クリニクラウン、臨床道化師という活動。

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活動を始めてまだ4年目だという日本クリニクラウン協会。事務局長の塚原さんから一時間に渡ってお話を聞いた。

本家はオランダのクリニクラウン財団。その活動の意義に魅せられて日本での活動を始めたという塚原さんは、大学では福祉を学んだ後、本物のピエロ=Clownを目指して海外のサーカスで修行したというバリバリプロの道化師だ。

クリニクラウンの活動は、あらかた知っているつもりで臨んだ今日だった。

ピエロの格好をして、入院中の子どもたちを慰問する活動でしょ。・・・と言うくらいに軽く考えていたのだけれど、お話を聞いているうちに自分の理解の浅さに気づかされた。

子ども病院、小児病棟などで闘病生活を送る子どもたちは多い。ガラス窓で囲われたICUで日々を送る子どもたちの心理、その家族たちの心理、ナースをはじめとする医療関係者たちの心理は、世間では計り知れないものがある。その心理を学び、最高のコミュニケーションでケアする立派な臨床サポートの仕事なのだ。

同時に衛生と、医療に関しても相当の知識を蓄えなければならないという。

この3年の間にクリニクラウンになろうと応募してくれた人の数は400人を超えるというが、協会がオーディションし、養成の期間を経て、資格を認定したクリニクラウンは13人しかいないという。

塚原さんは、子どもたちの反応の声を教えてくれた。

1位:今度クリニクラウンたちがやってきたらやっつけてやろう!子どもたちは、明日クリニクラウンが来るひだと知ると、みんなで集まって、作戦会議を開いて待っているのだと言う。

2位:かまいたい。 3位:追いかけたい。 4位:うるさい。・・・うるさいよ!といいつつ追いかけてくれるのだと言う。

そして・・・また、会いたい。

次の訪問日に間に合わず、先に旅立つ尊い命もあるのだと気づいて、思わず胸が詰まった。

本家のオランダには、資格認定されたプロのクリニクラウンが80人。社会的にも認められ、最も人気のある職業の一つで、収入も安定していると言うが、それを支えているのは大半が個人の、それも一人が毎月500円程度と言う、小額の継続的な寄付だと言うから、これは理想の状態だ。

塚原さんは、その計算で行くと日本には600人くらいのクリニクラウンが必要なことになるが、それは現実的ではないと知っていると語った。

むしろ、自分たちが志している、”小児医療における、コミュニケーションによる心理的ケア”と言う考え方の必要性を、医療の世界に浸透させて行きたいのだと語る。

高邁な思想。高い目標。目の前の確実な活動。

日本のNPO活動も、本物の領域に達しつつあるのだと言うことを知って、とても嬉しく、すがすがしい気持ちになれた。

そして、僕にも、何か、できることがあるはずだと。

僕は・・・マーケティングコミュニケーションの世界と、社会貢献活動のWinWinの架け橋を架けることを目指してみたい。

塚原さんのクリニクラウンにも、何らかの形でキット役に立ちたいと思った。

 

コメント(3)

投稿者:上津原雅之

はじめまして。
なんだか心温まる活動ですね。

医療のことに詳しいわけではありませんが、“コミュニケーションによる心理的ケア”というのは、小児医療に限らず、大人?の医療にも必要な気もしますね。

病院に行くと、なんだかベルトコンベアに乗せられた気分になってしまいます。少し前に体調を崩したので病院を訪れたのですが、いくつか質問して、薬選んで、また来てねー、と「それコンピューターでもいいんじゃないの?」と思ってしまいました。もちろん、先生にもよるのでしょうし、忙しいのもあるのでしょうが…。

すみません、長くなってしまいました^^;
クリニクラウンのような活動がもっと認知されるといいですね。自分にも何が出来るか考えてみたいと思います!

では。

投稿者:tsujii Author Profile Page

上津原さんはじめまして。コメントありがとうございます。いや~このクリニクラウンさんたちの活動はとっても、こんな短いブログでは書ききれないくらい奥が深いんです。例えば、彼らはClown(ピエロ)ですが、けっして化粧をしません。その理由は、病院を訪れるのに濃いドーランなどの衛生の問題もあるのですが、より大きな理由は、表情や心の伝わる人間として接しないと、子ども達とのコミュニケーションがとれないからだそうです。だから、彼らはトレードマークの赤い鼻一つを付けて子どもたちに接します。彼らは、病棟の地図も可愛らしい手作りにして準備し、全室をくまなく回るそうです。夢のあるピエロが、病院がくれた堅苦しい病室配置図を持っていては、子どもたちの夢を壊してしまうからだそうです。

投稿者:上津原雅之

化粧をしていないには理由があったのですね。ピエロというと、あのドーランを思い浮かべるわけなんですが、サイト見ると普通で少し拍子抜けしてしまいました。が、そんな訳があったのですね。浅はかで恥ずかしい…^^;

それにしても、子供の立場に立って考えているのが良く分かりますねぇ。地図ひとつにも心配りが。
東京でもワークショップが開催されているようなので、一度参加してみようと思います!きっかけを与えてくださりありがとうございます。ではでは。

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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このページは、tsujiiが2009年3月 5日 21:55に書いたブログ記事です。

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