2011年3月アーカイブ
気が付けば・・・大復活のカダフィ大佐殿。
世界の関心が日本の悲劇に集まっているすきに?、気が付けば、かの世界一有名な「大佐殿」カダフィは、ほとんど反政府軍を制圧しつくして、リビア全土を制圧しそうな勢いだ。
一時は、訴追回避を条件に退陣・国外脱出を検討した気配すらあるカダフィ派が、ここまでの反撃を見せるとは、国際社会も予想し得なかったのでは無いか。
もっとも、条件付き退陣を画策したのはカダフィ大佐自身ではなく、その取り巻き連の半ば怪しい思惑だった気配はある。そも、反政府派のリーダー、元法相閣下の側にも、正義の大義の裏に、何やら怪しい権勢欲があったことも否めない。
ここでカダフィ政府派が実効支配を取り戻したら、アメリカをはじめとする西欧社会はどんな対応をするのだろう。産油国の政情が乱れるのは何よりも困る。一方、非民主的な独裁政権への非難の御旗は引込めづらい。
不幸なのは誰か?
無力な国民に違いない。
極東に、津波に呑まれた悲劇の国民がいる。
アフリカ大陸に、同胞に銃撃を浴びせられた悲しい民がいる。
そんな不幸の度合いを比較することに、どれほどの意味があるかは分からないけれど、人間の無力さと愚かさが、今更ながら考えさせられてしまう。
人とは所詮、その短い命を賭して、人間という生き物の無力さ、愚かさを証明する為だけに生きている、あるいは、生かされているだけの存在なのかもしれない。
そんな、生煮え哲学?はんぱ死生観?に、はまり込んでしまいそうな今日この頃だ。
そしてまたかく言う僕は、そのカダフィ大佐が、昨年の(?)国連総会に乗り込んで、アメリカ(&西欧価値観)非難の大演説をぶちかました時には、腹の底から拍手を送った輩でもある。
信念一徹の教条主義者にはなりきれない、ノンポリ兼ノンポジの僕は、自分の頭の中さえ制御しきれない漂流者だ。
(ちと、感傷的な夜)
風の谷のナウシカ
福島原発の事故が起きて以来、ずう~っと宮崎駿の風の谷のナウシカのことぼんやりとを思い出していた。
文明世界が滅んだ後、汚染された「腐海」の周辺に、ひっそりと暮らすナウシカたちの物語の後半に「巨神兵」は登場する。文明世界を営んだ先人達が、絶え間ない紛争を収めるための最高の力として作りだした「巨神」は既に化石と化していたが、その化石一体の命の石が動かされて、巨神は成長を始めやがて人々の手に負えなくなって行く・・・・・。
人が英知の限りを尽くして作り出したものが、やがて制御不能になりわが身を滅ぼす災いがもたらされるという筋書きはSFの定番だが、宮崎駿の描いた巨神は、平和のために生み出されたものだという設定であるところが奥深い。
劇場版は1984年の公開だ。彼は今日を見ていたのだと思う。
「我欲に駆られた日本人に天罰が下った」とは、慎太郎親父も言葉が過ぎたが、言いたいことはわかる。帰宅難民を早々と駅構内から追い出してトイレも貸さなかったJR東日本への噛みつきも同感だ。
上っ面の社会貢献やコーズマーケティングが氾濫気味だったが、さあ今度ばかりは本物だ。周囲のあちらこちらから本心からの貢献願望が沸き起こっている。義援金の呼びかけも、節電の努力も、通勤の苦労に耐える姿勢も、今は心底からの行動に見える。
外資の会社が続々と日本からの撤退やアジアの他都市への移転を進めている。今日も友人から日本の事務所をすべて閉じて、社員は全員一斉にシンガポールへ移動する、お前も危ないぞとのメールが届いた。(エンガチョ~と返信しておいた)
金曜の夜から・・・今日はもう水曜日。この数日で僕はもう一年分ほどもテレビを見てしまった。
このくらい良く見ていると、各局のニュースキャスターや大学の先生たちの人柄や人格まで見透けてきてしまう。単に惨状の激しさに驚く声の調子と、人を痛む思いから発せられる声の調子はおのずと違う。原発の危機を単に恐れる報道と国難を憂う報道はまるで違う。
東電の会見のピントのずれは甚だしいが、それも様々な事情を考えれば致し方ない部分もあるか・・・それにしても・・・だ、この計画停電(無計画停電)は策がなさすぎではないか?
70%でも50%でも、節電目標の共有では切り抜けられないものなのだろうか?
そもそもこの狭い国で西と東、60Hzと50Hzが互換できないというのが情けない。明治政府が購入した機器が片やイギリス製一方はどこだったか違ったからだというからこれも情けない。
情けないが頑張ろう。
そういえば枝野選手も頑張っている。(枝野少しは寝ろ!と思いやりのツイートが盛り上がったらしい)
蛇足になるが、前原選手、決断が一日早かったか?
自転車が売り切れた夜。
最初のグラリの時は、MTG中で、いつものことかと思った。
グラグラが続いて、やがてガタガタになっても、一度目が収まったらまた仕事の話を続けた。
2度目が来て、周りの物が落ちだしたりした時、ちょっと腰を浮かせた。
3度目の時には、さすがに相手と顔を見合わせて、MTGテーブルの下にちょっと潜ってみたところで収まった。
早速、NetとワンセグでNewsを見た。
「津波の危険」と出ていたのだが、東北地方の海岸で、「10センチ~30センチ潮位が変化しています」といった報道を見て、逆に安心してしまって、MTGの相手とも、そのまま次を約束して別れた。
その夜だ。JR全線不通。新橋に帰宅難民が集まりだした。渋谷でも・・・と言った、Newsを見ながら、まずは腹ごしらえと、なじみの小料理屋のカウンターへ向かう道すがら、246はまるで花火大会が終わった時のような人の波で驚いた。そうか、みんな歩いて帰るんだ・・・。
お店のカウンターでは、次々に入るNewsをラジオで聞きながら、またある客のワンセグを覗き込みながら、ちょっとした合宿気分でにぎわった。
あとから入ってくる客が「コンビニ、おにぎり売り切れでしたよ!」と言うのを聞いて、まあそうかな~と。
次の客が「びっくりしました!青山の自転車屋でレジに行列、自転車売り切れそうです!!」と言うのを聞いて、一同の間に大笑いが起こったら、別の客が「実は、僕の自転車なくなっちゃったんですが、あのおんぼろで誰かが一人帰れるんならいいです」と。
菅政権!これで生き延びるかもね・・・と言った、不謹慎な話題も飛び交った。
・・・・その後は、僕も皆さんと同じ体験をすることになった。
次々に寄せられるNewsで、徐々に今回の出来事の全貌が見えてきたからだ。信じられないような惨状の数々。刻々と増え続けて想像を絶する死者不明者の数。
そして最後のとどめ・・・・昨夜遅くの、東電の輪番停電宣言で、僕はやっと現実を悟った。
正直、それまではまだ実感がわいていなかったように思うが、痛みが我がことになって初めて気づいた。要らない電気をいくつか消してみながら、明日からのことを考えてみたが、やはりまだ定かには想像がつかない。
これは、まさに日本が直面している未曽有の危機なのだ。
世界中からがんばれニッポンのエールが寄せられている。
帰宅難民が去った後には、ごみ一つ落ちていなかったと中国メディアが絶賛しているという。給水車に並ぶ列も整然としていて、誰一人取り乱していないと。
がんばらなくては・・・。
これを機に、日本が一つになってがんばらなくては。


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