2011年2月アーカイブ
アラブ社会の民主化要求連鎖
今度はリビア。40余年のカダフィ政権は、今日の時点でもう事実上の崩壊と言っていい様子だ。
デモ隊に対して、自国の空軍機が、上空から機関銃放射してしまっては・・・もう収まるものも収まらないだろう。カダフィ大佐は中東のベネズエラに亡命かと言う未確認情報があるようだが、カダフィとチャベスこれまた面白いコンビだ。
それにつけても、今回の民主化要求のうねりは想像以上に大きい。やはり僕はどうしても、ソ連邦、共産党支配崩壊の1989年を思い出してしまう。
中国の動きに注目だ。
胡錦濤政権は、ネットの情報管理徹底を大声で呼ばわり、デモの芽を摘むことに必死。世界中のメディアが、官憲の乱暴な取り締まりを「写真入り」で報じている。
もし今、再び「天安門」にデモ隊が結集したら、政権はまたまた戦車を乗り入れて押しつぶすつもりだろうか?89年にはそれができたが、今も可能なのだろうか?国際メディアの監視は、20年前とは想像もつかないほどに厳しい中だ。中国共産党の、世界的な責任の重さも、当時とは比べ物にならない。
中国共産党は今、日々、震えるほどの恐ろしさを感じているのではないかと思う。

ムバラク政権の崩壊。
一度は行ってみたいな~と思っていたチュニジアが、何やら騒々しいな~と思っていたら、あっさり大統領の国外脱出。へぇ~と思っていたら、今度はエジプトだ。
カイロに行った人なら誰でもが訪れる国立博物館前のあの広場が毎日映し出されて、国民のうっ憤のエネルギーの大きさが感じられたけれど~~まさか、こうあっさり、アラブの大国の強力な政権が崩壊するとは・・・。
ついこの間(と言うような言い方をするといつも笑われてしまうのだけれど・・・)1989年11月のベルリンの壁崩壊から、ソ連邦崩壊の前後の東欧諸国の革命連鎖を思い出してみる。ベルリンの壁から一月もたたない12月にルーマニアでチャウセスク大統領夫妻が、あっという間に銃殺されたのはまだまだ、僕の中では記憶に新しいところだ。
考えてみると、中国の天安門事件は89年の6月4日だから、世界中にそうした気運が渦巻いていた時期なのだろう。今になって振り返れば、あの時、中国共産党は危機一髪だったのかもしれない。・・・・が、この話はまた別の機会に譲ろう。
騒ぎの直後に広場に展開したエジプトの軍部の動きは、今回の結末を予想させた。治安警察が強圧的に市民を押さえつけたのに対して、。軍部の行動は穏やかだった。戦車と部隊の存在感で、騒乱のエスカレートを抑制しながらも、市民に対しての発砲などはなされなかった。最後のカギは手中にあることを知っていた軍部首脳の作戦勝ちだ。
それにしても何か違う。
89年~90年の革命は同じように短期間に連鎖したけれど、今回に比べると、明らかに「政治的」だが、今回の連鎖はいかにも「人間的」だ。明らかに、民意が先行して、政治がそれについてくるという順序だ。それも皆、情報の解放手段となったフェイスブックやツイッター(&Google)の威力だと言う解釈を否定しようがない。
インターネットの草創期~そしてGoogleを筆頭にWeb2.0の理想が高々と唱えられた2000年台。「情報民主主義」の理念はあまりも高邁で、どこか現実離れしているとも感じていたのだけれど、こうまざまざと威力を実証されてしまうと、なんだか逆に恐ろしくも感じてしまう。
一切の情報の支配(隠匿)を許さない情報民主主義の時代。情報の主権は為政治者から民衆に移管し、政治の主権までもがこうも簡単に覆される。
力は民にあり!だ。
さて難問。大難問が待ち受ける。
民は賢いか? 民主主義が本当に最善かと言う大問題だ。
あらゆる情報が共有され、言論の自由と民主主義が100%徹底している(はず)のこの国が・・・・この低迷だ。
力は民にあり!=責任もまた民にあり! なわけだ。
菅vs小沢?/民主党の内紛なんぞを、面白がってみている場合じゃないな!!


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