CM制作費とTVの表情。

一時は最低でも1500万、大手代理店なら一本@2~3000万円が標準か?と言われたTVCM制作費。

今は、一本800万は当たり前。500万でも作るという。ラジオCMに至っては、一本10万円でプランニングからナレーションまでも、当たり前だと言う。

広告代理店の売上が、軒並み前年比70%だ80%だと言われだして久しい。TVのスポットがパチンコ関係のCMだらけになって久しい。局の番宣だらけになって久しい。

久しいうちに、波代はもちろんのこと、制作費の価格の常識破壊も、激しく進んでいる

原価削減の幅が小さいはずの弁当が@500円→@298円の時代だから、原価なんて怪しい限りのTVCM制作費が、半値の五割引で出来ちゃっても、何の不思議も無いはずだ。

CM制作費の原価を下げるのは簡単だ。

①プランナー、プロデューサー、スタイリストから、スタジオから、編集から、ロケ弁までの外注費や経費を極限までを絞る・・・これは、需給の関係で簡単に下がる。

②次に、勢いで使ってしまっていたムダを削る・・・例えば、ロケをしない。高コストのシナリオを使わない。→簡単な話、白ホリで、一画面で取るような作りにする。

③さらに、タレントもケチると言う方向と、タレントだけはケチらないと言う両極に分かれる。

TVCMを、じっと一日見ていると解かる。大物タレントの注目度に頼って、他には一切お金を掛けない、スタジオ撮りのCMがナント多いことか。

Ex.日清のカップヌードルのCM=キムタク起用/画面固定/バックはうぞむぞ/歌に乗せたナレーション。≒タレントは大物、言いたいことは真っ直ぐメッセージ。1シーンのスタジオ撮りなので、タレント拘束料もロケ費も、背景の創りこみコストもかからない。つまり、体のよいチラシ広告の考え方だ。

この(日清の)CMなどは、それでもまだ良質な方だ。

一日見ていてもらいたい。HISの香港3日間2人で2万円のHISのCM≒地方テレビ局の深夜枠のテロップ広告の有様だ。

TVで、数千万の制作費を掛けた上質CMで、ブランディングを夢見ていた時代が、はるか昔になってしまった。

今は・・・TVは、動く&音が出る”チラシ広告”媒体だ。

コンテンツは、これも低コストでそこそこの視聴率が稼げるバラエティーばかり。

タコが、自分の足を食って生き延びているように見えて仕方が無い。

 

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コメント(2)

投稿者:kkyy

おもしろいコメントです。
最後の
タコが、自分の足を食って生き延びているように見えて仕方が無い。

これがまたいいコメントです!
関心しました。
今の経済状態はこの業界に限らず、この状態が多いですよね
特にeco!なんだこりゃと思うくらいわけわからん提案の連続です!
おもしろくないですねw
ぶち壊さないといけないですね~。

投稿者:辻井良一

kkyyさん、コメントありがとうございます。
業界の面白い話などがあったら聞かせてください。広告漂流時代ですね。

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プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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