”クチコミ”とは、不思議な造語だ。
”クチコミ”・・・って、誰がこさえた言葉だろう?
”マスコミ”の驕りがこさえた言葉だろう。
いつから言われだしたのだろう?僕がこの世界に入った35年前には既にあった。
”クチコミも大切!”と教わった。=”マスコミが絶対”なのだが・・・と言う常識の裏返しだ。
クチコミを引き起こす”工夫”に、知恵を絞れと教わった。・・・ずいぶんと努力したものだ。
今になって思う。
”工夫”や”細工”は無益だと。
ビックリマンチョコが、子ども達の間で空前の大ヒットだったころ、各社は、それに続く為に知恵を絞った・・・が、ビックリマンは唯一無二だった。
アサヒ・スーパードライが破竹の勢いだった時に、各社はその成功要因を勉強し、それに続こうと工夫した・・・が、あのような大逆転劇は、そうそう起こらない。
「勝つは偶然、負けるは必然」は、僕の座右の銘だ。
マーケティングで勝つために、上手くクチコミを”引き起こす工夫を!”などは、言語道断の着想だと今になってつくづく思う。
本物の価値は、放っておいても人の口の端に上る。
考えるべきところは、語るに値する本物の価値か否かの一点だ。
その上で、自ら生み出した本物の価値を、広く・正しく、人に伝えるための工夫を凝らすのは決して卑しい所作ではない。マーケティング・コミュニケーションに携わるものの本分だろう。
ただ、繰り返しになるが、まず腐心すべきは、それが語るに値する事実か否かだ。
コミュニケーションや表現の工夫の前に。事実作り、或いは、事実を実感してもらう文脈の整理が大切だ。
広告代理店の仕事の前に宣伝アドバイザー。さらにその前に、ブランド広報コンサルタントが求められるようになると思う。
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