2007年10月アーカイブ

賢者は歴史に学ぶ。

賢者は歴史に学び、愚者は経験に縛られる。本当に同感!僕の大好きな言葉ですが、さらにこれに付け足したい一行があります。「凡人は変化に翻弄される」。です。

この夏まで日経新聞に連載されていた、堺屋太一氏の「世界を作った男・ジンギスハン」は、毎朝新聞が待ちきれないくらい、本当に楽しく読ませてもらいました。部族や国の興亡相次ぐ中、ジンギスハンが何を考え何を見据えて生き抜き、世界に何を残したかを、経済の視点で捉え現代に置き換えて話を進める技に感服しながら読んでいました。

ちなみに、僕の今までのチンギス像は「井上靖・蒼き狼」のロマンに拠っていましたから、180度近く違う印象でした。(どちらも好きですが)、あっ、こっちが本題じゃなかったんだ。

表題の話に戻ると、今の時代がまさにその「変化に翻弄される」危険が一杯の時代のように感じます。先日もある大手広告代理店の役員の方と話していたのですが、「我々は入社以来の30年間以上、広告コミュニケーションのセオリーは一度も変えずに、成功を収めてき続けられた。それが今!・・・」と、これは本当に本音だと思うのですが、今はもう違う。これからはもっと変る。変化の潮目に遭遇しました。

その変化に当たって、賢者は「歴史」を解釈して新たな道を探り出す。愚者は過去の「成功体験」にすがり、判断を誤ると教わりました。そして、僕が今実感しているのはむしろ三つ目の現象。凡人は、変化に出会ってただオタオタと、(定見無く)新しい手法にすがってはあきらめ、試しては後悔して行き詰まっているのでは?と。

大局を見、流れを読みきる目。新しいセオリーを自ら作る勇気?いや信念ですか。・・・・とは言っても、本物のチンギスハンは1000年に一人しか出ないんですけどね。でも、頑張りましょ。

赤福の事件に思うこと。

赤福の事件報道がかまびすしい。食材の転用や、日付の改ざんが、組織的に繰り返されて来ていたとしたら、大いなるブランドによる、許しがたい裏切りだ。

テレビのニュースを見ていて、伊勢神宮に隣接するあのお土産屋街「おかげ横丁」が、赤福の功績による立ち上げだと、初めて知った。以前に、初めてお伊勢参りに赴いたときに「この商店街はすばらしい」と、素直に感じたものだった。聞けば、スポーツ施設の協賛による地域振興にも取り組んでいたらしい。


オーナー企業の明と暗
先日、白い恋人の事件でメディアを騒がせた、札幌の石屋製菓さんを思い出した。前社長とは仕事でお会いしたこともある。

石屋製菓さんも、Jリーグのコンサドーレの支援など、地域への還元に極めて熱心な企業だった。どちらもオーナー企業で、大きな利益を上げる競争力を持つから、思い切った社会貢献にも踏み込め、それがさらにブランドを育てる訳だが、、、、。
その利益の源泉を、不正で捻出するのは許されない。

一罰百戒。今頃、多くの企業が慌てて対処に走っていそうな気がする。


賞味期限は考えさせる

そう言えば、あのミートホープの社長が言っていた。「安いもの安いものと消費者が言うからいけない」と言うようなことを。
盗人にも一部の理の類だが、原材料表示は別としても「賞味期限」は、もっともっと大きな問題を内包しているように思えてならない。

実際僕は、冷蔵庫の中に安全に保管されているものなら、普段は殆ど賞味期限は気にしないで食べてしまうが、ちゃんと生きている(旧人類?)。
日本のまじめな?主婦たちが期限切れの食品を、さっさっとゴミ箱に捨てる一方で、地球上には多くの飢えた子供達がいるのが現実だ。

 

ランキンランキンは使える!

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東急電鉄の社内ベンチャーのようにして立ち上がった「ランキンランキン」は、現在、都内に10店舗。これはプロモーションで、実に「使える装置」だと思う。
曰く「ヒット商品の発射台」。まさにその通りの効果が期待できる。
火の無いところに、煙を立てて、火事を越す事が可能な装置だと思う。
Ranking RanQueen → http://www.ranking-ranqueen.net/

JMACさんとのお付き合い

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2006年3月だから、1年半ほど前ですね。
JMAC(日本能率協会コンサルティング)さんから頼まれて、同社発行の機関紙に寄稿させてもらったときの原稿を見つけました。


字数に限りがあったのに、ちょっと欲張ったかもですが・・・。うううん、まあまあ上手く書けてる方かな?今回僕が、「バリューマーケティング研究所」を立ち上げる基礎になった、僕自身の「着眼点」が意外とコンパクトにまとまっています。御用とお急ぎのない方はどうぞ!!
http://www.jmac.co.jp/case/management_hint/detail.php?dt=53

 
JMACさんとは、ひょんなことからのお付き合いですが、もう結構長くなりました。コンサル会社数ある中で、僕は大好きなコンサル会社です。キズに薬を付けたり、外科的な手術を施して、当座の成果をたたき出す「カタカナファーム」や、現場の「カイゼン」テクニックだけを注入するコンサル会社が数ある中で、JMACは、日本ならではスタイルの、いわば「漢方医」のようなコンサルを心がける本物のコンサル会社だと思います。


つまり、コンサルの本当の目的を「自主的な改善力の養成」においているのですね。その場の成果か、次に続く体質改善か、この差は実に大きいと思います。


近年は、日本発→世界へで、海外の指導にも多数実績を持っているのですから、何だか嬉しくなってきます。特に、大工(?)を自称する、生産ロジスティックス事業部長の松本さんは傑物!!です。大工と言うよりは、サムライかな?若い現場のリーダーのみなさん、一人ひとりにも、「サムライ」の気概が感じられるところが何より好きな理由なのかもしれません。

JMAC→http://www.jmac.co.jp/

ボルビックの1Litter for 10 Litter

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今回、僕のラボの研究顧問になっていただいた慶応義塾代大学の井上哲浩教授は、これからのブランドの、マーケティングコミュニケーションに不可欠なのは「ソサイアタル性」だと言う。歯周病とG・U・Mの例で説明されているが、これには大変共感させていただいた。
(参考→)http://adv.asahi.com/geppo/0705/feature.html

 

今、一番分かりやすい例で言えば、ボルビックの”1Liter for 10 Liter”だろうか。
(参考→http://www.volvic.co.jp/1Lfor10L/about/index.html
実は、僕の相棒の高橋定孝がやっていて、ちょっと手前味噌なのだけれど、好いものは好い。

 

井上氏と話していて、僕にとってさらに目からウロコだったのが「I.M.C.」の概念だった。


IMC(インテグレイテッド・マーケティング・コミュニケーション)と言うのは、僕にとっては、大嫌いな「パワーマーケティング」の代名詞のような存在だった。つまり、金に飽かしてさまざまなメディアを買い占め、どこを取っても「金太郎アメ」のように、同じビジュアル&コピーを露出して、印象付ける暴力的な手法が「IMC」だと思っていたのだが、井上氏の概念はまるで違っていた。

 
つまり、さまざまな特性を持つメディアを通じて、一貫した「文脈(コンテクスト)」で、ブランドの伝えたいことを、伝えきる努力と工夫を「IMC」と言うのだと。それなら全く納得だ。僕は一転して「IMC」論者になることにする。

コンビニに「試食コーナー」発見!

先日、休日に仕事の予定を入れてしまって「ううん、何か食べるものを買っておこう」と、何気なく近くのコンビニへ。(これがいわゆる「業態ロイヤリティー行動」ですね→http://www.vmlab.jp/column/a_to_a.html


おにぎりと、サンドイッチにお茶~、それと~と、店内を回りつつふと見ると、菓子売り場の棚の上部に、「ご試食ください」と言う新装置を発見。なんと言うことはない、透明でスライド式の蓋がついたプラスチックケース。中には、そのまま食べられる「江戸揚げのようなお菓子」。


思わずつまんで口へ→目を下にやると→袋入りの揚げ菓子→思わずカゴへ。
と、まんまと作戦に乗ってしまった僕。


■進化は、タイミングと熱意

そうか~、コンビにもここまで来たんだな~、いや、この実現までには、メーカー側の相当な努力があったのか、はたまたコンビニ側の発案なのか。などなどさまざま考えながら、お菓子をほうばりつつ仕事をしました。


棚売りのパッケージ商品の、具体的プロモーション手法を考えるときに、必ず「壁」になるのは、「流通側が対応してくれるか否か?」何かを思いついても、代理店側の立場での発案では、実現に至るまでに多くの段階を踏むので、それだけで没にしてしまうことが多いものですが、こうした「新手法」は、メーカー・小売の双方に、メリット大と判断されれば、導入され、進化し、根付くもの。第一線の方々が切り開いて行くケースが多いようですね。

今週末は福岡でしゃべって来ます。

いや~参りました!新事務所(バリューマーケティング研究所)の旗揚げで、HPの原稿や、ご挨拶状の発送リストチェックや、あれこれ一番忙しい今週末なのに、もう何ヶ月も前に、福岡でのセミナーの講師を頼まれてしまって(忘れて)いました!!

金曜の夕方からちょっと行ってきま~す。

でも、博多はおいしいものが多いし、それと、地方の大都市(福・名・札・仙・・・)って、僕は好きなんですよね。味があって。セミナーなどでしゃべっていても、ものすごく突っ込んだ姿勢で聞いてくれる方も多いです。


ちなみに僕はサッポロの出身です。

新卒で就職した金融機関を9ヶ月で辞めてから、およそ10年間、札幌で広告系の仕事をしていて、その後東京でIbexを立ち上げました。その10年間に、体当たりで体験したことがその後のIbex25年間の基礎になりました。地方都市で「広告・マーケ系」の仕事をすると、必要に迫られて「ゼネラリスト」=何でも屋にならざるを得ません。

東京の、大手代理店で仕事を覚えると、どうしても「スペシャリスト」になってしまいます。本物のスペシャリストになれればいいんですが~~~往々にしてそうでもない方も多い??

それと、地方の都市で頑張っているこの業界の方々は、押しなべて「ココロザシ」が高いと感じます。機会に恵まれづらく、ギャラも安い中で、本当に一生懸命アウトプットを考えている勇士が多いと感じます。だからIbex時代、僕は地方の業界若手の採用に積極的でした。

 

えーと、今日の「オチ」は・・・・・業界の逸材は地方に育つ。

今、地方の都市で志を高めている方々。貴方の発想はきっとそのまま、東京でも使えるものですよ。いやむしろ、地方の小さな商圏で、本当に効果の上がるマーケティングを真剣に考える「センス」や「感覚」こそが本当の「市場を見る目」の基礎だと思えてなりません。

だから僕は一貫して、「マクロ」を見つつ「ディティール」までこだわる主義です。

2年前の、自分のブログ記事に失笑。

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今回新たにブログを始めようとして、色々考えていたら
たまたま、ちょうど2年前の今日に書いた、自分のブログ記事を
発見して、何やらちょっとおかしな気分。


2005年10月18日
娘の手作り料理

この間の週末、嫁に行って間もないひとり娘が家に遊びに帰って来ていて
「今日の夕ごはんは私が作るからみんなで食べようね」と、嬉しいことを言う。
娘びいきの見本のような親父としては、つい顔がほころんで、
よくよく考えれば、まんまと一本取られたのかもしれない。

昼下がり一緒にTVを見ていたら、元女子プロレスの北斗晶が、何やら面白い
和え物のようなのを作っていて、
娘は「これ美味しそう 、今夜これ作ろう !」と言いながら、メモも取らない。
「へ~お前、見ているだけで覚えちゃうの?」と聞いたら、
「大丈夫!レシピは後でネットで見るから」と。

ITになどトンと疎い、うちの娘においておや!「テレビで見てネットで調べる」という
新しい情報収集の方法を日常としているのだとしたら、これはやはり今までとは
相当に違う流れが来ているなと、日ごろ自分が頭では理解していることを、
身近に、目の当たりに見て改めて実感。

そう、やっぱり!マーケティングの気づきの原点は身の回りにあるのですね。
前回のニッポン放送/フジテレビ騒動、そして今回のTBS。
個別の案件としての是非はともかくとして、「そう言う時代」がそこに来ている
と言う事だけは否めない事実のようですね。

-----------さて、2年経過。

今では僕も、テレビで放送中の「美味そうな焼酎」などを、その場で検索して

ECでお取り寄せまでできるようになりました!!

Netは、やはり着実に生活の道具として定着しそうですね。

「兵站」と「勇名」なくして勝利なし

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25年目にして、自分の興した会社を離れ、小さな事務所を立ち上げる準備を始める。
ワクワクドキドキの楽しみも大きいけれど、まあなんとコマゴマ大変なことか。
僕は電話回線の申し込み一つ出来ないだめオヤジだと改めて思い知った。

電話もダメなんだから、ネットやブログはもっとダメ。
レーザープリンターの解析度?
PCのウィルスバスターのインストール?
そんなの今まではみ~んな、自然に(?)セットされてたよ!

会社を辞めて独立しようと秘かにたくらんでいる、自称「デキル人」たちは、今から心に留めておくと良い。
最前線でのあなたの活躍は、2つの大きな力に支えられている。

VM Lab 辻井良一Blog スタート!

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VM Lab 辻井良一Blog
「辻井の目線・・・・・・・・・・・・・・・・>」スタート!

25年間、いつもマーケティングの現場で考え続けてきた僕。職業上の悲しいサガとでも言うのでしょうか、街を歩いても、映画を見ても、レストランに入っても、すぐにプランナーの目線で見てしまい、考えてしまう習性が染み付いています。

それならこの際、その目線でBlogに挑戦。折に触れて気づいたさまざまなことを、同業のみなさまへのヒントとしてご提供してしまおうと思います。つまり、全ての話題に「マーケティング系の”オチ”を付ける」という、笑点の落語家のようなシバリで臨んでみようと思います(しばらくは・・・)。

プロフィール

VM Lab 辻井 良一

1983年セールスプロモーションの企画制作会社「株式会社アイベックス」を設立。プロモーション・プランナーとして、「売れる仕組みづくり」をキーワードに、さ まざまな企業の販促キャンペーン、市場導入プラン等に携わる。日本初のネットキャンペーン、キリンビバレッジ社「ネットでFIREキャンペーン」などを手がける。
このブログについて

VMLabについて

25年間プロモーションの最前線で、「売れる仕組みづくり」に携ってきた私、辻井良一(DG&Ibex創業者)が主宰する、「これからのマーケティング」を考えるラボです。
www.vmlab.jp

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