船中八策
慶応二年6月というから、維新の前年か。長崎から京に向かう土佐藩船夕顔丸の船中にて、竜馬が、土佐藩主山之内容堂に献策すべき内容として述べた8つの策を、海援隊士長岡謙吉が書き留めた。
諸外国に、付け入る隙を与えず無血革命を可能にする「大政奉還」の秘策から、その後の政体であるべき「議会制度」などに付いて述べられていて、まさに、維新とその後をデザインした大構想として名高い。
(そう言えば、同名の酒があった。人からいただいて飲んだことがある)
明治新政府の五箇条のご誓文の冒頭のくだり「万機公論に決すべし」も、既にこの中にある。
知れば知るほど、竜馬と言う人、まさに天が時を選んで世に送り出した英雄と言う他ない。
NHK竜馬伝が人気のようだ。(主演の役者が何となく好きになれず、僕は観ていないが)日々の暮らしの中で、時折、このTV番組の中から引用されたと思われる言葉が行き交ったりしている。
振り返れば、鳴り物入りでスタートした新政権、民主鳩山政権が喘いでいる。某大幹事長様は起訴か不起訴かの瀬戸際で居座っている。自民に勢いなく、新党はみな小粒で頼るに足りない。
この国の大事に、国を背負う人材のないことを痛感する。平和が長く続きすぎた報いか。誰が政治をやっていても、日本の国は変わらないという、幻想のようなものが出来上がってしまっていたように感じる。
しかしこれからの世界は、そうは行かないだろう。
太平の夢は既に破られている。
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