東ティモールで考えたこと(3)現地に根付くチカラ。
僕らの「ネピア千のトイレプロジェクト」の支援の仕組みはこうだ。
対象商品の売上の一部を→ネピアからユニセフに寄付→ユニセフ東ティモール事務所が(政府とも協議の上で)中期的な改善計画に沿って、東ティモールの村々で家庭や学校のトイレや水源の環境改善を進める。
僕のカメラに明るい笑顔を見せてくれるこの子どもたちは、去年まではみんな草むらや川で用を足していた。学校のトイレも壊れていて、特に高学年の女の子たちにはちょっと深刻な問題もあった。この村の一軒一軒の家々にに、去年トイレが出来上がった。
ユニセフが勝手にトイレを作って上げるのではない。ここが肝心カナメのところなのだが、実際に汗を流してトイレを作るのは村人たち自身だ。
ユニセフは先ず、水と衛生の観点からトイレの必要性を啓蒙する。その上で、必要性を理解してトイレの設置を望むコミュニティー(村)と協議して設置に向かう。
村人の力では調達できない資材(便器やセメントなど)はユニセフが供給し、現地のNGOを指導育成して、NGOから村人たちにトイレ作りや維持管理の技術を指導する。
村を上げてのトイレ作りが始まる。土の下に入る部分(便器や便層)はユニセフ支給だが、トイレの建物は村人の工夫で、村人(個人)の負担で建てられる。竹や木の葉で作る人、木やビニールシートを使う人、コンクリートのブロックで作る人、暮らし向きや意識でそれぞれに違うトイレが出来上がるが、衛生上の基本機能は変わらない。
NGOを育て、村人主体でトイレと水の問題を改善することで、この国(NGOや村人)にその意識が根付き、技術が残って行
く。それが重要なポイントだと僕もようやく解かって来た。今までの視察でも、学校などに、今は壊れて使われなくなっているいくつもの立派なトイレ施設を見た。これまでにさまざまな国や団体からの支援で出来あがったものだが、この国には今それを修理する知識も技術も資材も無いのだ。
現地に”チカラ”を養成する。それがこの国を支援する基本方針だと、ユニセフ久木田代表は熱く語る。納得だ。
久木田さんはこうも言う、アジアで一番若い、言わばレイテストカマーのこの国で、僕らは今、世界最速の支援の目標達成が出来そうな手ごたえを感じるのですと。
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