広告とSPはどこへ行く?

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今振り返れば、僕がアイベックスを旗揚げした直後の85年頃は、日本のマーケティングで”SP”黎明の時期だった。

インスタントラーメンのシェア争いで、応募抽選プレゼントの景品に”何をつけるか”で、売上が変わったのだ。きつね丼べいと、出前一丁の、オモシロプレミアム開発合戦だったりした。(その流れはBOSSとJOGEAの缶コーヒープロモーション合戦となって2000年頃まで続く)

マクドナルドの販促キャンペーンで、クイズゲームのスクラッチがヒットすると、来店客数が何十パーセントも伸びたりしたのだ。つまり、話題的なSPがPRになり得た いい時代だった。(さらにその前は、新商品の投入と広告がそのままPRになる、もっといい時代だった訳だが)。

広告とSPは”アイディア”の世界だと信じられていた節がある。今はそんな事を信じている人は・・・多分いないだろうが・・ちと不安?(笑)

”アイディア”と言う言葉は、その頃から嫌いだった。 たまたまの思い付きではなく、正解を探し出す”知恵と力”だろうと、その点では結構、意地になって仕事をしていたかも知れない。う 

”何が人を動かす力なのか”そこを正しく読みきらなければ、表層のアイディアなどは滑ってしまうだけだろうと、それには拘って考えてきたつもりだ。

やがてまず、広告が効かない時代が来。すぐに、SPも効かない時代が来て今に至る。

消費者は・・・と言うか、市場はもう踊らない。”アイディア”は無力だ。”アイデンティティー”が必要だ。

 

それでも、市場は”メッセージ”を待っている。

ブランドや企業は”広告”と”SP”で、売りつける工夫、と言う従来の発想を捨てて、まず”自分”を取り直すべき時だ。

 

”商品広告”の時代から”ブランド広報”の時代に、明らかに舵が切られている。

つまり、どんなパフォーマンスで目を惹くかではなく、どんな人格と人柄で本当の支持者を増やすかと言う時代だ。

さ~、これは問題だ。 中身がないと、やることが無い。

 

 

 

 

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プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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