キリン・サントリーの統合断念に思うこと。
合併比率の問題が、新聞や週刊誌のネタに取りざたされ始めていたので、もしやとは思っていたが、こんなにあっさりと、統合残念の発表がなされるとは思ってもいなかった。
やはり、サントリー側が同属企業だったからか、このあたりの決断も早かったのか?と、いずれにしても外野の勘繰りしか入れられない。
両社は飲料界の両雄だ。この世界(広告やマーケティング)に生きてきた人なら、一度は携わってみたいクライアントだろうし、実際、さまざまな展開の片隅で、仕事に携わった人も多いだろう。僕も、Ibex時代には、末端の仕事ながらお手伝いをさせていただいた記憶が大きい。
その両社、これがまた極端に社風が違う。サントリーの「やってみなはれ。やらせてみなはれ」の社風は今も健在のようだし、一方の麒麟ビールは、「全員がマーケッター」で、思慮深く正しい選択の審美眼が磨かれている。
両社が合併、統合したら、まさか、キリントリーになるわけではなかろうが、国内では、どんな棲み分け方になるのか、興味しんしんだったのに、今回の破談は、野次馬的に・・・ちと残念。
それにしても、これからのグローバル時代。キリンとサントリーほどの会社同士が、将来の存続を掛けて統合を考えなければ生きて行けないのだとしたら・・・それは、楽しいこと?残念なこと?
アルカポネの時代のアメリカ映画を見る。出てくる車のどれもこれもが、個性的で魅惑的だ。たくさんの自動車会社が夢を競っていたわけだけれど、やがて、統合に統合を重ねて・・・現在に至る。
車は、いまやもうコモディティーだといわれる時代に。
子どもの頃、前から走ってくる車のメーカーと車名を言い当てるのが楽しかったし、得意だった。
今は、駐車場にずらりと並んだ車を見ても、車名はおろかメーカー名すら分からない。どれもこれも、同じに見えてしまう。
メーカーの個性など、どこかへ押しやられて、存続のための競争が続く。
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キリン・サントリー騒動。ぼくは最初から冷めて見ていました。規模を出さねば国際競争に負ける。あるいはアサヒの度肝を抜いてやりたい。一時の激情が良家の子女をして世を騒がす道行きに走らせた。でも、実際、どこに行くの?って冷静になった時に、いや、ちょっとまてよ、と。実際は、それだけのことだったのじゃないか、と。お互いの顧客のことを真摯に考え直したら、あり得ないです。顧客なんかどうでも良いメガバンクたちの合従連衡とは、まったく次元が違うのですから。キリンもサントリーも、その企業文化からして大好きなぼくとしては、ほんっとにほっとしています。微笑。辻井さんも、そうじゃないですか?