今、米大統領選挙が面白い(2)。

ニューハンプシャーでは、ヒラリーが必死の挽回で一位復帰。

39% vs 37%は、当初の楽勝ムードとは程遠いけれど、それでも一位は一位で、敗北とは雲泥の差。陣営は先ずはほっと一息つきつつ次の2月に向けて体制再構築に大童か。

その大統領選で、さすがはアメリカ。Blogが大活躍。

と言うより、そこが主戦場の様相。テーマソングの投票選択。応援アーティストやミュージシャンも参加するパロディーVTR。「応援するなら金をくれ(?)」と言わんばかりのカード決済の寄付集め。セカンドライフに各候補の選挙事務所が出来ている。これこそ、Net文化の真骨頂だ。(NIKKEI NETのレポートが分かりやすい)

Blogの文化は、自分の意見を遠慮なく主張し、討論(ディベート)を厭わないアメリカ人にとても向いていると感じざるを得ない。その点、日本のBlogは、かく言う僕のBlogを含め、ちょっと変だ・・・と言うか・・・少し情けない。

とうとうと自分の意見を述べはするが、討論には及ばない。コメントをたくさん集める人気ブロガーの場合でも、コメントの大多数は「討論」には程遠く「感想」止まりだ。そんな(日本の)Blogの限界を感じている心あるブロガーも多い。

マスメディア全盛の時代が終わって(CGMとかUGCとか言われる)、生活者の意見が大量に発信される時代が来た。広告やマーケティングの世界では「物言う消費者の時代」とかも言われる。つまり、クチコミが力を持ち始めた時代(だから何とかしなければ・・・と、広告主や代理店が、じたばたしている時代)だ。

僕は、セミナーなどでしゃべる機会があると必ずこう言う。

以前から「クチコミ」も大切と言われてきましたね。今は「クチコミこそ大切」と大慌てですが。考えてみてください。そもそも「クチコミ」なんぞと言う言葉は、「マスコミ」のおごりが生んだ差別用語です。人は本来、自分の目と耳と口で、情報をやり取りして生きてきた生き物です。つまり「クチコミ」とは、人間本来のコミュニケーションの原点な訳です。それが、20世紀後半のほんの一時期(1960年から2000年までの約40年間)だけ、テレビに代表される、一方通行のマスメディアが力を持ちすぎておかしな事が起きていただけです。と。

テレビなどの、一方的な大量情報押し付け機能が、Netの登場で急速に力をそがれているのが今。NetやBlogの登場で、人間は未知の世界に踏み込んでいるのではなく、本来の自主的(かつ、人間的)コミュニケーション環境をとりもどしつつあるだけなのだと。

時代は繰り返す。繰り返すけれど、二度目の時は前より強力になっている。強力すぎたテレビと言うマスメディアに踊らされたいびつな半世紀から、本来の人間らしいコミュニケーションの主権を取り戻すには、テレビよりももっと凄い、Netと言う怪物の力が必要だった訳だ。

Net・・・Blog・・・ううん、実のところこいつは、テレビも無い時代に生まれた僕から見れば、怪物だ。でも、人はその怪物を使いこなして行く生き物だと信じたい。

ヒラリーガンバレ!オバマガンバレ!Blogでさんざん討論して真理に迫ってくれ。

それに比べると・・・・日本の政治と、日本人の政治意識は・・・貧弱だな~やっぱり。

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コメント(1)

こんにちは。文中、僕のエントリを紹介してくださってありがとうございます。
僕は民主主義政治の本質は「衆人監視」にあると思っていて、その点、ブログは意見のやり取りが衆目にさらされ、記録に残るという点で「デモクラシーオンデマンド」の流通システムに非常に親和性が高いと思います。
で、民主主義成長の地、アメリカの国民は狂喜乱舞してこのシステムを使いこなしているようですね。だから、ますますリテラシーも上がるし、ブログを始めとするネット媒体の情報流通戦略自体も鍛えられて、パワーアップして、進化している。
翻って日本はどうかと云うと、仰る通り、寂しい限り。ネットで小金を生もうとする広告ビジネスのことばかり。。。
辻井さんの云うように、日本人はお上から何か言われないとダメで、自主的に思考したり、発言したり、行動したりするのが苦手。現状は「何とかネットで小遣い稼ぎが出来ないか」と考える人と、「おんなじ意見の人とつるみたい。心の傷を舐めあいたい。独りぼっちじゃないんだと思いたい」という人の2種類が多過ぎるように感じます。
最近、「2年間で7000ものアフィリサイトを作って年収4千万円を稼ぐ18歳がいて、他の若者の多くが羨ましがっているというのがテレビで話題になった」ってのを他のブログで知りましたが、そういう日本の現状に、僕は暗澹たる気持ちになりました。
どんなに情報流通のシステムが進化しても、その本質をつかんで、きちんと使いこなすことが出来ないと、日本のネットは、悪徳あふぃりえいたーと悪徳ネット広告業者が跋扈するだけの暗闇世界になってしまいそう。
これからの日本、どうなるの?長々すみませんでした。
また、「気付きを築く」刺激的なエントリ、期待してます!

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プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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このページは、tsujiiが2008年1月11日 00:06に書いたブログ記事です。

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