今年2度目の上海にて、$99円のニュースに接し。
上海F1層の価値意識調査を実施することになり、1月に引き続いて今年2度目の上海訪問となった。
円を人民元に換えたら、レートが16.7だったから、つい3か月前のおよそ15円という感覚に比べて約10%高い。
つい先日、大枚6万円を投じて手に入れたドコモの905シリーズは優れ物で、ここにいてもリアルタイムで株価も見られるしNIKKEI NETも読めるので、$が100円を切ったニュースはタクシーの中で読んだ。アメリカが2割引きのバーゲンで、中国は10%高ということだ。ユーロも相変わらずにお高い。
10%20%と気軽に言うが、50万の給料が60万に増えたり、40万に減ったりすると言えば家計は大変化だろう。そんなことが数カ月のうちに平気で起こるということだ。原油と金と小麦の高騰はさらに激しい。
ジャパンアズNo1と、世界にもてはやされていた時代。円が対ドルで100円を切り80円に迫った時のことを今でも鮮明に覚えている。何か誇らしい思いが充溢していた。高値の花のように崇めていた米欧が、自分たちの足元に膝まづいてくるような勝利感を覚えたのは僕だけではあるまい。
が、今回の99円にそうした高揚感は微塵もない。むしろ、多数決の暴力で、無理やりババを引かされている負け犬の思いがするのは何故だろう。
旅好きの僕はこの25年結構世界中を旅したが、90年代からこちら、行く先々の国でホテルの朝食コーナーに「みそスープ」や「ごはん」の用意されているのに、最初は驚いたがやがて慣れっこになった。
これがこの先の10年で消え始め、中華饅頭やボルシチに代わってゆくのだろうと思うとちと淋しいが・・・このままだとおそらくそうなる。と、思う。
上海は不思議な街だ。街というより一つの都市国家なのだろうが「上海人」と、ここの人たちは自分たちのことを平気でそう呼ぶ。鄧小平の開放政策の始まりのころに訪れた記憶がある。港にコンテナがあふれ始め、街に高層ビルの足場が組み始められていた時のことだが、道行く人はまだ人民帽をかぶり、貧しい服をまとっていた。
爾来20年。「政策」とはこんなにも早く「変化」という結果を出すのかと驚かされる。
政策だ!! 政治による立策とその実施だ。それをいま最も必要としているのは、他ならない日本だろう。
$99円は、何の勢いの証でもない。対元、対ユーロで見なければ、世界との力関係は計れない。
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