小さな気づき: 2008年7月アーカイブ

グラミン銀行の快挙に改めての感銘。

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2006年10月、ノーベル平和賞はユヌス総裁率いるバングラディッシュ・グラミン銀行を授賞対象に選んだ。

1976年以来、戦う経済学者ユヌス氏が、バングラディッシュの富の集中と、搾取の構造に立ち向かって、この国に本当に必要な”金融”を、銀行事業ととして立ち上げたのだ。

特に農村部の女性層を対象としたという、一部資本家への富の集中が一層の搾取を構造化している。貧困層は、働けど働けど決して豊かになれない構造の中にいた。氏はグラミン銀行を立ち上げ、彼女達に、自立する為の事業資金を、数ドルから数十ドルと言う極小単位で、無担保で貸し付けた(マイクロクレジット)。合わせて、自立に向かう意欲とその方法を啓発した。

彼女達は裏切らずに、見事に期待にこたえた。当初心配された不良債権化率は、どこぞの国のメガバンク等とは比べ物にならないほど低いものだったのだ。

この事業を、施しではなく、救済でもなく、銀行事業として立ち上げ成功に導いたところに、ユヌス氏の志の深さが伺える。

ノーベル平和賞に値する所以だ。

事業の志し。自社のドメイン上での活動で、社会に寄与する事業。CSRとソサイアタルの原点がここに凝縮している。

今、そのテーマに付いて考えれば考えるほど、氏の事業は志に富んでいると思われてならない。

美しい日本語。

昨夜、この一本前のエントリーを上げた後、YouTube・無料演歌の旅(?)に出かけた。

昨日は、なんと無く夜中の高揚と言うか・・・かなりノスタルジックになっていて、古いほうへ古いほうへと興味が向かった。

ちなみに旅の順序を上げれば・・・>北帰行>荒城の月>惜別の歌と言った順番だ。(ひゃ~!オヤジくさい!!と笑われるが・・・)

小林旭のひねくり回しすぎの歌い方は、ううん、ちょっとどうかと思うのだが・・・このあたりの歌はいずれも「歌詞」が超一級の日本語だ。ちなみに、荒城の月は滝廉太郎、滝廉太郎は「春のうららの・・・」の隅田川や箱根の山などでも名高い。

江戸時代を通じて、日本語は磨きに磨かれた。

茶や俳句の詫び寂もそうだし、庶民の間の雑文も、川柳地口の類も。また、文化人の間では、漢文の読み下し力や構文力が、知性見識のバロメーターとされ、官用の文書にも格調高い美文が用いられていた。

明治が来る。西欧の文明と文化が入ってくる。英仏独のさまざまな文学や詩が入ってくる。

明治の文人たちは、それらをことごとく、美しい日本語に訳して、新しい文体を作り上げた。

その時代の格調高い日本語が大好きだ。

それらは今、多く、古い歌の歌詞などに残っていて、時に触れてオヤジを楽しませてくれる。

日本語の未来。

 今日の日経「春秋」欄。~言葉は生きているのだから、用法の変遷は受容すべきだ~、の論調には全く賛同!!(ゼンゼンサンセー!?)・・・春秋は筆者が変わって、少しテーマを捉える角度の格調が落ちたような気もしているが・・・今日の論陣には大賛成だ!!

言葉は変わる。そうじゃないと僕らは今ころ、弥生か飛鳥か平安の言葉でコミュニケーションしていないといけないことになる。それは有り得ないだろう。

ただ、この”全然”=否定語の時にだけで、肯定の時に付けるのは誤り。の議論は、もう数十年も前から言われてきているのだけれど、ここには、素人の僕にもわかる用法拡大の自然なロジックがあって、誰にでもわかるごく自然な流れなのに余り論じられていないから閑に任せて自論を展開しちゃおう。

つまりこうだ。

受験勉強大丈夫?→全然ダメ!=否定形だから正解の用法。

怪我は大丈夫? →全然平気!=肯定の用法だから間違い?なのだが・・・これは恐らく、途中の省略の用法だ。

つまり、言いたかったのは、「全然→(痛くなくってもう)平気!」 

同じく、「全然→(反対じゃなくって)賛成」と、問いかける側の意識の底にあるものに対して、否定をして、肯定的に答えるところから、拡大用法が始まっている。

あのお店おいしかった?→「全然(不味くなくって)サイコー!」

英語の、Why dont you・・・・・? などの、心理的背景に関する用法に通じるものがあると思う。

6ポケット。

中国が一人っ子政策を始めたのは1979年だから、じき30年になる。

ひとりっ子として生まれた男女が結婚し、ひとりっ子を産むとどうなるか・・・・と言うと、一人の子どもに6っつのお財布と言うことになる。

子ども一人に親二人。その二人の親に二人づつの親、計6人が、たった一人の子ども(孫)に愛情を注ぎ込むわけだ。

この逆ピラミッドは、冷静に考えるとかなりかなりな事だと思う。

中国の「小皇帝」と呼ばれる世代のこれからが空恐ろしく感じる。事実、先般の旅行で、親や祖父母を翻弄する小皇帝の威力をこの眼でまじまじと見た。

そこまでは行かないまでも、今日の日本の少子化はこれに通じるものがある。

転じて印象的なのが東ティモールだった。この国はつい数年前人口は3~40万人だった。昨年の統計で100万人を超えた。今はおそらく110万人を超えているだろう。

この国では今、一人の女性が平均7~8人の子どもを産んでいる。

国民の50%以上が18歳未満の若者だと言う。もう数年でその数値はもっと上がるだろうと感じた。

子どもに注がれる親の”愛”は、割り算で算出できるものではないだろうが・・・算出できる部分もあるに違いない。

どちらが良いのかを論じるのは今度にしよう。

ちなみに、明治の始めの日本の人口は、江戸時代を通じてずうと3~4000万人だったようだ。今は?1億?千万人?思いきって、いっそもっと小さくまとまってみるのも、悪くないのかも知れない。

イヤやはり、次代をになう子ども達は多い方がいいのかも知れない。

分からない。

成熟志向か、拡大志向かの判断の分岐点だろう。

原丈人と言う偉才。

原丈人(ハラジョウジ)と言う人がいる。と、先週さる人から聞いた。

またまた不勉強で知らなかった。

知らなかったが「彼の話したこと」と言う話を、10分聞いて腹に落ちた。つまり、資本主義経済は破滅に向かっていると。

株式会社が株主の為のものだと言う、一見至極当たりまえの資本主義の理屈が、そのまま走り抜けるとこうなる。

ベルリンの壁が崩壊して、資本主義の対抗勢力が消えてしまった時に、戒めを解かれた資本主義の尖兵≒投機マネーが暴走し、やがてエネルギーと食料にまで及んで、人間社会の根源を脅かすような今日の状態に至ることを、彼は10年前に書物で解き明かしていたのだと。

ゴールを知らない資本の暴走は、専制君主の暴走にも勝る悪となることを。 

新たな価値は何一つ生まないマネーだけが、世界を食い荒らしてさらに巨大なマネーとして増殖している。 社会に対して善なる価値を生むのは産業であって、デリバティブなマネーなどではない。価値を生まず、社会に責任を持たないマネーが巨大化してさらに次の獲物を狙っている。さしずめ、ヤマタノオロチの様相だ。

今や世界には、新しいルールが必要とされている・・・。日々のNewsを見る度に、そのことを実感せざるを得ない。

凡才の僕ですら、今日の有り様には首を傾げる。資本主義(マネー経済)はどこへ行くのかと。何の為のどんなゲームを僕らは命がけでやっているのかと。

マルクス共産主義は崩壊した・・・いや、崩壊したのはレーニン・ソビエト主義であって、共産の理念は別な物だったのかも知れない。

専制国家から民主主義へ、帝国主義から自由経済へ。理屈はいつも正しく聞こえるが、結果はさらに悪くなる部分が多い。

資本主義の競争にゴールは無い。はるかな夢はシェア100%の絶対市場だろうが、リアルの壁はやはりそれを阻む。阻まれるから、リアルの経済競争は、そこそこのゴールを自ずと見つけるのかも知れない。

しかし、今日のマネー経済にはゴールが無い。それが破滅への突進を意味する。

人間の、本当の知恵を信じたい。正しいゴールを共有する力を信じたい。

さもなくば・・・・全能の神の裁きを信じたい。

着信御礼!「ケイタイ大喜利」土曜深夜NHK。

NHKに、着信御礼「ケイタイ大喜利」と言うテレビ番組がある(そうだ)。

NHKが、若者の視聴率向上を期して、番組開発に取り組んだ。この任に当たった横大路氏は、かねてから暖めていたテーマ、”放送と通信の融合”と、”視聴者参加”などのテーマを掘り下げて、落語の大喜利をヒントにこの番組をたちあげたと言う。

テレビで「お題」を出し、上の句に下の句をつなげるように、視聴者が「答え」をケイタイメールで送信する。秀逸な作品が選ばれて、番組で紹介される。

視聴者参加の域は超えていて、視聴者と一体の・・・いや、視聴者が作るライブ番組だ。

不勉強な僕は、そのご本人横大路氏からこの話しを聞くまで、とんと番組の存在すら知らずにいたが、話を聞いていてゾクゾクしてきた。

便利な時代だ。Netを叩けば番組のサイトが見られる。2005年1月5日の第一回の優秀作を見るだけで、この企画の成功が分かる。1時間足らずで100万件のアクセスが殺到したらしい。

まだ続いている。次の放送予定は今週の土曜19日の深夜12時過ぎだ。これは見逃せない。

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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