人口と社会構造。
世界の経済や、食糧事情、エネルギー事情が激変の中にあり、人類は大きな曲がり角に差し掛かっている。未曾有の危機と言えるかもしれない。
メキシコ発の新型インフルの騒ぎに合って、ふと、14世紀の黒死病=ペストの大流行のときのことを知りたくなった。
一昔前なら、本を探しまわって読むところだろうが、今はカンタン! ちょちょっとネットサーフィンすれば、朧な記憶は蘇り、最低限の知識は居ながらにして得られる。
ネット文化のこの安易さや不確実さに関して、苦言や警鐘を呈する人も多いが・・・僕は、85%は賛成派。利便性享受のマジョリティーだ・・・おっと、この話は別の機会に。
で、そのペスト。古くはアテネの時代からとも言われるが・・・やはり、人類の歴史に決定的な影響を及ぼしたのは13世紀、ヨーロッパでの大流行だろう。当時のイタリアやイギリスなどでは、人口の半数から三分の二を失ったと言う。
短期間のうちに人口の半数を失う・・・半分は生き残ったわけだが、半分は死んだのだ。自分の身の回りに当てはめてみて・・・それでは、社会が変わらないわけが無い。既存の秩序は、イヤでも塗り替えられる。実際、当時のヨーロッパでは貴族の農園が労働力を失って、逆に賃金が急騰し、政治の施政者側はキャリア組みを失って、新参未経験者の大量参加が見られたと言う。・・・・こんなことに直面すれば、社会構造はもちろんのこと、当然ながら、人間の人生観も変わるだろう。・・・詳しくはネットなどで・・・いや、正しい書物で。
このペスト菌、元はと言えば中国雲南省辺りの出だとされる。13世紀と言えば、モンゴルのチンギスハーンがヨーロッパを蹂躙した時代で、そうした人とモノの移動が巻き起こしたと解説されている。
さて、短期間のうちに人口が半分になれば社会は変わる・・・当然だ。
だが、短期間のうちに人口が2倍3倍になっても・・・これは、社会は変わらざるをえない。
今回のメキシコ発祥新インフルも、けっして人口を半減させることは無いだろう。エイズにおいても然りで、これは、何といっても「医学」=人類の科学の勝利だ。
明治の初期、日本の人口は(江戸期から一貫して・・・)2000万人くらいだったという。今は?
世界の人口は、僕が中学生のときには30億人と習った。・・・・今は?・・・・そしてやがて100億人に達するのだろう。
人類は、天の摂理に抗うチカラを・・・・持ったのだ。
人の命は、何物にも代えがたいから、テレビニュースが新型インフルの懸念だけでも大騒ぎでご注進報道することには・・・一応同意しよう。
だがその一方で、我々は我々の力ゆえに抱えることとなった新しい問題=人口増と世界の構造に関して、もともっと深く考える必要がある。
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