TATAがJAGUARを買う?

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不振のフォードが手放すジャガーを買い取る筆頭候補が、インドの”TATA”だと言う。女王陛下の国を代表する名車ブランドを、インドが買い取る!!!

さらにTATAは自国を含めた途上国市場向けに3000$カーも開発して世界に乗り出すと言うし、鉄鋼業界でもTATAは世界No1の勢いだ。他にもサーカーワールドカップ(FIFA)のスポンサーに名乗りを上げたITの”サティヤム”など、インド資本の世界進出はいよいよ本格始動のようだ。

そうこうする中、昨年末のサブプライム問題で自己資本を痛めた米国Citiグループの増資に手を上げたのはアラブマネーだったし、他にも、中国の国営資金のファンドの動きも本格化だ。

世界の経済地図が、この世紀の前半の内に本当に大きく塗り変わるだろう事が、いよいよもってリアルに感じられてきた。僕らはその流れの中でこの先、どんな体感をし、どんな情景を目にするのだろうか?ニッポンの未来が心配だ・・・と言うような感傷めいた気分も大きいが、欧米と中東・アジアとの力のバランスが大きき変わってゆく、この流れには、客観的にも興味がある。

人は、二つの面で歴史に弱い

一つは、自分の生きた時代(たかだか50~100年程)の現象を、歴史の一場面と捉えずに、ついつい”普遍”&”不変”の事実と勘違いしてしまう点。

二つ目は、歴史が教える”人の世の理”を、”理(ことわり)”として学ばずに、過去の”物語”として”記憶”に押し込めてしまう癖だ。(=歴史を未来に映すことが出来ない)

そのあたりで言えば、仏教の言う”輪廻転生”などは、最高の歴史観・経済史観だと思うのだけれど、人間は案外狭窄だ。

根っからの旅行好きの僕は、この四半世紀、結構、世界のいろいろなものを見させてもらっている方だと思うけれど、そんな中で近頃じわ~っと感じるのはアラブの強さと、中国・インドの潜在パワーの台頭感かな? つまり、有史以来の人類の歴史の中で培われた「底力」の復活の兆候だ。(それに比べると、ブラジルとロシアのそれはまたちょっと違ったものに感じられる)

歴史は繰り返す。ミニスカートもラッパズボンも必ず繰り返しブームが来る。だが、二度目、三度目の台頭の時は、必ず前と同じではなく、新たな力を付与してやってくる。そうした旧の復活の狭間に、また全く新たなものも混じって来て、ファッションも経済も=人間の文化は密度を増しつつ育って行く。(そして・・・何処へ行くのかと言う疑問は残るが・・・それはまた別なテーマだ)

15世紀から20世紀初頭まで、インド・ムガール帝国の富と文化はやはり相当なものだったようだ。100年の眠りから覚めて起き上がる姿は、中国のそれと全く同じだ。そしてその源泉になったイスラムのパワーは、世界中に潜在・顕在しているし、中華の思想と豪腕は言うに及ばずだ。

インドにせよ、アラブ(イスラム)にせよ、中国にせよ・・・もちろんユダヤにせよ、やはり”底力”の源泉は「(経済で)世界と戦った」記憶=潜在的感覚と構造のように思う。ユダヤもインドもアラブも、もちろん中国(華僑)も、世界中に人とネットワークを構築している。そこに何らかの新しいエネルギーが加わった時、彼らは、第何次かの隆盛を見てそれを繰り返す。

その点で言うと、日本はやはりまだまだだな~。如何に皇紀2000余年を誇って見ても、世界と伍する関係になってからの歴史が浅い。外交デビュー歴で言えばヒヨッコの類だ。これから500年1000年、あせらずに独自のアイデンティティーを熟成させながら、世界の未来に生き残って、独自の存在感を示して欲しいけれど・・・。

コメント(1)

お久しぶりです!
昔、「一度、文明が隆盛した地域は二度と同じ隆盛を誇ることはない」といわれていたけど、ついに、世界史の「らせん階段」の折り返し点に来たのかもしれないですねぇ。インダス文明、中華文明、エジプト文明・・・(アフリカはやはり無理ですかね)。

遅くなりましたが、今年も宜しくお願いいたします。

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
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25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
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このページは、tsujiiが2008年1月 7日 22:07に書いたブログ記事です。

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