問われる流通の姿勢。

AEON.gif
今日は僕の友人、コピーライターのJH氏のブログ、GNJ_G、頑張ろうNIPPONの人材の3月20日のエントリーからお題拝借。

そうそう!全くもって僕も、この広告には驚かされた。

どう驚いたかを書かなくてはと思っているうちに、連休で出かけてしまって書きそびれていたら、さすがJHさん!厳しくチェックじてくれていた→こちら

JHさんの論点には全く同感。単なる広告表現と、販促工夫の延長線が、時代の気分に迎合しただけに見える。

業界のリーディングカンパニーが、公に向けて”反省”を口にすることの重さ、責任=Responcibilityが伝わってこない。

「消費者は王様」と言う錦の御旗のもと、結果追随の売れ筋至上主義に走った流通が、メーカーの良心までを切り刻み、多産多死のマーケティング時代を招いた責めは大きい。

結果、6兆円といわれる広告販促費も、今やその大半は”流通対策”的な意味合いで投じられる有様。それに加え、8兆円~10兆円。一説には12兆円に及ぶのではないかといわれる”流通対策費”が、不毛の場所取り合戦に費やされている。

 流通だけが悪いのではない。

新たな価値を創出して、それを求める人の基に届ける責任=本来、製販一貫の使命があるはずのメーカーが、その責任を忘れて、競合とのシェア争いに興じた結果ではある。

だが、この間の”流通の奢り”の罪は大きい。売れ筋データを背景に、常態化したメーカーいじめ≒廉価納入要請が、新たな価値を持つ商品の誕生と定着を妨げた。

そして、その付けは全て、消費者に付回されているのだ。

流通よ、今もし、本当に反省するならば、それは今まで「安くなかったこと」に対して・・・だけでは無いのではないだろうか。

消費者が本当に望む価値、いや消費者が気づかなかった新たな価値を、メーカーとともに創出する努力を怠ってきたことに対して・・・で、あるはずだ。

それをやって初めて、流通にとって「消費者は王様」が、真実のスローガンになる。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 問われる流通の姿勢。

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.vmlab.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/329

コメント(2)

投稿者:JUN

私もCMを見たとき、率直にものすごく変だと思いましたし、購入していた今までは何だったの?と逆に不信感を抱いた広告でした。(自分だけ??)この問題はいろいろ考えさせられます。「反省」という言葉は誰でもすぐ口にできるのですが、大企業が軽々しく「反省」という言葉を用いて安易に宣伝に使って果たしていいのでしょうか??
「流通の奢り。」現在の状況を端的にあらわすおもたーいフレーズです・・。
JUN

投稿者:tsujii Author Profile Page

高橋さん!そうですよね。変ですよね絶対に。宣伝に使うことの是非もさることながら、売れなくなったから更なる値引き要請で、ただ単に、メーカーに付回しと言う”根性”が情けなく思います。構造改革の努力無しに、メーカーいじめと、人員削減だけじゃ、デフレスパイラルの引き金を引いただけじゃないですか。

コメントする

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
このブログについて

VMLabについて

25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

ブログパーツ

 

最近のコメント

tsujii on 問われる流通の姿勢。: 高橋さん!そうですよ
JUN on 問われる流通の姿勢。: 私もCMを見たとき、

このブログ記事について

このページは、tsujiiが2009年3月29日 23:30に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「天才バカボンのCM・・・醜悪だ。」です。

次のブログ記事は「東京旅人。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。