上海は若者が元気。
仕事で、土日月と三日間上海だった。
上海は今までにも数度訪れたことがあったが、これまでは観光。一泊か二泊のトランジットだったので、バンド近辺、南京東路ピースホテルのジャズクラブか上海雑技団程度の記憶しかなかったから、市内の要所を全て見て回った今回は全く印象を新たにした。
登録上の人口1600万人余と言うが、やはりそれ以上いるのだろう。活気に溢れている。車も増えた。相変わらず建物がニョキニョキと凄い。街には若者が多い。そしてその若者達が一様に前を向き、明るく楽しそうに歩いている。同じ東洋のどこぞの国の若者達が、希望無く、俯きがちに、或いは、自分の世界に閉じこもっているのとは、ちょっと違う空気を感じた。
年末に訪れたインドとこの国は、やはりこれからを感じさせるエネルギーがある。
空港からの送迎に来てくれたガイドの蔡(サイ)くんは30歳くらい。5年間日本で外国為替(FX)の会社にいて、戻って同級生の奥さんと結婚したと言う。奥さんは英語が出来て会計が出来るから、英国系の会社で2万元(≒30万円)の月収。これは中々だ。蔡くんは、今はガイドに身をやつして?いるが虎視眈々、三年前には株で勝負して数千万円以上を手に入れてマンションは自前。今も、ガイドで知り合った日本の事業家と組んで貿易のビジネスで一儲けをたくらんでいるそうだ。
「上海蟹の最高レストラン!」と言葉巧みに送り込まれた先は、そこそこの料理と酒で相棒と二人で1600元(≒2万4千円)。翌日現地の日本の会社の人に接待されたレストランは、数倍高級感のある店ですばらしく美味しく、聞けば4人で800元(1万2千円)だと言うからから、蔡くんにはしっかりしてやられている。まあそれも旅の経験だ。或いは若者へのドネーションだ(マケオシミ)。上海の若者はたくましい。
タイカンルーの芸術街で、写真家のギャラリーを見てカフェに入った。リーバイスのT-シャツをユニフォームにしたオシャレな店だ。そういうお店のウェイターウェイトレスの月給は800~1000元(一万数千円)で、食事と寮がついていると言う。地方出身の若者の最初の仕事だ。お昼のお弁当が5元(75円)からある街だから、充分暮らせる。
四大卒で英語か日本語を身に付けて外資系に採用されれば、給料は2000元以上、5000元位まではすぐ見える。ITや会計などの一芸を身に付け「語学プラスワン」になると、給料はさらにその倍になり、2万元も射程距離。留学帰りの資格もちで、一流外資のマネージャー職ともなれば5万元もザラだ。(夕食のレストランは一流クラスで@200元(3000円)の国で)
夢があるから前向きだし。働きながら学校に通う若者も多い。その一方で、大学は出たけれど・・・の無職族も急増中と言う。役に立たなければ採用されない。全てが合理的な社会のようだ。
この国に、08年の北京五輪と10年の上海万博がやってくる。正念場はその先だろう。
Unicefの支援先リストで、水と衛生の問題で5歳未満児の死亡率の高い「支援必要先リスト」の上位に中国がある。沿岸部の繁栄と内陸部の貧困はまたこの国の問題点の一つとして現存している。
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