CMのストーリー性。

| | トラックバック(0)

如何にナンセンスであろうと、毎日毎日、繰り返し刷り込まれるCM上でのストーリー展開は、広く国民の「常識」となって行く。

ソフトバンク携帯の白い犬の父親とその家族、お茶の伊右衛門の夫婦などがその好例だ。

CMの世界では、これに限らず今はもう、圧倒的に連続性が重視されていることは、素人目にも明らかだ。金麦のあの若妻。角ハイボールの小雪。TOYOTAの子ども店長・・・列挙すれば切がない。

一昔前なら、新規性を狙って次々に繰り出した新CM路線だが、今はもう、どこも変えようとしない。そのほうが、コミュニケーション効率が高まることは、常識的にも理解できる。

CMのストーリー性は、如何にナンセンスでも、繰り返し繰り返し続ければ、いつか受け手の方が受容してしまうということを、パワーで実証しているのは、例のホワイト家族ともう一つ、役所広司の「大和ハウチュ」だろうか?

役所大和ハウチュのシリーズに、黒木メイサが本当に登場してきて、とうとう被り物をかぶってしまった!

なぜ大和ハウチュなんだろうよりも、なぜ黒木メイサなんだろう・・・が、気になったけれど、気が付けば、役所と黒木は別のCM(エプソンのプリンター)で共演していた。

大和ハウスのCMが、何の資本関係すらもない他社の、まったくの異業種のCMの浸透度を活用した”ストーリー性”の上で組み立てられる。視聴者は、知らず知らずのうちに、そうした背景ごとに興味を抱き引き込まれて行く。

まあ~うまい手だ。だが・・・本当にそれでいいのか? 

CMが、著名なドラマや番組などの国民の常識を土台に、面白く組み立てて言外の効果を狙う手法はもともとあったが、CMが他社のCMのストーリー性を背景に組み立てられるところまでくると、何故か釈然としないものが残る。

メディアの暴力ではないのか?と。

それなら今に、金麦のあの若妻が誰かと浮気に走ったり、伊右衛門の彼が小雪のハイボールバーに飲みに来たりしてしまうのか?

CMの貪欲さは、どこまで行ってしまうのだろうか・・・・。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: CMのストーリー性。

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.vmlab.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/530

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
このブログについて

VMLabについて

25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

ブログパーツ

 

最近のコメント

このブログ記事について

このページは、tsujiiが2010年11月17日 08:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「流出犯は探さないでの声。」です。

次のブログ記事は「真夜中に青ざめたバカのお話。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。