休日の読書。
何気なく読んでいるうちに、思わず涙腺をやられてしまうことは・・・よくあるほうの僕だが、この週末は覚悟して臨んだ一冊でやはり見事に!やられてしまった。
平成の泣かせ屋?の異名をとる浅田次郎。その一冊は「天国までの100マイル」。(笑?)
数ある浅田作品の中で、何故かこればかりは読んでいなかったのだけれど、もうずいぶん以前に、何人かとの会話の中で「えっ!辻井さん、そんなに浅田好きだと言うのに、これ読んでなくちゃモグリでしょう!」くらいに言われて、しかも親切に、数日後その一冊を貸してくださった人がいて・・・。
「これは、泣けますよ」と。
それからもう半年以上。僕は何度も何度も、旅行の時にバッグに忍ばせていたり、週末に、ソファーの脇においてみたりしたのだけれど、「これは泣けるよ」のフレーズが気になってか?無意識の内に避けるような具合になって、未読のままだった。
それを、この週末、意を決して読んだら、はい、作者の計算どおり、何度も泣いてしまいました。
あ~情け無い、安涙。いや、心地よい読後感。
数ある浅田作品の中で、この作品は決してそんなに深くはない方かもしれない。設定が計算ずくだし、登場人物がみな、期待どおりに振舞うし、展開もおよそ見えてきてしまうくらいにシンプルだ。
それでも泣けるのは・・・彼の筆の力か?僕の涙腺の欠陥か?・・・それとも、心のひだに刻まれた僕の何かが、作者の計算に見事に反応してしまったか・・・。
ちょっと悔しく、かなり心地よい週末の一冊だった。
次は、泣かずに読める一冊に挑もう。先日、八重洲ブックセンターで人と待ち合わせた際に仕込んだ、塩野七生の「日本人へ・・・」リーダー編と国家編が手元にある。
夏休みは「ローマ人の物語」を、もう一度読み返すのもいいかもしれない。
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