グラミン銀行の快挙に改めての感銘。
2006年10月、ノーベル平和賞はユヌス総裁率いるバングラディッシュ・グラミン銀行を授賞対象に選んだ。
1976年以来、戦う経済学者ユヌス氏が、バングラディッシュの富の集中と、搾取の構造に立ち向かって、この国に本当に必要な”金融”を、銀行事業ととして立ち上げたのだ。
特に農村部の女性層を対象としたという、一部資本家への富の集中が一層の搾取を構造化している。貧困層は、働けど働けど決して豊かになれない構造の中にいた。氏はグラミン銀行を立ち上げ、彼女達に、自立する為の事業資金を、数ドルから数十ドルと言う極小単位で、無担保で貸し付けた(マイクロクレジット)。合わせて、自立に向かう意欲とその方法を啓発した。
彼女達は裏切らずに、見事に期待にこたえた。当初心配された不良債権化率は、どこぞの国のメガバンク等とは比べ物にならないほど低いものだったのだ。
この事業を、施しではなく、救済でもなく、銀行事業として立ち上げ成功に導いたところに、ユヌス氏の志の深さが伺える。
ノーベル平和賞に値する所以だ。
事業の志し。自社のドメイン上での活動で、社会に寄与する事業。CSRとソサイアタルの原点がここに凝縮している。
今、そのテーマに付いて考えれば考えるほど、氏の事業は志に富んでいると思われてならない。


最近のコメント