TOYOTAはブランドを再構築できるか?

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TOYOTA

NISSANはルノーの傘下に下り、日本を代表するブランドだったはずのSONYが今や外人社長の下でハリウッド映画とゲーム機を作る会社になってしまい、HITACHI、TOSHIBAもかつての輝きなく、JALにいたっては墜落寸前・・・多くの日本企業が伸び悩みの中で、TOYOTAだけはプリウスのハイブリッドエンジンを引っさげて、GM、フォードを蹴散らし、破竹の快進撃か?と思われていたら、今回の騒ぎだ。

豊田社長がアメリカ議会の公聴会で「恥を知れ!」とまでののしられるのを観て、心地のよい日本人は少なかったはずだ。TOYOTAは、国際世界で対等以上に戦える、数少ない日本企業の代表ブランドだった。

企業戦略の面でも、一点突破のヒット主義や、物にこだわった職人技と言うよりは、社会を支えるインフラのような地道なネットワークや地盤構築が、気がつけば大きな存在感をかもし出していた。贔屓目かもしれないがF-1の舞台でも、かってのHONDAとは一味違う存在感を積み上げつつあったように思う。

そのTOYOTAが今回の危機だ。莫大な内部留保は、一時の停滞で経営基盤を崩すほど脆弱ではないだろう。が、しかし、ブランドのイメージがこうむったダメージは計り知れない。アメリカの陰謀?説がささやかれるのもうなづけるほどに、今回のことはTOYOTAにとっては大きな痛手だろう。

だが、過激な議員たちの発言とは対照的に、全米のユーザーからは変わらぬ支持の声も多く聞かれた。アメリカに雇用をもたらしてきた功績も大きく、町を挙げてTOYOTAを応援すると言う運動もあったようだ。

一番まずい時にどうするか?今回のTOYOTAの危機対応は評価の分かれる向きもあるが、総じて言えば合格点のようにも思う。

失敗を犯した時に、周囲がどう反応してくれるか?は、それまでの姿勢に対する本当の評価の時だ。

長年仕事に真剣に取り組んできたビジネスマンなら誰でも記憶があるだろう。自分がミスを犯した時、ただただ怒りまくるクライアントは、つまりは自分を信頼してくれていなかったクライアントだ。上司もしかりだろう(いや人柄の場合が多いが)。いずれにしても、自分が危機に陥った時に周囲の気持ちが見える。そしてそれは、とりもなおさず、それまでの自分への本当の評価の現われだ。

僕に関して言えば、今回のことでTOYOTAとプリウスに対する評価を変える気持ちは、今のところない。

がんばれ!TOYOTA!!数少ない、日本の血のグローバル企業だ。

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プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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