広告会社は変われるか?

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「広告会社は変われるか」と言うタイトルで、D社の利益構造の内幕に通じる部分を書き明かした勇者がいた。藤原氏と言う。僕は面識の一つもないが、近い業界に、曲がりなりにも真剣に生きた人間の一人として、大変興味深く、面白く、三分の二くらいまで読ませていただいた。そこで一旦途絶えて、続きは読むことがなかった。

今夜、広告業界の一線級の方々と、美味しい食事をいただきながら、結構真剣に広告業界とネットの広がりなどに関しての話をさせていただき、ふと、一年前のこの本のことを思い出した。

僕は何故、三分の二から先を読まなかったのだろう。

答えは意外と簡単で、藤原氏の論点が、広告業界の王手会社の「エリートサラリーマン」の視線からの、業界史・業界論の範囲に納まっていたので、途中で読みきれた気分になってしまったのかと思う。

人って、例外なく「井の中の蛙」だ(もちろん、僕を含め)。 つい、自分の生きている世界が「全宇宙」だと感じてしまい、そこから論じてしまう。 

多分、それは間違いだろう。世間のみんなが自分の業界側から論を張ってしまったら世間の話は繋がらない。道を究めた人であればあるほど、自分の専門世界からは、引いた目で話が出来ないといけないのではないか。

・・・あれ?何だか今日はやたら難しい方向に話が向かう(僕もカワズ君だ)。

広告コミュニケーションに関して言えば「広告会社」は、生き残れないと僕は思う。

「マーケティング・コミュニケーション会社」は、必要とされるだろうが、広告会社(特に、広告代理店)は要らない。

情報は、「送り手の時代から、受け手の時代へ」だ。

「広告」と言う言葉自体が、送り手の時代の概念だから「広告会社」は過去の遺物になるだろうと考えている。その一方で、マーケティング・コミュニケーションの重要性は増す。ただし、それは「広告」という概念から語っては間違うだろう。

「コンテンツ」の時代と言われている。広告とコンテンツの垣根が薄れてゆくだろうと。・・・当然だ。

人が、自分の生活情報を選別して取得する道具(ネット)を手にした今、送り手都合の「広告」は、生活の有効情報としては優先順位が極めて低い。

 

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VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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