上海モーターショーの加熱度。
本拠地のアメリカでも、日本でも、凋落著しいモーターショーだが上海だけは違うようだ。
税制優遇処置も手伝って、販売台数でついにアメリカを抜いて、まさに世界一の自動車市場になった中国。月間110万台の巨大市場はやはり魅力的なのだろう。
北京オリンピック後の農民工の一斉帰省報道、チャイナバブルのあっけない崩壊は・・・またまたマスコミの悪はしゃぎ?それらは単に一時の調整で、21世紀はやはり中国の世紀になるのか?
上海株は今年に入って30%の上昇。2010年の上海万博を控えて不動産市場も活況。今後の内需拡大策にも、世界の期待が寄せられる・・・・と、今日のTVはもう、中国の勢いに世界がひれ伏していると言わんばかりだ。
全国平均でも10%近く。上海のみで言えば十数%になると言う、この巨大市場の膨張はやはりすごい。
すごいのだがこの市場(僕も、仕事がらみでちょびっと生噛りしたのだけれど・・・)で、勝つのは実に難しい。その訳は簡単。成長率10%の市場に、参入してくる新プレーヤーがそれを遥かに上回るので、競争の熾烈さは凄まじいからだ。
どこが勝ち抜くのか、どこが負けるのか・・・・おや? ほら、また、この理論に立ち返ってしまいそうになる。
そうじゃいけないんだ、志のある事業とは、シェア競争の戦争ではないのだと、我々は痛みとともに思い知ったのではなかったろうか?
ふと、先日読んだTATA自動車の2000$カーの話を思い出した。TATAは、それこそ日の出の勢いでジャガーまで買収した新興勢力・・・・だった。だったのだが・・・ご多分にもれず今回の世界恐慌の中で、今は一転赤字にあえいでいる。
そのあえぎの中で、ギリギリの体力を振り絞って、今のインドに必要な2000$のクルマ(と言う、新しい価値)を生み出そうと前人未到の挑戦に踏み出した。
この4月からの予約受注好調の報道の反面、経済ウォッチャーの多くは、この事業の成功に懐疑的だとも報道されている。常識を破った低価格実現の為の、薄利体制が経営に与える付加は、相当に大きいだろうとの観測からだ。
インドに行ったことのある人は目にしたことがあるだろう。一台のオートバイに、家族4人紀5人乗りの光景を。TATAの会長は、バイクの値段で買える国民の乗用車を思いついて実現に挑んだ。
・・・・・TATAにこそ頑張って欲しい。 志のある事業のサスティナビリティーを実証して欲しい。 傲慢から一転改心して、今度は中国市場で、エコカーで頑張る!と言うGMなどよりも・・・インドのTATAに。
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