パラダイムのシフト。
実は今、せっせと原稿を書きためている。この冬に向けて、僕らが今取り組んでいるテーマ「CSRやソサイアタル」に関しての出版が出来ればいいなと考えているからだ。(僕のパートだけが遅々として進まない。僕は長文を構成する能力に欠けているようだ。勝手な思いつきで短文を書くのは嫌いではないが、文脈を整えた長文はよほど苦手のようだ・・・無能を恥じる)
それにつけても、世の中の潮流の変化は早い。僕の目線がそちらを向いているからなおさらかもしれないが、世の中の様子を書いている矢先から世の中の方が追いついてくる。しかも、その加速度がここ数ヶ月で驚くほどに増しているように感じる。
市場のパラダイムは完全にシフトし始めた。社会の価値基準は明らかに変わり始めた。
テレビのチャンネルをひねると、二つの相反する潮流が不思議な共存状態にいる。
片や相変わらずのバラエティー、芸能人の内輪ネタとマンネリのクイズや大食いの競争。せいぜい良くて視聴者参加の盛り上げ努力型の番組と、手を替え品を替えのBuyMe広告のラッシュだ。
もうひとつの流れが確実に押し寄せている。
社会的な問題や、地球の資源問題に迫るまじめなテーマの番組や、商品の健康性、安全性、ひいては企業のCSR的努力をアピールしようとするCMの増加だ。
アマゾンを訪ねた時を思い出した。2つの源流から流れ込む二色の河が、溶けいらずにそのまま二色で流れ続けているところがある。水の比重が違って溶け合わないのだと聞いた。しかしはるかな下流では、やはりアマゾンはひとつの色になっているのはずなのだが・・・ここでは延々と交わりそうになく流れていた。
おおっと、今日は旅行の話じゃなかった。マーケティングの話だ。
当VMLabの顧問でもある井上教授は、オーガニック・コミュニケーション・ミックス論の考え方でで、よく次のように言っている。
今までは、全てリーチで考えてきたから、番組の内容はどうであれ視聴率20%のバラエティーの方がよかった。でもこれからは、知識構造の構築(=理解)が問われるのだから、視聴率よりもむしろメディア(番組)の内容が重要だ。ソサイアタル性の高いメディアでソサイアタルなコミュニケーションをしたいと考える時、例え視聴率は低くても、それを見ていてくれる人にその流れの中でメッセージすることは有効なのだ。(メディアのソサイアタル性とテーマのソサイアタル性論)
蓋し正論。テレビの視聴率依存価格体系は早晩崩れることだろう。そもそも、その視聴率すら疑わしいといわれて久しい。
リーチは目的ではなく、手段の一つでしかない。


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