10年ひと昔@ウルムチ。
10年ほど前、シルクロードの旅情に駆られて西安経由、敦煌、トルファン、ウルムチからカシュガルを訪ねて、風土の素朴さに心打たれた。
その折の旅の宿はいずれも最低限の施設だった。特にウルムチは味もそっけもない収容施設のようなホテルだったように記憶している。
今回は酔狂がこうじて、連休の後半に勝手にオマケを加えキルギスタン、カザフスタンまで覗いて見ようと、拠点の都市ウルムチを再訪して驚いた。昨秋オープンのシェラトン・ウルムチは、どこぞのパークハイアットかと見まがうばかりの絢爛豪華な構えだ。(サービスのレベルは、さすが俄かごしらえの中国なのだけれど・・・)。
この連休は、中国も休みが重なって国内旅行のピークとなったらしい。家族連れパックツアー客を詰め込んだ観光バスがものすごい。そこから吐き出されてくる中国人観光客の団体がすごい。ガイドの声の大きさがすごい。
そして、何よりすごいのはおじいちゃんおばあちゃんとパパママを従えた”小皇帝”と呼ばれる一人っ子さまだ。父母祖父母、下手すると祖父母は二組(6ポケットと言うのだそうだが)を振り回す”小皇帝様”は、周りを全く見ずに走り回る、所構わず大声を出す、笑う、泣く、すねる、ごねる。その皇帝に仕える親たちの振る舞いが、またまったく周りを顧みない”中国流”だから、これは本当に凄いことになっている。
一人っ子政策が2ジェネレーション目に入って来た中国の、これは重要な”現象”の一つだと、僕には感じられた。
東海の孤島のある国でも、核家族が2ジェネレーション目に入った時に様々な社会問題が噴き出して現在に至っている。
この国(中国)が、家族と社会の問題に病む日は近いと、僕は小皇帝様の傍若無人な振る舞いに眉をひそめつつ感じた。
10年ひと昔とはよくぞ言ったり。この国は変わった。
鄧小平が押した”解放”のボタン。20年前にはまだ、人民帽があふれていたのに・・・眠れる獅子は、わずか20年でここまで来たか!
共産主義50年の経済の停滞など、この国の歴史から見ればCMのひとコマにもあたらない。本気で経済に取り組ませたら、やはり早い。何せある意味、世界一経済に強いDNAを持った民族だ。
主要都市にニョキニョキと建つホテル、デパート。金さえ掛ければ設備は整う。人も集まる。
あとは中身なのだけれど・・・僕のつたない経験で言えば大抵の場合、国の文化のレベルや国の空気の色がサービスの質に直接現れる。
この国は、まだ(前世紀の)マテリアリズムのさ中に居る。それだけでも十分怖いのに・・・・、
次に来るのが、あの、傍若無人な小皇帝たちの、われ先の競争の時代だとすると・・・隣国の住人としてちょっと怖い気がする。
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随分変わったんだね。もし又ウイグル自治区へ行くならウルムチはスルーで、即カシュガルまで足を延ばすか、南路のオアシス ホータン辺りが良いのだろうな。ポプラの葉陰から黄色い太陽が昇る景色を今でも思い出します。パミール高原からの帰路、出会ったロバ車に乗った二人の子供の顔もおぼろげに目に浮かぶ。出来たら再訪したいものです。
想像はしていたけれどやはりものすごい勢いで変わっています。カシュガルも石油景気で、大きなビルがいくつも立っており、ホテルからでもこのようにネットが使えるようになっています。トイレに紙を流して怒られた?経験がウソのようです。