アマゾンの船。

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旅のことを少しずつ書こうと思ってカテゴリーまで用意したのに、あまり書いていないのは何故だろう。

僕にとって旅とは、挑戦するものであって思い出すものでは無いのかも知れない。

高校一年のときの古文の授業だったろうか、芭蕉、奥の細道の冒頭「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり・・・」の一節に電気ショックのように痺れてしまって以来、僕は旅人だ。

学生時代の4年間を東京で過ごして、卒業と同時にしっぽを巻いて札幌へ逃げ帰った。おかしな話だが、東京の寒~い冬が嫌いだったからだ。

32歳で、札幌を食い詰めて東京に逃げ出してきた。以来26年。僕は未だに出稼ぎ気分のままだ。これはきっと死ぬまでそうなのだろうと思う。「日々旅にして旅を住処とす」だ。

一度は行ってみたかった南米アマゾンの地を、初めて踏んだのは2年前の年の瀬だった。案内を頼んでおいたガイドが、日系人で、なんと言ったらいいのかな・・・僕ら日本人よりもはるかに日本人くさい日系ブラジル人で、これにはちょっと面食らった。はるかアマゾンに北と言うよりも、田舎に止まろうノ感覚に近かったからだ。

でも、アマゾンは大きかった。想像の数倍でかかった。

ホテルの窓から船着場を見下ろせた。そこには船が繋がれていた。この川を上り下ること一週間、いや二週間にも及ぶ航路だという。

しかしそれは彼らの生活であって、決して僕の言う旅ではない。僕は、はるか地の果ての日本からここを訪ねて、わずか3日で次の地アルゼンチンに向かった。

この港に一週間、次の町に一ヶ月と言う、本物の旅がしてみたい。でも、何かに追い立てられるような思いでそれは未だかなわない。

本当はできるのだろう。

自分のことを待っている人などは実は居ないのかもしれないのに、待たれているような気がしてしまう。自分を頼っている人などは本当は居ないのに、頼られているように思って人は生きて行く。そして、何もせずに終わる。

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プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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