2011年5月アーカイブ
ビンラディン「DEAD」と映画「バベル」
連休の間を利用して、少し国外に出ていた。
PCは持参したが、余りまめにNewsのチェックもせずにいたけれど、さすがにビンラディン「DEAD」の報は、英語不自由人の僕の目にも飛び込んできた。
「DEAD」は、日本のNewsサイトでは「殺害」となっていた。
米軍が機密作戦を敢行して、アルカイダの首謀者ビンラディンを「殺害」したと。
まあ、どう考えても国際的に裁かれるべき罪状は免れないビンラディン氏だろうけれど、これはやはり、アメリカによる「殺害」としか言えないわけで、戦争による「死亡」ではない。
アメリカ政府は、対テロ「戦争中」の正当な行為と言うが、その伝で言えば、アメリカにテロとみなされ「戦争」を宣言されたなら、どこでいきなり「殺害」されても致し方なしと言うことか?(複層する背景や、ニワトリタマゴの前後関係はさておき)アメリカの敵は世界の敵か・・・。
平和ボケした日本人の僕には、住宅街にステルスヘリで乗り込んで、家族もろともに銃撃して「戦争だ」と言う論理感覚がいまひとつピンとこないのだけれど、世界に人道主義と民主主義を説くアメリカ市民にはしっくりと腹に落ちるのだろうか。
氏は丸腰で無抵抗の状態で、家族の前で即座に射殺されたというから、国際法の専門家ではなくても「?」と言う思いが多少は頭をよぎる。(これが、相手側が仮にも国家の体をなしていて、ビ氏がその国の元首であったら、さすがにこう大ぴらに「殺害」はできないのだろう。だが、では、「戦争」とは、国際法的に国家間のものではなかったろうか?いや、こんな屁理屈の素人論議は次に譲ろう/僕はきっと、やっぱり、ただ単に、ごり押し利己主義のアメリカ流が嫌いなだけなのだ)
今回の件では、写真の非公開、DNA鑑定とその後の「水葬」処理の余りの速さに、世界中には陰謀説も飛び交っているやに聞く。生きている、いや本物は既に死んでいた・・・事実はそんなに面白くはないのだろうけれど、実は僕も、ビンラディンは交戦中に既に死んでいるものと思い込んでいた。
サダムフセインの時のことを思い出した。超スピード裁判での死刑だった。
カダフィ大佐のことも思い出した。NATO軍機に居宅が爆撃されて、息子が死んだが大佐はまだ健在のようだ。
そんな中たまたま深夜の衛星TVで”モロッコでの一発の銃弾・・・”/ブラッドピットと役所浩司が共演した「バベル」を観た。
サハラの砂漠に暮らす少年兄弟が、たまたま放った一発の銃弾が、アメリカ人観光客に当たり、アメリカ政府はテロを疑って国際的な騒ぎとなる。モロッコ人の父親の演技が目を引いた。サハラの入り口の街、ワルザザードを昔訪ねた記憶がよみがえった。
国が違い、文化が違い、常識が違うと、思いもしない擦れ違いと誤解が連鎖して行く。
イラク、イラン、チュニジア、リビア、シリア、ヨルダン・・・アラブ社会の街や村には、マクドナルドとバドワイザーでは説明しきれない何かが深く埋まっている。


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