旧友の訃報に接して。
先週土曜日の朝、いきなり故郷札幌の友人からの電話で、親しい旧友の急死を聞いた。
取るものもとりあえず・・・と言う感じで、飛行機の空き状況だけを確認して空港へ。遺族と会う。
聞けばなんと!!!
会社の従業員十数名を連れて、札幌市近郊の温泉地、定山渓での新年会の夜遅く、夜食を食べた後に、一人風呂に行ったのだという。
その風呂の中で心臓発作を起こし、一人倒れて、そのまま息を引き取ってしまい、深夜に、別な入浴客が発見してフロントに通報。ホテル側は時間も時間で、館内放送を掛ける訳にもいかず、警察に通報。
「身元不明の事故死」として、病院で検死、そのまま札幌南署に運ばれてしまった。
その間、同行していた奥さんも、会社の従業員も「社長の事故」には気づかず、朝起きだして始めて事故を知る。
ご存知の方も多いかもしれないが、北海道の昔ながらの温泉ホテルの温泉は、遊園地のように広い。
我が友は、その広い広い温泉の、ジャグジーの底に、目を開けたまま、水も飲まずに、沈んでいる姿で発見された。死に顔は、笑っているように穏やかだった。
60歳。小さな印刷業を営む友の人生は波乱に富んでいて、つい十年前に一度、人生最悪の時を迎えた。その前にやっていた会社が倒産。さまざまなことがあって家族との別離。自己破産の道は選ばず、借金の山が残った。僕らから見ても、彼の人生は終わってしまったかに見えた。
そこから、僕も知る新しい伴侶ができ、筆舌に尽くせないような奮闘、奇跡の再起の努力を続け、ようやく昨年古い借財を清算。得意先からの信用も積み重なり、年末には、銀行からの融資も受けられるようになって、今年は飛躍を期した年で、従業員への慰労と今年の頑張りを期しての新年会のイベントだったと言う。
よりによってそんなときに???
あの笑顔は、そんな安堵の中での幸せをかみ締めているようにも見えたが、残された新しい奥さんは、まだ現実が受け止められずに居るようにも見えたが・・・・やはり、バカヤロー!!!である。
別な人の葬儀で、カソリックの神父さんが言っていた事を思い出した。
神様のご判断は、我々には解せないことも多い。こんな方にこの仕打ちは・・・神様のお間違いなのではないかと思うことも多い。だが本当は、私たちがこの世で見ているものは、美しい西陣織りの帯の裏側のようなもの。糸が絡み合って全く美しくは無い。だがその裏側(=本当の表側)には、美しい模様が織りなされているのですよ・・・と。
ううん、うまいことを言う。
でも、その時もそうだったが、今回も、こんな説明では納得できない怒りを覚えた。
が、死は人の人生に「完成」の印を押してくれるものではある。我が友の人生は、1月30日に波乱の筋書きを完成させてしまった。
会社は、奥さんが・・・「頑張る」「頑張る」「いやもう頑張れない」「いやきっと頑張る」と、何度もくりかえした。
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