるROI(Return of Investment)の理論は、CPAだけではないことを、忘れてしまってはいないか?

より中期・長期の、ブランド理解や好意醸成などの、広範なマーケティングコミュニケーションの役割、さらにはそのコミュニケーション品質(CQ)の重要性を、もう一度、全体的視野の中で考える力を身に着けないと、日本のマーケティングは、どんどんおかしな方に走って行ってしまいそうで怖い。

やはり、Action = GOALの常識から何とかして行かねば・・・変われないのか。

マーケット・イン?プロダクト・アウト?

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マーケット・インか?プロダクト・アウトか?
今日は、久しぶりに(本業の?)マーケティングのお題を一席(笑)

昔は、というのもおかしいが、ついこの間までは・・・いや、きっと今でも??
これからの?新しいマーケティングは、消費者の意を汲んだ「マーケット・イン」でなくてはいけなく、作り手の側の考えでの商品作り=「プロダクト・アウト」は、古い、あるいは間違った、発想である。と教わり、そう信じてきていたものだ。

さて、本当にそうだろうか?と、近頃つくづく考えることが多い。

よくよく考えてみれば、マーケット・インとはつまり、ポピュリズム/大衆迎合の点数稼ぎで、信念の物作りはむしろプロダクト・アウトに徹することなのでは?と、思うことが多いのだ。

市場のニーズは常に行き過ぎる。例えばファッションを例に取っても、一時の流行の傾向は必らず行き過ぎて、振り返って見れば醜悪とも思えるような所まで行きつき、やがて廃れる。
そうした流行の要求に沿って、消費者が求めるモノを作って市場に投入するのがマーケット・インで、信念に基づいて節度を守る、或いは独自の路線を守り続けるのがプロダクト・アウトだとしたら、本当に正しいマーケティングの姿勢は・・・後者だろう。

「SPF値の誤解」という話を聞いた。紫外線はお肌の敵だ。SPF値とは、紫外線カット力を示す値いだ。ならば、値いが高いほど優れもので、きっと肌にも良いのだろう。・・・・という、消費者の(無知な)思い込みに付け入って、日焼けどめクリームは激しいSPF値合戦になってゆく。

SPF値15,20,30位から始まって、ついには70,80,100と言ったモノまで出現する。見かねた厚生省がついに規制に入る。高すぎるSPF値は、実はお肌に危険なのだという。

タバコやアヘンまでを例に挙げるのは極端かもしれないが・・・消費者が欲するもの=価値あるものでは、全くない例えのひとつだろう。

ことほど左様に、市場(消費者)が求めるモノを作る/売る。と言う発想は、時に衆愚を欺く悪徳な商売にもつながる。

戦争と宴の20世紀は終わった。市場と消費者の心を、むさぼり尽すマーケッティングの時代も卒業しよう。
正しいのは、社会善の姿勢。本当に良いモノを作って、信じてくれる人に届け続けるメーカーの姿勢だろう。

気を付けなくてはいけないのは、過去半世紀以上の、パワーマーケティング(むさぼりつくすマーケティング)時代の戦陣訓が、今もそこここに、「常識の仮面」をかぶって存在していることだ。

マーケット・インが正しく、プロダクト・アウトは愚の骨頂と言うのは、社会に利するマーケティングではなく、己に利する戦い方のHow to論だ。

新たな市場価値は、常に、制作者の信念から生まれ出る。

それを、「プロダクト・アウト」と言って違うなら、「プロダクト・イン」とでも言い直して見てもいいかもしれない。

 

「競合を睨め」「市場に聞け」は・・・大いなる間違いの元凶なのだ。

 

第2回日本マーケティング大賞は、サントリー角のハイボールキャンペーン。

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日本マーケティング協会が、去年から設定した「日本マーケティング大賞」。今年の大賞は、サントリー社「角のハイボールキャンペーン」だ。

実に正しい選定だと思う。

このキャンペーン、昨今の各社のIMC展開の中でも群を抜いている。広告賞ではなく、マーケティング賞での受賞と言うことでさらにうなづける。

IMC:インテグレイテッド・マーケティング・コミュニケーションが、紋切り型の金太郎飴でインプレッションを上げればいいのではなく、さまざまなコンタクトポイントで、その情報接点ごとに考えた角度からの「生活情報」としてとどける必要がある。と考えるのが、クロスメディア論だけれど、このキャンペーンは、そのクロスメディアコミュニケーション自体も、上手に使いこなしたプロパガンダだった。

広告を上手に使った、プロモーションの極地だった。

角という商品の「商品情報」ではなく、ハイボールで一杯やるという「生活情報」としてとどけ、しかも、店頭も、町の盛り場も「角のハイボール」で埋め尽くした。

もう少し書きたいけれど・・・次にしよう。(打ち合わせに遅れてしまいそうで・・・)

 

ユニクロの勢いが止まらない。

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ついに、Brandとしての人気でもTOPを窺うところまで来たUNICLO。

流通側の台頭で、売り場確保=消費者接点の最初の部分で苦しむ「メーカー業」が多い中で、「製造・販売」一体の、ユニクロ型の業態は、自社の創出した価値で、直接消費者と接することが可能と言う”強み”が、圧倒的に違う。

つまり、ゆがめられないコミュニケーションで、消費者との直接的な関係を維持構築できるわけだ。

信念を持って、それを貫き通すことができる。(もちろん努力の連続がベースにあるが)

実際に、ユニクロに買い物に行ってみる。

スタッフの人(=社員)に何かたずねたり、サイズ違いの在庫を探してもらったりした時に、社員の接客態度のよさで、改めてユニクロファンになった人も多いのではないだろうか?

社員が生き生きとしている。誇りを持って仕事を楽しんでいる。

全ては、カリスマ経営者が、社内外に発信している”メッセージ”の力だろう。

それが今や、止まらないBrandの勢いに昇華しつつある。

人は、共感と、実感で動く。

そのUNICLO・柳井さんを、一昔(ふた昔?)前の、SEIBUグループ・堤清二さんと比較した、面白いBlogエントリーを僕の友人・初谷さんがあげていた。

ここです。

日経新聞Net有料化への果敢な挑戦。

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NIKKEINETは、これまでずいぶん便利に、”タダ”で利用させていただいてきた。(ケイタイ版では300円ほど払って読んできたが、PC上ではタダだった。)

PCから読めるNet版は、実紙の朝夕刊セット料金4383円よりも、むしろその便利に浴した頻度は高かったかもしれない。

その”タダ見野郎”どもが、今月末限りで締め出しを食う。

実紙の購読者(朝夕刊セット:4383円/朝刊のみ3568円)の人たちは、Net版を読むなら一律+1,000円/月。実紙を取っていない人(=完全タダ見野郎ども)は、今度からは、Net購読のみで4,000円/月だと言う。→詳細こちら

Net上の何らかのサービスで、個人的に月額4,000円を徴収するサービスを、現在利用している人は少ないのではないか?特定のディープな趣味の世界では、ごくまれにあったとしても、この料金設定は相当なものだ。同様に、既存購読者向けの月額1,000円も・・・感覚的には相当高い。

もちろん、日経側もこの料金設定の壁が相当に高いのはわかっているようだ。無料の”限定サービス”も継続される。来月施行のふたを開けてみないと、無料サービス版の”サービス範囲”はわからないけれど、購読者にまで一律+1000円を徴収しようと言うコンセプトだから、無料版は恐らく相当に限定的な”ちら見せ”で、有料会員化への道具としての役割を期すのだろう。

相当な経営レベルでの判断がなされたのだろう。

情報=タダを常識とするNet化の進行の中で、新聞(&雑誌)各社が直面した悲劇の大きさは甚大だった。

それでも雑誌は、その特性上、新しい生き方を模索して再進化を遂げている部分もあるが、新聞だけは、その再進化の道を閉ざされてしまって、危機に瀕しているのは事実だ。

僕には何だか・・・今回の日経のこの”大英断”にいたる舞台が見えてくるようで滑稽な思いだ。

(僕の想定シナリオ)

重役:なぜわが社のこの優秀なコンテンツが、タダで読まれなければいけないのだ!!こんなものがあるから、実紙の購読者はどんどん減る。購読者が減るから広告も減る。一方で、Netの広告収入は限定的ではないか!!許せん!有料にしろ!!!!!

担当:しかし閣下、Netの世界はタダが常識です。有料にしたとたん、それが仮に100円/月でも、利用者は激減して、Netの広告収入も激減すると思われますし、そもそも、Net購読者を締め出したとしても、他社はまだまだタダですから、いきなり当者の実紙購読者数が増えてくると言うほど単純とは思えません!時代に逆行しています。

重役:そこを工夫するのがお前たちの仕事だろう!だいたい、100円などととんでもない!最低1,000円だ!非購読のタダミ野郎は特に許せない!一万円くらいとってやれ!!

担当:それは、相当に無理です。高い料金設定の為に、Netサービスに掛かるコストが急増する一方、有料利用者は増えず、Net事業は今よりも苦しくなると思われます。

重役:いいやそうする。そうしないと、俺のプライドが許さん!!天下の日経新聞がタダでいい訳がない!!

担当:「・・・・かしこまりました、やってみましょう」(・・・ああ~あ、でもまあ、いくらなんでもこの会社、あと十年は潰れはしないだろうから・・・・言われたとおりやってみるか~~)

GREEDなCSRのこの頃。

先日ある機会がって、H大学T教授の講演をお聞きできた。

「企業競争力とCSRの役割」に関する、大変興味深い講演だった。

要旨はこうだ。

従来企業は、外的な要因を把握して「競争戦略」を練り上げ、内的なリソースを価値化する「資源戦略」と組み合わせて、事業戦略を構築すればよかったのだが、新たな視点が加わった。それが「Social」だ。これからは、Socialの観点が欠けた事業戦略はXcellentと呼べない。Social(≒CSR)の観点を掘り下げて初めて”SSP”(=Sastainable Superior Profitability)=永続的で高度な利益創出力が、企業にもたらされる。加えて、”Only Business make Welth”=本当の社会善は、企業のチカラによってのみ実現される。だから、企業には社会の善を思う責任がある。

理路整然。まさにその通り・・・なのだが、帰る道すがら若干の??を覚えた。

何故か?

僕らは数年以上も前から、CSRを、むしろCRS(=Corporate Responcibility for Society)と言った角度から取り上げて、企業の内発的、自発的、ミッション意識の発露としての社会貢献のあり方に取り組んできた。ネピア千のトイレプロジェクトなどはまさにそれだと信じているし、T教授が挙げた世界的な成功事例の中にも、本当に企業の信念から進められていると確信できるCSRの事例もあった。

だが、反面、T教授の論旨のWhat forは、どこにあるのだろう? その講演に熱心に聞き入っていたXcellentな企業の受講者たちのWhat forは? このセミナーを催したコンサル会社のWhat forは???・・・・それはつまり”SSP”の方にあって”Welth”や”CSR”は、新しいHow toに過ぎないのではないかと・・・・。

これは、紙の裏表であって不可分のことかもしれない。時代がそちらに傾き始めていることは、結果としては歓迎すべきかもしれない。

だけど、あの場に流れていた空気は・・・一昔前に、アメリカ流のパワーマーケティングマネジメント技術に、熱く聞き入っていた事業戦略家たちのそれと何一つ変わっていなかったのではないかと、心配になるのだ。

つまり、あくなき”SSP”追求のGREEDな意思が、今度は格好の道具としてCSRを見つけ出して喜んで理論化しているようにしか見えないのだ。

結局、人間の活動の原点は・・・GREEDなのか? いや、そこが変わらなければ、過ちは繰り返される。

さようなら広告!こんにちわブランドPR!

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あるセミナーで4月の講演を依頼されて、「さようなら広告!・・・」と言う上記のタイトルを挙げたら、ご担当者から「うううう、強烈ですね~。広告代理店関係の方もたくさん見えられますし・・・」と、相当に困った感じの返答をいただいた。「ちょっと検討させてください」と預かられたから、結果、タイトルが変わったか、そのまま残ったか、僕はまだ知らない。

タイトルは変わるかもしれないが、事実は変わらない。今日の”アドバタイジング・ニュース”(宣伝会議社配信)のTOP記事はこうだ(以下引用)。

◆酒類全般のテレビCM 10月より放送時間帯を短縮

酒類全般のテレビCMの放送時間帯が、10月より短縮することが明らかになった。各酒類の業界団体(8団体)が加盟する「酒類業中央団体連絡協議会」(酒中連)で、土日祝の昼時間帯(12~18時)のCM放送自粛をこのほど決めた。酒中連加盟のビール酒造組合がビールCMを対象とし、この自粛方針を今秋適用することをすでに表明していた。これに、日本洋酒酒造組合(ウイスキー、チューハイ等)や日本ワイナリー協会(ワイン)など、他団体も追随する形。一部の消費者団体が昨夏、酒類CMの放送自粛を各団体に申し入れていた経緯がある。

先日たまたま眺めていたTVのバラエティー(ビストロSMAP)に、かのゴルバチョフさんが出ていて、米ソの核軍縮を実現させた功績が紹介されていたけれど(脱線)・・・・この記事はまさに、業界の”CM軍縮”だ

酒類といえばそれでもまだまだCMの効く世界。その世界においておや、こうである。

みんなでやめれば怖くない。つまらない商品広告は、今や何一つ機能しないといっていい。某生活消費材大手(外資)が、来期から、広告費を半分以下に圧縮することを、某大手広告代理店に通達したとして、業界が騒いでいる。決して、不況のせいではない。費用対効果の変化への気づきだ。

一方で、意味のあるPRやプロパガンダはまだまだ有効だ。「ウイスキーがお好きでしょ~」の小雪の角瓶ハイボールのCMで、ウイスキー消費が急激に伸びたという。 「こちら」

若者が飲み方を知らなかったウイスキーを、ソーダで割ればこんなに素敵!と、ハイボールブームを生み出したのだ。(もちろん、TVCMにあわせて、飲食店の店頭などでもこまめな仕掛けを行った成果だ)

単なる商品訴求はもう無意味だ。CMでコミュニケーションされる内容が、受けての関心事や生活情報になっているか否かが、効く効かないの分かれ目だ。

比較広告はおもしろい。

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近頃ちょっとブログのねたに行き詰まり気味?

政治の話やお通夜の話ばかりでは、VMLの辻井のブログとしてはちょっと??と思って、人様のブログをはしごしてねたを探してみようと思ったら、早速あったあった。

面白いネタ!!題して”けんか腰CM”(@初谷さんBlog)・・・「ここ」

自社のハンバーガーのCMに、競合のマクドナルドのBigMacを名入りで登場させている。

カールスジュニアはカリフォルニアが本拠地の中堅バーガーチェーン。いつもユニークな発想でファーストフードビジネスをリードしてきている。僕も、若かりし頃?(弱冠25歳くらい?)、渥美俊一率いる「アメリカ・チェーンビジネス視察団」とかに、大枚はたいて参加し、かのカールスジュニア他で毎日ハンバーガーを食べ歩き、デニーズに感動し、巨大スパーをはしごして、帰りにディズニーランドによって、そこだけは異常に感動して、ミッキーのお土産をたくさん買い込んで帰ってきた。

話はそれてしまったけれど、比較広告というのは、消費者にとってはいいのではないかと思う。

自社商品のアピールポイントだけを、どんなにメッセージしても、消費者にとっては、有益な「生活情報」になりきらない。なぜなら、他にももっといいものがあるかもしれないと言う点には答えきっていないから、選択の判断材料として完結していない。

でも、比較広告なら、今あなたが選んでいる「アレ」より、「コレ」はこんなに優れている。と、すぐに判断材料として生きる(=生活情報として役立つ)情報になりうる。もちろん、ウソや誇張や、隠蔽は反則だけれど。

日本では、この比較広告がタブーだ。

なんでもありのパチンコのCMあたりからでも、このタブーに挑戦する、面白い比較広告が出てきてくれたりしないだろうか?

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
このブログについて

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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

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