2010年5月アーカイブ

微笑みの国と言われるタイ、バンコクの騒乱。

穏やかな国民性から、微笑みの国と呼ばれるタイの首都バンコクの、長かった騒乱が、一応の収拾に向かおうとしている。

それにしても、長く大きな騒乱だった。

何度も訪れたことのある、あの国の、あの街で・・・炎が上がり、煙が渦巻き、銃弾が飛び交って、人が倒れた。この半世紀ほどの間に、何度かのクーデターなどもあったことは確かだが、その度に、国王が乗り出すと不思議に納まって、すぐさま平穏が訪れるのが常だったが・・・今回は違った。中心街のショッピングセンターのビルも炎上したと言う。

タクシン元首相と、現政権の確執の真相は知らないが、それにしても、アジア有数の民主国家のひとつと思っていたタイでのこの騒ぎは、僕の頭の中ではきちんと整理が付かないままだ。僕の記憶にあるタイの国民と、バンコクの街の風景と、人々の笑顔と・・・TVから流れてくるNewsの中身が、僕の中でひとつになりきらない。

かと思えば・・・韓国の哨戒艇の沈没は、北朝鮮の魚雷攻撃だと言う。

日本海の先の、つい目と鼻の先の海で、北朝鮮の潜水艇が魚雷を発射して韓国の船が撃沈される??

僕が平和ボケか?北朝鮮が浮世離れか?

折りしも、普天間基地問題が、結局は辺野古にユーターンと。県外・国外といったではないか?鳩山さんが嘘つきだ!社民は連立離脱か?と、報道合戦が激しい。

このやり取りも、国も、県も、国民も、報道も・・・世界の時局からかけ離れた感覚で浮遊しているように思えて仕方ない。実際のところ、今、僕らは「米軍基地」や「日米同盟」という言葉から、全くといっていいほど戦争を実感しない。戦争はNewsの中だけにある。

平和憲法の下、戦争は忘れて、経済だけに専念して日本はここまで来た。ここまで来て・・・今、その経済でも、世界に大きく水をあけられようとしている・・・。この平和ボケ、時局ボケ、良し悪しは別として、ちょっとやそっとでは直りそうにない。何故だろう?

アメリカのようにグリードに行こうとは言わない。中国のように、ガムシャラな資源外交に走れとは言わない。韓国のように、強烈なナショナリズムで奔走するのも是とはしない。インドやブラジルのまねもできないし、ロシアのようにも振舞えない。でも、日本らしい生き方は、そろそろ見つけなくてはいけないのではないだろうか?

アイデンティティーという言葉が、ふと脳裏をよぎる。

7月の参院選は大混戦で予測がつかないという。・・・では一体、その争点は何になるのだろう?

 

船中八策

慶応二年6月というから、維新の前年か。長崎から京に向かう土佐藩船夕顔丸の船中にて、竜馬が、土佐藩主山之内容堂に献策すべき内容として述べた8つの策を、海援隊士長岡謙吉が書き留めた。

諸外国に、付け入る隙を与えず無血革命を可能にする「大政奉還」の秘策から、その後の政体であるべき「議会制度」などに付いて述べられていて、まさに、維新とその後をデザインした大構想として名高い。

(そう言えば、同名の酒があった。人からいただいて飲んだことがある)

明治新政府の五箇条のご誓文の冒頭のくだり「万機公論に決すべし」も、既にこの中にある。

知れば知るほど、竜馬と言う人、まさに天が時を選んで世に送り出した英雄と言う他ない。

NHK竜馬伝が人気のようだ。(主演の役者が何となく好きになれず、僕は観ていないが)日々の暮らしの中で、時折、このTV番組の中から引用されたと思われる言葉が行き交ったりしている。

振り返れば、鳴り物入りでスタートした新政権、民主鳩山政権が喘いでいる。某大幹事長様は起訴か不起訴かの瀬戸際で居座っている。自民に勢いなく、新党はみな小粒で頼るに足りない。

この国の大事に、国を背負う人材のないことを痛感する。平和が長く続きすぎた報いか。誰が政治をやっていても、日本の国は変わらないという、幻想のようなものが出来上がってしまっていたように感じる。

しかしこれからの世界は、そうは行かないだろう。

太平の夢は既に破られている。

そう言えば、GWの地域分割取得案はどこへ行ったのだろう?

さわやかに晴れわたった日曜日で、日本のGWシーズンが終わった。ここからの5~6月は、世界的に(?)一生懸命お仕事!のシーズンのようだ。

そう言えば・・・民主党から発案された、GWの地域別分割スライド取得案は・・・・どこへ行ってしまったのだろうか?普天間基地問題や政治と金の問題に起因する政権の不安定で、とんと実感のわかない議題になってしまった気がする。

そう言えばこの2月に、所用で韓国経由で飛行機を取ろうとしたら、まるで取れずに慌ててしまった。旧正月だ。台湾経由も同じくダメだった。もちろん中国本土もだ。

旧正月と言えば、中国の春節が世界的に有名。実際のところその前後2~3週間は中国のビジネスはほぼ完全に休止してしまう。僕が手伝っていたことのある中国のフリーマガジン形式の「月刊誌」は、2月号がなくって年間11回の発行だ。そのくらい全てが止まると言うことなのだろう。さらに近頃は、10月の「黄金週」の普及浸透が進んでいる。

そう言えば欧米のクリスマス休暇も凄い。特にアメリカが凄い。実際のところ12月は半ばを過ぎると、もう誰も動かない。その後の1月はこちらのお正月だから、12月中旬から1月中旬までは、日本の外資ビジネスはSTOPになる?

そう言えばフランス人の夏のバカンスの長さも有名だ。7月8月は、パリの有名どころのレストランはお休みだと思っていた方がいいようだ。

そう言えばアラブ諸国のラマダンの時期も、何かと難しい。イスラム暦(ヒジュラ暦)の第9月の1ヶ月間だから毎年動く。ちなみに今年は8月11日かららしいが、2005年は10月だった。2015年は6月になると言う。難しい。そもそもアラブ世界の休日は、土日ではなく「金曜日」だ。官公庁も商店も一斉に休む。アラブ世界との商談可能日は月~木の4日間に限られている。

さて、件のGWスライド取得案・・・僕は今ひとつピンと来ない。いや、まるで賛成できない。一国の文化や風習は、合理主義で変えるのは簡単ではない。もし仮に本当に「法律で」実施に踏み切ったら・・・一体どうなるだろう? 経済振興効果と行くだろうか???疑問だ。

旧来のカレンダーどおりに休みを取りたい人、新しいルールで取った方が都合のよい人が入り乱れてしまい、かえって全体の気分を削いでしまうのではないか?企業や団体の側から見ても、全国の支店などの主要な人々が揃わない期間がだらだらと1ヶ月も続くことになってしまってかえってマイナスではないか?

そもそも「地域」で分散・スライドと言う考え方が、今の世の中の実態に合わない気がする。

国内の「地域」の壁は・・・実際のところ、もう殆どないのではないだろうか?

時差出勤の薦めでラッシュアワーの混雑解消!とは、ちょっと訳が違いそうに思う。

 

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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