僕は、本当のユニセフを知らなかった。
実はこのプロジェクトを始めるまで、恥ずかしいことに僕は本当のユニセフを知らなかった。
救済活動?慈善事業?ほどこし?・・・くらいのイメージしか持っていなかった。
始めてみて、少しずつ、少しずつだが・・・本当に分かった。ユニセフはすごい。
ユニセフの推進する「支援事業」は、救済でも施しでもない。
それは、途上国における「政府の活動」の代行に近い。国の民力の底上げを考えての地道な積み上げの活動だ。
例えば、今回の東ティモール。ユニセフによる水と衛生の支援は2000年から始まっている。
彼らは先ず調べる。5歳未満時の死亡率。下痢の発症率。出産する母親の死亡率。学校のトイレと給水設備の普及率。就学率。退学率。村落の水源とトイレの普及率・・・。
あらゆるものを調べ、分析して、目標を立てる。 どの数字をどこまで下げる。 どの数値をどこまで上げる、と。
次にやることは、意識の改革だ。
トイレなど無くて当たり前の生活を、何百年いや何千年も続けてきていた人たちに、人道上も、衛生上もトイレは大切と教え気付かせることからはじめる。
特に学校にトイレと給水施設が無いのは致命的だ。トイレを完備すると、年頃を迎える女児などの就学率が飛躍的に高まるという。
そして、村を上げてのトイレ作りプロジェクトが始まる。
必要な資材、例えば貯槽用のコンクリートや、便器などは無償で提供するが、穴を掘り、コンクリートを打つ作業は村を上げての共同作業だ。それを指導するNGOスタッフなどの増強とトレーニングもユニセフの仕事だ。トイレの上屋の建物は、村々のここの家庭が思い思いに作る。竹で組んでバナナの葉で屋根を葺く。木の柱にトタンの壁もあれば、立派なレンガ積みのトイレもある。
村を、国を、少しずつ少しずつ、啓発してゆく。毎年毎年実行してゆく。そして成果を検証する。方策を検討し方法を練る。この積み重ねが、実に着実だ。慈善団体がやってきて、勝手に何かを寄付して帰るのとは訳が違う。
それを続ける・・・。やがて国力が付き、自国の予算でそれが成されてゆく時まで。
トラックバック(3)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 僕は、本当のユニセフを知らなかった。
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.vmlab.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/148
いくつになっても仕事は勉強だ。いや、勉強になるような仕事をさせていただいていて感... 続きを読む
この20日(水)の夜9時過ぎ、ネピアの今さんがTFM・ハミングバードと言う番組に... 続きを読む


なるほどー。。。なんだか、農薬をいっさい使わずに世界一のリンゴを育てる革命的農園家の人の言葉を思い出すなあ。「私はリンゴを・作る・なんて大それたことは出来ないですよ。リンゴが自分で育つ力をちょっとだけ後押ししてるだけなんです」。その人は、その農法を独力で生み出すまでに、何度絶望の縁に立たされたか、何度一家心中を思いとどまったか、という壮絶な人生を歩まれたそうです。
GNJさんこんにちは。
そうなんです、りんごの話。本当にいい例えを教えていただいてありがとうございます。
この国は、きっときっと豊かないい国になってゆくはずと信じています。