旅行は100年前がよかった。
ちょっと早めに休みをいただいて、インド経由でスリランカに来て見た。
僕の初めてのインドはもう二十余年前。以来インドは大好きで何回も来ていたが今回は8年ぶりほどになる。つまり、インドの経済振興が本格化してからは初めてという計算だ。それにしても、ものすごい変わりようだ。あの名車?アンバサダーをもう見かけもしない。サリー姿の女性もめっきり減った。
デリーにはマクドナルドができたと何かで読んで知っていたが本当にある(もっとも、チキンとフィッシュとベジタブルのバーガーだけでビーフはないそうだが・・・)。デリー周辺には、あんなにあったスラムもすっかり少なくなった。跡地には大規模ショッピングセンターが建設中だ。空港も増設中、高速道路もずいぶん整った。相変わらず、ラクダ車が走っていたり突然牛が出てきたりはするが。前回と比べてもこの変貌ぶりは想像以上だ。
だから、世界旅行は、行くなら急いだ方がいい。
さもないと世界中のどこへいってもマクドナルドと大ショッピングセンターだらけになってしまう。
出来ようことなら19世紀の初頭に生きて、船で世界一周をしてみたかった。
ハワイにはカメハメハ大王がいて、インドにはマハラジャがいたのだろう。もちろん日本も違っていたが、世界は今の数倍・数百倍広かった感覚だろう。500年前の大航海時代なら、それはさしづめ宇宙旅行の感動だ。200年前でもガリバー感覚。100年前でも、相当に新鮮な驚きに満ちていたろうと思う。
世界を狭くする「文明」の勢いは止めようが無い。一方で大切なのは「文化」の方だ。文化と文明は、似ていて非なるもの。学んで身に付くのが「文明」。歴史が醸し出すものが「文化」? インド、中国、日本・・・アジアには確かな「文化」がある。その証拠に料理がうまい!!(これは結構正しい尺度かもしれない)
古来、王朝が栄え、平和が長続きしたた国には「文化」が根差し、国民性も醸し出した。その逆に、征服と転覆に明け暮れた地域には、文明は持ち込まれても文化は育たなかった。
20世紀後半の日本を考えると、後者の時代だったように思う。21世紀もそろそろ助走期間を終える。この世紀が、新たな「文化」を育てるような時代になってくれることを切に願う。
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