苦節6カ月目の東ティモール。
今週末から出張だ。珍しく仕事で、しかも渡航先は東ティモール。内弁慶で(仕事での)海外出張嫌いの僕には、実に新鮮な展開だ。
半年前の秋、僕は「バリューマーケティング研究所」開設のご案内文を一所懸命考えていた。
83年に立ち上げて二十余年。自分の分身と言うか、自分自身の別名と言うような思いでやってきた、公私混同会社「アイベックス」を、2004年にDGグループとM&Aして、現DG&IIbexとしてから3年目の2007年のことだ。
老兵は去るのみと言うか・・・もう、この(元)社長室に居座っていてはいけないなと・・・ひとつは会社の次のステージのために、もうひとつは、実は僕自身のまだまだ長い人生のために。僕は自分の、新しい看板が欲しかった。
アイベックス時代には、セールスプロモーション=いわゆるSPの企画会社からスタートして、僕は途中で「SP」が大嫌いになった。
理由は簡単。メディアを売る為にマーケやCRの理屈を磨いていた(いる?)、大手広告代理店、D社H社の下請けプロダクションとして「売りつける為のアイディア」を出し続ける仕事が空しくなった。
「売りつける」、から一歩進化して、「売れる仕組みづくり」と言ったのは、僕が最初だったかと思う。(実は、相棒のRIMSの高橋の言葉なのだけれど)。
その「売れる仕組み」と言う言葉の下の鎧にも気付いて、実は僕は去年の秋でこの言葉を卒業した。
「買われる構造づくり」或いは「土壌づくり」と言った感じがしっくり来る。マーケティングは、刺激の「投下」ではない。構造づくりへの「投資」の概念が正しい。 コミュニケーションで言えば、ブランドの価値理解の土壌づくり。事業で言えば、製販一体の買われる構造づくり。いづれも一朝一夕には出来上がらない。時間をかけた積み上げが不可欠だ。
この日曜日からの出張。 東ティモールには、ある企業のCSR型のキャンペーンの準備の一環として行く。
いや”キャンペーンの準備”と言う言い方は本末転倒だ。
ある企業の”企業活動”の一環として行く。その上で、その経緯と「志」を世の中に問いかけるキャンペーンを実施する。
それがCSRだ。
今回のパートナーであるユニセフは、そのあたりの、企業姿勢の審美眼に確かなものがある。今回は僕も大いに学ばせていただいた。似非は非だ。
苦節6ヶ月とは、僕のVMLab立ち上げの10月からの時間だ。
「SP」=売りつける工夫、が心底嫌いになって、「売れる仕組み」のキーワードにも懐疑的になっていた僕が、昨年秋、20年来の旧知である、ある企業のマーケティング部長と話した時に、何かが芽生えた。
それから6ヶ月。
とりあえず東ティモールに行ってきます。7月には、キャンペーンの形でみなさんに語りかけさせていただきます。新しい仕事の立ち上げと同時に、こんなに腹に落ちる仕事にめぐり合えるなんて、僕はやっぱり付いてるのかな?仕事では。
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