千のトイレプロジェクト近況。

ネピア千のトイレプロジェクト、二年目のキャンペーンがスタートしている。

メッセージムービーや子供たちの絵や写真がとてもかわいいから、ぜひ一度見て欲しい。

今年は9月1日~12月31日までの4ヶ月間が、売上連動寄付の対象期間。お陰さまで、みなさんからのご支持の声も多い。先日は、ヤフーボランティアに紹介記事が載った。

キャンペーンは例年4ヶ月間なのだけれど、プロジェクトは一年中続いていて、僕らスタッフはむしろキャンペーン期間の前後の方が忙しい。

現地への取材訪問とか、リリースの準備とか、HPのリニューアルアップとかとか・・・。今回も、9月のスタートに向けた準備の5・6・7月くらいが山だった。

我ながら、今年のHPは(去年に比べ)ずっと充実したように思う。何しろ、去年の寄付で実際にトイレが出来上がった村や学校を訪問させてもらったから、レポートのリアリティーが増した。

僕らの、リアリティーも、数段増した。

本当の社会貢献とか開発支援とかと言うことの意義について、”学び”が進んだと思う。

そう、つくづくそう思う。

これは(支援活動とは)、僕らの学びの課程なのだと。

 

何が学びなの?と、興味を示された方は、ちょっと(いや、かなり相当)長いけど読んでいただけたらと思う。

 

キャンペーン期間中のネピア商品の売上の一部をユニセフに寄付。アジアで一番若い国、東ティモールで、1000の家庭用トイレと、15の学校でのトイレと給水設備の建設・復旧、及び衛生習慣の普及を支援しました。

■キャンペーンに臨んでは、実効性のある支援を期してパートナーにユニセフを選び、ネピアは、自社商品のパッケージもメディアとして活用。店頭や広告で展開することで、広く日本のみなさんに世界のトイレと水の問題を訴えかける啓発の役割に注力。キャンペーン期間の前後においても、世界のトイレと水の問題の理解促進に努め、特に、寄せられた善意の行方をレポートする責任を強く認識し、成果の取材に訪問、ホームページによる詳細なレポートなどに取り組みました。

■一年目の成果としては、多くの支持に支えられて、目標の2000万円を上回る寄付を実現。1200余の家庭用のトイレ作りと、15の学校のトイレと給水設備の建設・復旧、及び、有効な啓蒙キャンペーンの実現に寄与できたと共に、日本の多くのみなさんに、世界のトイレと水の問題改善に対する理解や共感を築くことが出来、二年目に向けての原動力とさせていただけました。

 

【取り組みへの経緯と姿勢】

“やわらかハート”をスローガンに掲げるネピアでは、トイレットペーパーメーカーとしてできることを!と考え、2007年からは、日本の小学校で「うんち教室」を開催。健康なうんちが出来ることの素晴らしさを一緒に考えるカリキュラムで、子どもたちはもとより、教職員、保護者のみなさまから大きな支持をいただくことができました。

 こうした身近な社会貢献活動を通じ、自らも学ぶ機会に触れた私たちは、国際衛生年の2008年、世界に目を向けてみたところ、日本では当たり前の、衛生的なトイレや水の環境がないばかりに、毎年150万人もの幼い命が、下痢に起因する脱水症状などで失われているという事実を知り、平和で安全な国・日本のトイレットペーパーメーカーであるネピアこそ、この問題を、広く日本のみなさんと共有し、できることから一歩ずつやってゆくことに取り組むべきと考え、ユニセフとのタイアッププロジェクトを、まさに手作り感覚で立ち上げました。

 キャンペーン期間は、一年の内の4ヶ月間ですが、プロジェクトは企業の取組として、間断なく続く活動であるという認識で、昨年から今年、さらに来年以降に向けて、私たちも、共に学びながら内発的な意思の向上に努めつつ、このプロジェクトを推進してゆきたく思っています。

企業の“志”とCSR活動に関しての“学び”の広がり。

 グループの親会社である王子製紙は、古くから「森を畑に」と言う姿勢の元、世界でも有数な植林事業に力を注ぎ、環境保護に努めてきました。また王子ネピアは、BtoB型の装置産業が多い王子製紙グループの中で、ほぼ一社のみ、消費者と向き合うBtoC企業です。

私たちは、トイレットペーパーやティシュなどの家庭紙を製造販売する企業として、社会の為に何が出来るのか?を、内発的、自発的に考え、「うんち教室」の学びを経て、強い信念を持って、今回の「千のトイレプロジェクト」に臨みました。そして全くの手作り感覚で、自分たちで企画し運営し、純日本企業としては初めて、ユニセフとの本格的タイアッププロジェクトを実現することが出来ました。

スタートさせてみるまでは、こうした売上連動(CRM)形式の社会貢献活動が、どこまで消費者に受け入れられるのか、また、日本の一般のみなさまが、遠いアジアの異国の衛生事情にどれほど関心を持ってくださるのか、さらには、社員やグループ企業のみなさんが、このプロジェクトをどう受け止めてくれるのかと、不安だらけの中でのスタートでした。事実、当初は「赤字の心配の中で、寄付などは?」と言う声も聞こえる中でした。

実際にスタートすると、驚くほどの反応が、私たちを勇気付けてくれました。

まず、社内の空気が変わりました。私たちが視察訪問から帰り、早速、取材のVTRで社内報告会を行うと、女子社員の中には涙を流す人もあり、「自分たちの会社がこのような取組をすることを“誇り”に思う」と、全社が盛り上がりました。

次に、親会社・王子製紙が、グループ内のBtoC企業として、ネピアが消費者に働きかける

この活動の意義を認め、新聞広告費などの面で多大なサポートをしてくれました。

 流通の方々も趣旨に賛同され、「私たちはこのプロジェクトを応援します」と言うメッセージを、多数寄せてくださいました。

 何よりも嬉しかったのは、一般の消費者のみなさまからのご支持です。アンケートに寄せられた応援メッセージは、初年度で1万件を超え、現在では2万件を超え、私たちの宝物です。

 「知らなかった、トイレのないくらしがあるなんて」「毎日何気なく使うトイレのありがたさに改めて気付きました」「普段の買い物が寄付になる仕組みはとても嬉しい」「寄付はしたかったけれど仕方がわからなかった」「ぜひ続けてください」「結果を教えてください」「もっともっとやってください」・・・・と。

    社会貢献キャンペーンは、学びの連鎖だと感じます。

 私たち自身、この活動に取り組むまで、世界の衛生事情や、トイレのないくらしなどは知りませんでした。始めてみて初めて学びました。そして、日本中の方々にも理解と共感を広げることが出来ました。何よりも、誰かがどこかで、最初の一歩を踏み出すことが、学びと善意の連鎖につながることを知りました。これからは、勇気と責任の自覚のもと、社会の善意の好サイクル作りに励んでゆきたいと、思いを新たにしています。

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プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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